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五章【見た事のある顔】
テールが見たその人間の顔は見た事のある顔だった。魔王ゼルスだった。なぜ?そうテールは思っているとパレットはゼルスがこの集落にやって来た時の事を話し出した。パレットによるとこの後ゼルスとこの世界線のパレットが出会うという事でそれが運命だったという事だった。テール達は、この後のこの世界線のパレットとゼルスの出会いを隠れて見届けながらこの集落で使われていない家に隠れてその後を監視しようと考えた。魔王ゼルスが運ばれた場所に向かうとこの世界線のパレットがゼルスに会っていた。その事を確認するとこの集落で使われていない家へと向かった。