四章【玉座の間での会話】
テール達は王都アナタリアの城にやってきた。だが城の中に入ろうにも兵士がいて入る事が出来なかった。そこでテール達は旅の語り部に貰った日記を見ると地下水路に関して書かれているページがあった。テール達は地下水路の入口を探す為に少し城から離れた。探して歩き回って書いてあった地下水路を見つけた。見つけた地下水路を通って地下から城の中へと潜入する事に成功した。テール達が城の中に潜入した時にパルという人間が王との謁見をするという話を聞いていたので玉座の間へと向かった。テール達は城の中ではその場に馴染むような行動を心がけていた。しばらくすると玉座の間に辿り着いてさらに玉座の間に近づくと今まさにパルと王の謁見が始まっていた。しばらくして謁見が終わり、パル達が魔王討伐をする為に玉座の間からでてきた。パル達はしばらくその場で話していたが城の外へと向かっていった。パル達が去った後、玉座の間からなにやら話し声が聞こえてきた。テール達はその話し声を聞こうと扉に耳を当てていると驚きの話が聞こえてきた。その内容は・・・・・・
テール達は、玉座の間から聞こえてきた話し声を少し聞いてみる事にした。玉座の間から二人の声が聞こえていた。一人は王の声で「あのパルという人間はどこかで見た記憶がある。どこで見たのか・・・・・・」もう一人が「どうしますか?」と言った。王の声の人がもう一人に「厄介な事になるとあの計画の邪魔になる。見張って障害になるようだったら倒せ」と言った。話が終わりもう一人の気配が扉の方に近づいてくる。テール達は慌てて扉から離れて魔王討伐に向かったパル達に何かあってはいけないと後を追うことにした。
テール達が玉座の間から話し声を聞いていたその時テールが持っていた古びた剣が微かに輝きを放っていたがテール達は古びた剣が見せた微かな輝きに気づくことはなかった。一方この王都アナタリアから離れた小さな小屋にいた謎の二人組はその輝きが見えていなかったがその一瞬を感じ取っていた。テール達が玉座の間の話し声から離れると古びた剣は微かな輝きを放つことをやめて元の状態になっていった。古びた剣が一体何に反応したのか?今はわからなかった。
テール達は玉座の間での話を聞いて急いでパル達の後を追って王都アナタリアの城の城門の所でパル達に追いつく事が出来た。旅の語り部の日記によるとこの後アリトリーの町に行ったと書いてあった。テール達はパル達に気づかれないように遠目に見守りつつ先ほどの王が言っていたパル達の行動を監視する人間にも警戒しながら歩いていた。テール達はアリトリーの町にいく途中にアリトリーの北にあるエントスの町で魔物が現れたという情報を入手した。テール達は二手に分かれて行動しテールとジェームズはそのままパル達の後を追って行きマールとジュカイドは先にエントスの町へと急いだ。テールとジェームズはパル達の後を追ってアリトリーの町に行った。パル達は情報を得る為に酒場に向かうようだった。エントスの町の事を伝える為にテール達は酒場で旅人のふりをしてパル達にエントスの町の事を伝えた。伝え終わるとテール達は酒場を出た。酒場を出ると暗くなっていてパル達も今日はこの町に泊まると思って先に宿屋に向かう事にした。
一方その頃この時代のベリオレットは部下にパル達を監視するように命令した後に玉座の奥の部屋に入っていった。玉座の間の奥の部屋はベリオレット以外が入る事が出来ない事になっていた。ベリオレットはその奥の部屋で王様として動いている時には見せない顔をしていた。その顔は憎しみに溢れていた。パレットの末裔に対する憎しみはその部屋を覆い尽くしているが部屋に特殊な術が張られているのか漏れる事はなかった。数時間後ベリオレットは部屋を出てきてまた王様の顔をして戻ってきた。
宿屋に向かっていたテールとジェームズは、旅の語り部に貰った日記の続きを見てみると旅の語り部の日記にはこの後エントスに向かう事が書かれていた。宿屋に辿り着いて部屋に入るとしばらくゆっくりとしていた。その後に宿屋の中を見回っているとパル達が宿屋にやって来ていた。パル達はテール達の隣の部屋に入っていった。それを確認すると五千年前の世界に来た事を実感して明日から玉座の間での出来事を阻止する為に早くに眠りについた。
魔物が現れたと噂になったエントスの町へとマールとジュカイドは急いでいた。しばらくしてエントスの町に着いたマールとジュカイドはそこが町だったのかわからないぐらい破壊されていた。しばらく町の中を調べていたが魔物はエントスの町からいなくなっていた。マールとジュカイドはエントスの状況をテール達に知らせる為にエントスの町を離れアリトリーの町へと引き返すことにした。