三章【目的地学術都市 オシエーテへ】
時を遡ることテール達がメイロー樹海を抜けようとしている頃、タリスタはゼルスの元に戻って来ていてアースにゼルスとタリスタが現れていた。ゼルスは、「あの手紙は奴にちゃんと渡ったか?」とタリスタに聞くと、タリスタは、「はい、ちゃんと渡ったのを確認しました。」と言った。ゼルスは、「そうか・・・・・・奴はこの場所アースに来てくれるといいが」と言いタリスタは、「来てもらわないと困るのですよね?」と二人でそんな話をしながらここに来るはずの奴を気長に待つ事にした。ゼルスは、ここに来るはずの奴に何を伝えるのか?ゼルスとは一体どんな関係があるのか?テール達はまだ知らない!!
テール達がオスタリア図書館に来る数日前、ロストは図書館の最深部で仕事をしていた。最深部の本棚の整理をしているとある書物に手紙が挟まれていてその手紙の中には紙が一枚入っていた。ロストは、その紙を手に取り書かれている文章を読んでみた。【この手紙を読んでいる者へ おそらくその場所に伝説と魔王城の場所についての書物を探しに来る者が現れるはずだ。その時に最深部にある書物を見せてほしい】そう書かれていた。ロストは、その手紙に書かれている人物が来る事を楽しみにしながら待ち続けた。
テール達は、旅の語り部からアースの場所が、魔王城があった場所だと聞いてその場所を調べる為に学術都市オシエーテに向かおうとアトーの町から西へと歩き始めていた。学術都市オシエーテは、この大陸一のオスタリア図書館がある都市だった。アースの場所である元魔王城について何か分かるかもしれない。テール達は、アースの場所に一体何があるのか?誰が待っているのか?その事は仲間達と話しながらオシエーテへの道を一歩一歩歩いていった。オシエーテは、ここから五日間かかる道のりだった。歩き続けて学術都市オシエーテに着いた。テール達は、学術都市オシエーテの大きさに驚いていた。テール達を、監視していたカオス教の集団もテール達から少し遅れて学術都市オシエーテの町に辿り着いた。