連れ去られたパレット
ドアが開くとフードを被った集団が入ってきてゼルスとパレットの顔を見て確信した顔をしてパレットを連れて行こうとした。ゼルスはパレットを連れて行こうとする手を振り解こうと必死に対抗しようとした。だが今のゼルスとフードを被った集団とでは圧倒的な力の差があった。振り解こうとする手は集団にあっさりと払われた。ゼルスはパレットが連れて行かれるのを只茫然と見ているしかなかった。フードを被った集団はパレットを連れて外へと出ようとしていた。その様子を見ていた人間達がいた。パレットを監視していた人間達は魔王城に入ってしばらく進むと先に入って行った怪しい集団がパレットを連れて戻って来ていた。監視を命じられていた人間はその怪しい集団の発する何かに驚いて物陰に隠れて様子を見る事しか出来なかった。そんな時パレットを連れて行こうとしていた人間に向かっていこうとしていた人間がいた、その人物は集落で見た事のあるゼルスという人間だった。ゼルスは怪しい集団には勝てずパレットは連れて行かれた。物陰に隠れていた人間はその後を追ったが見失った。一方その頃、集落へと向かった人間は集落の長老の元へと辿り着いていた。長老はその事実を知ると集落の人間に魔王城に向かうように指示を出した。