250/384
五章【この世界線のゼルスとパレット】
集落に残ったマールとパレットは引き続きゼルス達の監視をしていた。しばらくは何もない平穏な時間が過ぎていった。ある日そんな平穏な時は長老のお告げによって慌ただしくなってきた。パレットは次に起こる事がわかっていた。あの時の事を覚えているパレットはゼルス達の近くで見守っていた。ゼルスの近くで見ていると長老がゼルスの元にやって来て話している長老の話が終わるとゼルスとこの世界線のパレットが集落を出て行こうとしている。パレットとマールはゼルスとこの世界線のパレットが集落を出ていくのを見て付いて行く為、急いで集落の入口に向かった。二人は魔王城までのお道のりをゼルス達の後を追っていった。