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四章【あの部屋の二人】
テール達は長老の話が終わりに近づいていると、周りの様子に目がいった。テール達は長老の横にいた二人の姿にどこかで見たような感覚を覚えた。その二人を思い出しているとある部屋にいた人間の事が浮かび上がった。テールは浮かび上がった二人の顔と長老の横にいた二人を見比べるとあのアルカット神殿にいた二人の人間に似ていた。テール達が驚いていると長老が横にいた二人の事を紹介し始めた。長老から紹介された二人の人間はパレットとサタスンという名前だった。テール達は、パレットとサタスンに挨拶をした。パレットは、テールに【本来の力を出せたのね!!】と言った。テールはパレットの声に不思議な空間で聞いた声とそっくりだと気づいた。テール達はパレットとサタスンに案内されて集落にある今は使われていない家へと案内された。