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影の天秤【咫尺天涯】
四人組はアリトリーの町へと向かっていた。四人組の監視は他の人間に任せてパレットとサタスンはメイロー樹海へと向かっていた。途中にある町を通らずにいち早くメイロー樹海へと向かってようやくたどり着いた。パレットは、あの時の洞窟へと向かった。あの閉じこめられていたあの洞窟へと・・・・・・パレットは、洞窟の前まで来ると中へと入った。中に入るとそこはあの時と全く変わらなかった。あの時の出来事が思い出されて震えが止まらなかった。だがパレットはその場所で手紙を書いた。その手紙は、【あの人に・・・・・・あの人に会いたい】と書かれていて途中の文章はパレットの涙で滲んでいた。パレットはその手紙をその場所に置いてメイロー樹海を抜けた。