三章【神殿を巡る過去】
テール達は、そこに置いてあった紙をつかみ取り紙に書いてある文章を読んでみた。そこには【あの時のあの笑みは・・・・・・時間を移動できる・・・・・・それで出来事を・・・・・・パル】と書かれていた文字が薄くなって消えかけている所もあって詳しくは文章の内容がわからないが、最後のパルという名前だけは聞き覚えがあった。あの英雄伝説に書かれていた英雄の名前と同じ名前である事を。英雄伝説にはこの場所に来た事は書かれていなかった。なぜここにパルの名がある手紙があったのか?テール達は疑問に思っていた。タリスタを見るとこの部屋にあった二つの亡骸を見てまた涙を流していた。テール達は、タリスタに話を聞くと一人はサタスンという人間でもう一人はゼルスが長年探していた人間の匂いがすると言った。テール達は、パルの手紙を詳しく調べる為に学術都市オシエーテに向かう為に神殿の外へと向かった。タリスタは二つの亡骸を抱えて運んでいた。
テール達は、神殿の外へと出てきた。タリスタは神殿の外に出ると、手を合わせていた墓標近くの土を掘り返して二つの亡骸を埋葬した。テール達は、タリスタに話を聞くと最初にこの神殿の事を語り始めた。そして魔王が暗黒のオーラを持つようになった事件がこの事件で始まりだった事を・・・・・・タリスタが話し終わると時間を移動する何かを調べる為に学術都市オシエーテに向かって歩き出した。テール達が歩き始めた後、神殿の影にフードを被った怪しい人間の姿があった。テール達は、その事に気づいていなかった。