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五章【いるはずのない人間の声】
冷静さを失っていたテールに声が聞こえて来た。そこにいるはずのない人間の声が・・・・・・その声はジェームズの声だった。そんなことは絶対ないとテールは思っていた。だがはっきりと聞こえてくるジェームズの声。テールは、聞こえてくる声に語りかけた。その様子を見ていたメグリアットは突然の事に攻撃をやめ後ろに後ずさりした。ジェームズの声に語りかけていたテールだったが周りの状況は見えていた。メグリアットが後ずさりしたその瞬間を見逃さなかった。テールは、すぐさま反撃に転じた。テールの反撃は不安になっているメグリアットには効果的だった。今度はテールがメグリアットを押し始めた。メグリアットはわからない恐怖に支配されてしまっていた。こうなるとテールの独壇場だった。テールの攻撃は威力が増し、メグリアットに一撃を与えた。テールの一撃でメグリアットは倒れ込んだ。だがまだ戦おうと態勢を整えようとしていた。テールは、その行動を抑えもう一撃メグリアットに与えた。メグリアットは動かなくなった。