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伝説回帰~物語の連鎖  作者: 旅の語り部
メイトス伝
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 フレイル伝 フレイルの生き様

 高度な文明がまだ栄えていた時代にフレイルという青年がいた。フレイルはその高度な文明にある計画を進めていたワーキュレート=カオス=ブレインの一族として同じように計画を進めていてその計画の裏に潜む別の計画の事も知っていた。フレイルは計画を進めていた部屋に入るとその場所に置いてあった裏の計画が書かれていた文書が無くなっている事に気づくと自分の前にこの部屋にいた人間を調べた。すると一人の人間がいてその人間はメイトスだった。フレイルはその事を知ると進めていた計画の裏を知ってしまったメイトス=パレットを監視する為にメイトスの部屋に急いだ。メイトスの部屋の外から中の様子を窺っていた。しばらくその場所で監視していた。監視していたフレイルはメイトスの様子を知らせる為にブレインの元へと向かった。フレイルはウラカオス=コントン=キョウ計画の実行者であるブレインの元に辿り着くとブレインにメイトスがウラカオス=コントン=キョウ計画を知った事を伝えた。するとブレインからメイトスの行動を見張るように指示を受けた。フレイルは指示通りメイトスの行動を監視する行動を取り始めた。

 メイトスを次の日から監視を開始した。出来るだけ見つからない気配を消しながら監視をしていたがその気配を感じたのかメイトスは後ろを振り返ろうとしていた。フレイルは咄嗟にその動きに気づき物陰に隠れた。しばらく見ていると監視されている事に気づいていると思ってそれ以上は監視する事を止めた。メイトスに監視を気づかれた次の日計画を進めている部屋へ向かうとメイトスはウラカオス=コントン=キョウ計画の事を暴露し始めた。フレイルはその事に冷静に聞き続けた。そんな事はもう知っていると心の中で思いながら・・・・・・

 計画を暴露したメイトスはその場所を出て行った。それからしばらく計画を中止しろと言う人間が叫んでいたがブレインがその部屋を去っていくのと同時にフレイルもその部屋を出た。フレイルはその後少し自分の部屋にいたがブレインから呼び出しを受けた。ブレインの部屋に向かうとブレインからまた指示を受けた。メイトスに罠を張るようにと・・・・・・

 それからしばらくして計画を進めようとしている集団が集まっている場所へと呼ばれてその集団のメンバーに挨拶をした。その後にその場所を出てメイトス側を分断させる為にメイトスに会いに行った。メイトス達が集まっている場所へと向かうとメイトス達の視線がフレイルに浴びせられていた。それもそのはずだった。この高度な文明でフレイルの事は知られていてカオス=コントン=キョウ計画を進めようとしているブレインの一族だという事で疑いの視線がフレイルを見ていた。疑われている事はフレイルもわかっていて信頼を勝ち取る為の行動を取っていった。しばらくはブレインとの連絡も取らすにメイトス側で動いていた。だがメイトス達に気づかれないように裏ではメイトス側の情報をブレインに送り続けた。表で行っている信頼を勝ち取る為の行動は少しずつ少しメイトス達の信頼を勝ち取っていって疑いの視線が弱まっていった。その様子もブレインに情報として送っていた。信頼を勝ち取り疑いの視線が弱まってからしばらくして信頼を完全に勝ち取った頃フレイルはようやく本来の目的の為に動き出した。信頼を勝ち取ったフレイルがメイトス側の分断工作を始めた。メイトス側の集団をまずは二つの派閥へと分かれさせた。フレイルの分断工作の効果は絶大だった。メイトス達の集団は二つの派閥同士で争いを始めた。フレイルはメイトス達の中で分かれた二つの集団をばれないように裏で煽っていた。フレイルの煽りで争いを始めた集団はお互いの争いでそれぞれの集団の勢いが失って弱くなった。その裏にはフレイルの情報を得たブレイン達の集団の動きがあった。フレイルの分断工作でメイトスとメイトスの仲間達はこの場所を去っていった。フレイルは役目を終えたと思いメイトス達の元を静かに去ってブレイン達の元へと戻っていった。

