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四章【集落が出来たいきさつ】
長老がゆっくりと語りだした。この集落が出来たいきさつを・・・・・・テール達は、長老の話している事を僅かな音さえも出さないように黙って耳を傾けていた。長老は集落を作った者達の代表の名前がメイトス=パレットという人間だったと言った。テールはメイトスとの話で少しだけは聞いていた。だが長老が続けた話はその事を上回る話だった。長老は昔の世界には高度な文明があってメイトス=パレットはその時の人間であることも教えてくれた。またその文明で行われていたカオス=コントン=キョウ計画の事とその裏側にあった別の計画の事もカオス=コントンの事全ても話してくれた。長老が語る話にこの集落は運命に翻弄された人間達の集落であることがテール達も理解することができた。