四章オープニング【戦いの後に起こった事】
ゼルス達は、パル達四人組がカオス教の拠点を去った後もカオス教の拠点に留まっていた。ゼルス達は、カオス教の教祖が言っていたパレットの末裔という言葉が気になっていた。タリスタは、その言葉について詳しく聞こうと集落で学んだ術を使って眠りについたカオス教の教祖の蘇生を試みた。倒れ込んだベリオレットは目の前は真っ暗になっていた。段々と意識が無くなっていこうとしていたその時何やら術の詠唱が聞こえてきていた。『この術の詠唱は・・・・・・』そうしばらく思っていると次第に目の前が明るくなって目の前にゼルスともう一人人間がいた。ベリオレットは「助かったのか」と小さく呟いたが体力はまだ回復していなかった。カオス教の教祖はタリスタの術のおかげで生き返ったが、体力が回復するまで時間がかかりそうだった。タリスタは、さらに分身を作る術でカオス教の教祖の分身を作って死を偽装したゼルス達は、念の為に部屋の片隅に隠れてカオス教の教祖の体力が回復するまで待ち続けた。しばらくすると教祖の分身がある部屋に入ってくる人間達がいた。その人間達は、作った分身のカオス教の教祖の体をゆすっていた。その人間はしばらくその場に留まっていたが、後から来た拠点の人間に連れて行かれてその場を離れていった。
ゼルス達は、その人間達が去った後に少し体力を回復させたベリオレットを連れてカオス教の拠点を離れた。少し体力を回復させたベリオレットを連れて何日も歩き続けて魔王城まで戻ってきた。戻って来たゼルス達は、魔王城の自分の部屋のベッドにベリオレットを寝かせて体力が完全に回復するまでそのままにした。しばらくして体力が完全に回復したベリオレットが起き上がった。その様子をその部屋にいたタリスタが見ていてゼルスに伝えた。タリスタに聞いて部屋に戻ってきたゼルスは、カオス教の教祖に名前を聞いた。するとカオス教の教祖はベリオレットと名前を名乗るとゼルスは、気になっていたパレットの末裔について尋ねた。ベリオレットはパレットの末裔について語り出した。ゼルスにパレットの末裔について語ったベリオレットは、しばらくは魔王城で過ごしていたが、この後の事を知っているベリオレットは、カオス教の拠点から少し離れたあの場所へと向かった。ゼルス達に何も言わずにあの時の事を詳しく知る為に・・・・・・魔王城から出て数日後その場所に辿り着いたベリオレットは薄っすらしか覚えていなかった時の出来事を目の当たりにした。「こんな事が行われていたとは・・・・・・」