 フレイルがブレイン達の元に戻ってからしばらくはゆっくりとしていた。メイトス達がこの場所を去っていった後ブレイン達は計画をさらに加速させていった裏の計画と共に・・・・・・計画が暴走を始めていた。そんな状態になってブレインからフレイルに暴走があっても大丈夫な空間を作るように指示があった。指示を受けてフレイルはその空間を作る為に行動を開始した。フレイルは集中力を高める為の精神統一を始めてしばらくするとフレイルは高度な文明の力を使って短時間でその空間を作り始めた。フレイルが凄いのか大変な作業だったのかその空間が出来上がった時にはフレイルの体力は残りわずかになっていた。ブレイン達はフレイルが作りあげたその空間の中に入りながら計画を進めた。フレインも少し休憩をした後その中に入ってブレイン達を支えた。だが計画の暴走は止まらずに高度な文明は

 跡形もなく消え去った。

 高度な文明が滅亡した後、フレイルは作った空間の中で生き残っていた。高度な文明の暴走は世界を跡形も無くしていた。ブレイン達は文明が滅亡した後の失敗した計画をその空間でもう一回出来るように着実に進めていた。その計画を実行する為に【混沌と絶望を世界にもたらす】という自分達の信念をスローガンにした集団を作る事にしていた。その集団はカオス=コントンと言って代表をブレインにしようと他の人間は動いていた。フレイルは少し引いた所でその様子を見ていたがブレインは仲間達に押されてそのカオス=コントンの代表になって新たに作られたカオス=コントンは少しずつブレイン達の人間を巻き込み始めた。最初はカオス=コントンの中で生活していたフレイルは少しずつ何か言葉に出来ない異変感じてカオス=コントンのある場所から離れた。フレイルは一人文明が滅亡した世界を歩き続けた。フレイルは滅亡した世界を歩き続けてその悲惨な光景を見回りながら引き寄せられるようにある場所へと辿り着いた。フレイルはその場所でひっそりと暮らしていった。

 フレイルがカオス=コントンを去ってから数百年の時間が過ぎていった。世界の状況から離れて数百年経ってもフレイルは特殊な力でまだ生きていてあの時辿り着いた場所で暮らしていた。町の人間達はそこにいる人間が数百年も生きていることなど知らなかった。ひっそりと過ごしていたフレイルの元にある情報が入ってきた。その情報はカオス教なる集団が裏で動いているという情報だった。フレイルはそのカオス教について調べ始めた。【カオス】そう名前についていて胸騒ぎがしたからだった。調べ始めてしばらくしてカオス教について色々と分かってきた。カオス教の核になっているのはブレイン達が作ったカオス=コントンの集団だという事がわかってきた。フレイルはカオス=コントンの集団が関わっている事を知るとカオス=コントンがどのように関わっているのかさらに詳しい事を調べる為にカオス=コントンがいた場所へと向かう事にした。フレイルはその場所を出て歩き続けてカオス=コントンのあった場所にやってきた。その場所に見た光景は・・・・・・

 フレイルがカオス=コントンのあった場所で見た光景はあの時去る前に見た光景とまったく変わっていて拠点が要塞化されていた。離れた数百年の間に一体何があったのか?そう思いながらフレイルは要塞化された元カオス=コントンの拠点の中へ入って行こうとした。拠点の中に入って行こうとするフレイルの歩みを止める者がいた。要塞化した拠点の外にいた見張りが歩みを遮ってきた。フレイルは見張りが前を遮った事に構わずに拠点の中へと入っていく。見張りは何とかフレイルを止めようと攻撃を仕掛けてきたがフレイルはその見張りの攻撃をものともせずに見張りを引き離して中へと入った。拠点の中に入ると中にいた人間はフードを被って顔がわからないような服装をしていた。そんな人間達を気にする事なくフレイルは拠点の建物に入っていった。フードで顔を隠していた人間達は突然現れた不審な人間に抵抗をしたがフレイルには意味がなかった。フレイルは気にも留めず建物の奥へと進んで行くと豪華な場所に辿り着いた。フレイルが周りを見渡しているといきなり声が聞こえてきた。

