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伝説回帰~物語の連鎖  作者: 旅の語り部
平行世界の平和
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平行世界の平和

 アリエルムとその人間は向かい合ったまま動く事はなかった。いやお互いの力が拮抗している事を二人は知ってしまって動かない方がいいと判断したからだった。その場所を静けさが覆い尽くしていた。その静けさがどれくらい続くかはわからなかった。しばらく続いてその静けさに勝てなかったのかお互いに動き出した。お互いの剣が数回交差に受け止め合い少し距離を置いてまたすぐに反撃を繰り返していた。静けさに剣のぶつかり合う音が追加された。その戦いはさらに続きお互いの体力が削りかけた頃に再び剣を交えた。今回はアリエルムの剣が戦っていた人間に一撃を与えた。一撃を受けたその人間は倒れ込んだ。アリエルムは戦いの疲れをとる為にしばらくその場所で休憩を取った。

 サタスンの術で姿を見せた人間はそのまま攻撃を仕掛けてきた。サタスンはそれにあわせるかのように向かっていった。二人は剣を振り絞って相手に攻撃をした。金属音が鳴り響いていたがそれと同時にサタスンは術の詠唱を開始していた。術の詠唱に気づいたその人間はさらに強硬にサタスンを攻撃していった。その人間の攻撃は強かったがサタスンの術の詠唱を止める程ではなかった。サタスンの術の詠唱は終わりその人間に術を放った。その人間はサタスンの術をまともに受けて後ろに吹き飛んだ。それを見てサタスンは攻撃を強めてその人間に一撃を与えその人間を倒した。そしてさらに道を進み始めた。

 タリエットとアサリゲスはお互いに距離を置きながら行動の機会をうかがっていた。タリエットとアサリゲスの間にはアサリゲスが放っている闇のオーラとタリエットが放っている光のオーラが見えないように戦っていた。見えないオーラの戦いにアサリゲスとタリエットものまれていた。しばらく対峙する展開が続いていたがアサリゲスはその間にも密かに術の詠唱を始めていた。タリエットが気づかない呟き程度の詠唱が進んでいてその時がやってきた。アサリゲスが術をタリエットに放ってきた。タリエットは急な事だったが何とか躱してアサリゲスに向かって攻撃を仕掛けた。アサリゲスはタリエットの攻撃に合わせて攻撃を仕掛けお互いに移動しながら攻撃を続け剣の重なりある音が響いた。

   休憩を終えたアリエルムとひたすら先を急ぐサタスンがタリエットとアサリゲスが戦っている場所へと急いでいた。タリエットとアサリゲスの戦いはさらに激しくなっていった。いったん距離を置いて息を整えた二人は再び攻撃をしていった。そんなタリエットとアサリゲスの戦いの場所にアリエルムとサタスンが辿り着いた。辿り着いたアリエルムとサタスンはそれぞれの行動を開始した。サタスンは術の詠唱をしてアリエルムはアサリゲスに向かっていった。アサリゲスは現れたアリエルムとタリエットの二人の攻撃を難なく躱し続けた。サタスンも術の詠唱を続け終わるとアサリゲスに術を放った。だがサタスンが放った術はアサリゲスの目の前で消えた。するとアサリゲスがサタスンに向かって「この場所では我以外の術は全く意味をなさない」と言って高笑いをした。アサリゲスはタリエット達がこの場所に来るまでにアサリゲス以外の人間がこの場所で術を使っても無効にする術を発動させていた。サタスンは術が効かないとわかるとすぐさまタリエット達の攻撃に参加した。攻撃が一人増えて三人の攻撃を受けてもアサリゲスは攻撃を躱していた。どうしたら魔王アサリゲスを倒せるのかを考えて攻撃をした。しばらくしてタリエットは魔王アサリゲスを倒す方法を一つ閃いてすぐさま行動を開始した。タリエットは持っていた特異な能力を使って光の玉を手の中に作り始めた。アサリゲスはタリエットを集中して攻撃をしようとしたがアリエルムとサタスンがそれを阻止しようと動いた。タリエットは光の玉をさらに大きくしていきアリエルムとサタスンがアサリゲスの攻撃を防いでいる時間を有効に使った。光の玉が大きくなるとタリエットは魔王アサリゲスに放った。アサリゲスと戦っていたアリエルムとサタスンはアサリゲスから離れた。光の玉はアサリゲスに当たりアサリゲスを覆っていた闇のオーラが消え去った。それと同時にタリエット達は魔王アサリゲスに攻撃をした。魔王アサリゲスは倒れ込んだ。タリエット達はアサリゲスの力を分割させて封印した。


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