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四章【声から受ける力】
【テール・・・・・・テール・・・・・・】頭の中に名前を呼ぶ声が聞こえてきた。その聞こえてきた声はあの時、寝ている時に聞こえてきた不思議な声にそっくりだった。呼びかけてくるその声はさらに続きの声を発してきた。【テールあなたの力はそんなものではありません。私があなたの力を引き出してあげましょう】そう聞こえてきた後、テールの体を光が覆い尽くした。テールの体が光に包まれているその状況をメイトスは【この力は・・・・・・】と呟いていた。テールの体から光が消えた後、テールに変わった感じは見られなかった。呼びかけてきた声は、【これで大丈夫】と言って聞こえなくなった。声が聞こえなくなった後、テールは、再びメイトスの前に立って向かい合った