 フレイルは声が聞こえてきた方向を見た。するとそこには一人の人間が立っていてこっちに向かってきた。歩いてきた人間にある人間の面影が見えたフレイルは思わず「ブレイン・・・・・・」と呟いた。ブレインに似た面影をしたその人間はフレイルを見て「やっと現れたか!!」と言った。フレイルは会ったこともないその人間からの言葉に驚いた。ブレインに似た面影をしたその人間はなぜ自分の事を知っているのか?フレイルが疑問に思ったその答えはその人間が教えてくれた。フレイルに声をかけてきた人間の名はベリオレットだという事がわかった。ベリオレットは未来からやってきて過去の出来事を全て調べたと言っていた。ベリオレットはフレイルにカオス教に入る事を迫ってきたがフレイルはこのベリオレットの真意がわからなかった。だからベリオレットからの申し出を拒絶して拠点から去ろうとした。ベリオレットはフレイルが去ろうとするのを止める事はしてこなかった。フレイルは去りながら未来から来た起こる全てを知っているからなのか?と考えていた。後ろからベリオレットが去って行くフレイルに一言「何かあったらカオス教の人間がフレイルの所に行く」と言っていた。フレイルはその言葉を聞きながらひっそりと暮らしていた場所へと戻る為に拠点を出て歩きだして戻ってきた。

 変わり果てたカオス=コントンの拠点から帰ってきた時からまたしばらく時が過ぎて相変わらずひっそりと暮らしていた。あれからもカオス教が世の中で暗躍していたがフレイルは全く気にすることはなかった。フレイルがいるその場所に一人の人間がやってきた。そしてフレイルの住んでいる場所に来るとその人間はフレイルが持っていた技を教えてくれと言ってきた。フレイルの技術の事はほとんど知られていないはずだった。今目の前にいる人間はその事を知っていて不思議に思ったフレイルはその人間の願いを断った。フレイルの技を教えて貰いに来た人間はフレイルに断られた後もしばらくその町に留まり続けて何回もフレイルの元に訪れた。フレイルはその人間の固い決意に負けて技を教える事にした。その人間はゼルと言って技を教える為に二人の生活が始まった。突然ゼルとの共同生活が始まったフレイルはこれまでとは違う生活になっていた。フレイルはゼルに自分の技を見せる為に高度な文明の技術を使って物を作って見せた。フレイルが使っていた技術は周りの人間がやっている技術の何倍も高度な事をやっていた。ゼルはその技術を横で真剣な目をして覚えようと見ていた。フレイルはゼルの方を見ないようにしながらも真剣な目で覚えようとしているゼルに教えるかのように作っていた。しばらく経ってフレイルは直接ゼルに物を作る技術を教えていった。ゼルはフレイルの技術をしっかりと体に刻み覚えていった。ゼルがやって来てから数年の時が経ちフレイルはゼルに技術を全て教えた。そして別れの時がやってきた。ゼルはお礼を言ってフレイルがいる町を去っていく。フレイルはゼルの背中を見ながらまた一人の日常へと戻っていった。

 ゼルと別れてからさらに数年の時が過ぎていたフレイルの元にある集団が砥石を持って現れた。その集団はフードを被って顔を隠した集団でその様子はカオス=コントンの拠点に行った時に見た格好と同じだった。その集団を見たフレイルはあの時の言葉を思い出した。【何かあったらカオス教の人間がフレイルの所に行く】フレイルはこの集団があの時のベリオレットが言っていた人間達だと気づき砥石を受け取らなかった。だが集団は砥石とさらに鏡のようなものを一緒に再度渡してきた。フレイルは再度砥石を渡してきた時に一緒に渡してきた鏡に見覚えがあった。ブレインが持っていた鏡だった。フレイルはその鏡の事をやってきた集団に聞いたが集団は詳しくはわからないと言っていた。フレイルは集団がなぜそれを持っているのか不思議になって集団の頼みを聞く事にした。

