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六章オープニング【物語の始まりへ】
マールにフェアリー族のオカリナを返して別れた後、テール達はベリオレットと時を越える術の準備に入った。時を越える術の準備は、ベリオレットのおかげもあって前の時より早く進んだ。パレットとベリオレットは術の詠唱を始めた。テールとジュカイドは、その様子を静かに見守っていた。術の詠唱は終わるとあの時と同じ魔法陣が発光した。それを見たテール達は、魔法陣の中に入り時を越える準備をした。光がテール達を包んだ。光に包まれたテール達は、時の狭間に入った。テール達が、時の狭間に入ると異変が起こった。テール達の頭の中に語りかけてくる声が聞こえた。【運命を狂わされた人間達よ、お前たちが集まるのを待っていた】と謎の声が聞こえたと思うと時の狭間に光の道が時の狭間に入ったテール達の前からどこかへと続いているようだった。