三章【樹海の中にある石像と洞窟】
キリスの町を出て一日歩き続けると、エリザレス山脈の麓にあるメイロー樹海までやって来た。メイロー樹海は、木々が多く生えていて昔は多くの人が迷っていて、一度入ってしまうと二度と出てくる事が出来ないと言われていた。だが、今のメイロー樹海は、整備されていて樹海の中を案内してくれる案内人がいれば迷う事は無くなっていた。テールとマールは、メイロー樹海の入口にある案内所にやってきた。案内所には、何人かの旅人が案内人をつけてもらう為に列を作っていた。テール達は、列に並んで自分の番が来るまで待っていた。列は少しずつ進みようやく自分達の番が来て案内人がやってきた。やって来た案内人の名はジュカイドといった。テール達は、案内人ジュカイドと共にメイロー樹海に入って行った。テールとマールは、案内人ジュカイドと共にメイロー樹海の中を歩いてエリザレス山脈の入口まで樹海を抜けて行こうとしていた。案内人がいれば、すぐに着くはずだったのだが、何かがおかしい・・・・・・案内人のジュカイドがいても道に迷っているらしい。道を探しながら歩いていたが、何やら道がわからなくなってきていた。ジュカイドは、昔はこういう事が多かったと言っていた。しかし案内人が就くようになってからは一度もこんなことがなかった。しばらくすると、何やら不吉なオーラが樹海一体に溢れていた。不吉なオーラのする方向に進んでみると、一つの石像が現れた。石像から不吉なオーラが漂っていた。テール達は、その不吉なオーラを漂わせていた石像を壊してみた。すると、不吉なオーラが弱まったように見えた。だが、まだ不吉のオーラが完全には消えなかった。テール達は、オーラを頼りに他に石像が無いかを調べ始めた。テール達は、石像を見つけて壊していた。不吉なオーラは、消えていき完全になくなっていた。しばらく歩いていると謎の洞窟を見つけた。案内人であるジュカイドは驚いている。ジュカイドは、樹海の案内人をして長いが、こんな洞窟があるという事は知らなかった。三人は、洞窟の中が気になって探索する事にした。洞窟の中へと進んで行くと奥には昔、誰かがいた痕跡があって本能が懐かしさを感じていた。灰にはなっているが紙が燃やされた物があった。全体的にかなり前のものらしいが。靴の足跡は最近何者かが来たような痕跡だった。テール達は、不思議に思いながらも、洞窟の探索を終えてエリザレス山脈の入口に向かってジュカイドの案内で歩き出した。
旅の疲れが出て熱が出ていたジェームズは、しばらくキリスの町で安静にしていた。見える景色は、宿屋の天井と窓から見える外の風景だけだった。医者の話では一日は安静にしていないといけないらしかった。一日を安静に過ごしたジェームズは、元気になってテール達の後を追おうとした時に宿屋である噂を聞いた。アトーの町に数年前から語り部らしい人間が住んでいる事が噂されていた。その噂を聞いたジェームズは、宿屋を出てテール達が向かったメイロー樹海へと向かった。