 集団が持っていたその鏡は魔力と輝きを完全に失っていた。ブレインが持っていたその鏡をなぜ持っているのかを考えていたがその事を考えるのをやめてその鏡の魔力を戻す為に砥石を使って鏡を研ぎ始めた。フレイルが鏡を砥石で研ぎ始めると鏡は少しずつ少しずつ輝きを取り戻していった。それと同時に魔力を感じるようになってきた。カオス教の集団はその様子を見て魔力を取り戻したと思ってその鏡を受け取ろうとしてきた。だが鏡を研いでいたフレイルにはわかっていたまだだと・・・・・・それで受け取ろうとするカオス教の集団を制止した。フレイルは制止したカオス教の集団に「この鏡はまだ完全に魔力を取り戻していない」と言ってその鏡をさらに必死に研ぎ進めてさらに「完全に魔力取り戻したら呼んでやる」と言ってカオス教の集団をその場から去らせた。カオス教の集団がその場を去ってからフレイルはさらに集中して一生懸命研ぎ続けた。高度な文明の力を使いフレイルは研ぎ続け鏡の魔力が完全に元に戻ったのはそれから数日後の事だった。フレイルはカオス教の集団に鏡が完全に魔力を取り戻した事を伝えに行った。するとカオス教の集団はフレイルと共にフレイルの作業場にやって来た。カオス教の集団は完全な状態になった鏡を見て驚いていた。フレイルはその完全な状態になった鏡を集団に渡すと素早くその鏡を取ってフレイルの作業場を去って行った。

 カオス教の集団が魔力を完全に取り戻した鏡を持って去った後しばらくしてあのカオス教の集団が何処に向かったのか気になった。フレイルは一つだけあそこに行くだろうと思っている場所があった。あの時行ったカオス教の拠点だった。何故か嫌な感覚を感じて集団を追う為にカオス教の拠点へと急いだ。普通に歩くと数日かかるその道をフレイルは進み半分の日数であの時のカオス教の拠点に辿り着いた。辿り着いて拠点の中に入るとそこにはあの時の集団が同じカオス教の集団に攻撃されている所だった。フレイルが感じた悪い予感は当たっていた。フレイルはすぐさまその場所へと向かうがカオス教の集団の攻撃は鏡を受け取った集団に当たってしまった。フレイルは進みながらある術の詠唱を始めた。詠唱スピードをあげてようやくあの集団の前に立つと詠唱していた術を放った。鏡を受け取った集団に攻撃をしていたカオス教の集団は術を受けて後方に吹き飛ばされていた。フレイルはこの時を逃さずに鏡を受け取った集団に「今のうちに逃げろ!!」と言った。フレイルは鏡を受け取った集団が逃げるまでの時間を作る為にカオス教の集団の攻撃を受け止めた。少しでも時間を稼ぐ為に防御に徹してから少ししてあの集団が無事に逃げたのを確認すると攻撃に転じながらカオス教の集団の攻撃を躱してカオス教の拠点から立ち去った。フレイルはカオス教の集団が追ってくると思っていたがその気配はなかった。

 カオス教の拠点から立ち去ったフレイルは先に逃した鏡を受け取った集団を追っていた。しばらくするとその集団に追いつく事が出来てその集団に話しかけるとその集団は一言「ありがとう」と言ってきた。フレイルはその集団に一つ提案をした。自分と一緒にオリートの町に来ないか?と・・・・・・その提案を受けた集団はフレイルと共にオリートの町へと向かった。オリートの町に辿り着く間に集団の人間に名前を聞くと三人が名前を名乗った。三人はそれぞれレイス、ライズ、ムクリムという名前だった。しばらくしてフレイルとレイス、ライズ、ムクリムとその他の人間はオリートに辿り着いた。

 オリートに辿り着いた一行はフレイルとレイスとライズとムクリムを残して町の中へと消えていった。フレイル達四人はフレイルの鍛冶屋へと向かう事にした。鍛冶屋に着くと四人は話し合ってフレイル派と名乗ってオリートの町で過ごす事にした。フレイル派はオリートの町を拠点にあまり知られる事なく活動していった。


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