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タリスタ伝【片腕として】
タリスタは、次期魔王のゼルスの片腕になる為に日々厳しい修行を受けていた。その日も厳しい修行を終えて魔王城にある景色のいい場所で木の陰に座りゆっくりと休息をとっていた。タリスタは、自分に近づいてくる人間の気配に気づきその人間の方に笑顔で歩き出した。近づいて来ていたのはゼルスだった。ゼルスの状況を見ると相当厳しい修行をしてきた事が分かってしまった。二人は、今日の修行が終わったので、魔王城から出て近くの人間がいる町に行く為に人間の姿に変化させた後しっかりと用意をした後、魔王城の入口へと歩き出した。