ブレイン伝【謎の空間と託した思い】
カオス=コントンの代表になったブレインは、自分の部屋である事を考えていた。メイトス達がいなくなった後に計画が改変されていた事を・・・・・・あの時の人間達がその事を伝えに来てくれて見に行った時の事。誰が改変していたのかを考えていたが、気分転換に外をゆっくりと歩いていた時、何か気配がブレインの後ろから感じてきていた。ブレインは、後ろを振り返った。だが誰もいなかった。気のせいかと再び歩きだしてしばらくするとまた気配を感じた。また振り返ったその時、目の前に何か固いものが当たった。意識が薄れゆく中何か声が聞こえていたがその内容は小さく聞こえなかった。完全に意識が無くなったブレインが再び意識が回復した時に見た事のない場所にいた。
【ここは何処だ?】意識が回復してブレインが最初に発した言葉がその言葉だった。周りの風景は意識を失う前とは全く違うもので時間の経過がわからない風景だった。【ここは何処だ?】という言葉は必然的に心の底から出た最大限の言葉だった。ブレインは、その空間でしばらくゆっくりとしながら居場所のヒントを探していた。するとブレインがいる空間で何かわからないずれのようなものを感じた。そのずれのようなものを感じた後、少しして禍々しいオーラを感じたが、そのオーラが一体何だったのかをブレインに分かるはずもなかった。そのブレインが感じたずれは、定期的に起こってそのたびに感じるオーラは違っていた。何回かのずれが起こった後、ブレインの近くに四つのオーラが近づいていた。
ブレインは、近づいて来る四つのオーラに心当たりがあった。そしてその四つのオーラに向けて【運命を狂わされた人間達よ、お前達が集まるのを待っていた】と心に届く声を呟いた。そしてしばらくして四つのオーラがブレインの近くまでやって来た。だがそれからこの中に入って来る事はなかった。それは、ブレインのいる場所は、閉鎖された場所のようで内側からは開けることが出来ないようになっていた。近くで何かを引っ張っている音がするとブレインは、外にいる人間に封印を解く術を使えとアドバイスをした。ブレインもなぜ封印の術を使えと言ったのかは自分でもわからなかった。アドバイスを聞いた何者かが術の詠唱を始めていた。しばらく詠唱が続いていたが術の詠唱が終わるとその場所に入口が出来た。入口が出来て入ってきた人間は、なぜか驚いていた。ブレインはその様子に疑問が持ったが、長い時間ここにいた為か態勢を崩してしまった。入ってきた人間は、態勢を崩したブレインを支えてきた。ブレインは、支えてきた人間に名前を伝えた。するとその人間は話しかけて来た。ブレインは、その人間に高度な文明が滅亡した後に生き残ってカオス=コントンという集団を作った事、しばらくして何者かに頭を殴られこの場所にいる事を語った。さらに昔に計画したウラカオス=コントン=キョウ計画は人間に絶望を与えるけいかくだったが、計画が暴走するほどの事ではなかったと付け足して語った。そして計画の途中で何者かに計画を変更されていた。計画を変更させた人間が後ろから襲ったのではないか?とも・・・・・・ブレインは、四人組の人間にその人物とその時のブレインを止めてほしいと頼んだ。目の前の四人組があの時の人間だと信じて・・・・・・目の前の人間は、ブレインの頼みを聞いてこの場を去って何処かに進んでいった。
その四人組が去った後、ブレインは、その場所から外に出てその空間の流れに乗った。だがしばらくしてその流れが二つに分かれている場所に辿り着くと本能のままに分かれ道の一方に進んで行った。少しすると穴のような場所がありその場所に入ると知らない場所に辿り着いた。