連鎖を止めろ!
今までの人生で貯蓄して来たネタ全開放
それは突然のことだったーーー。
「おはよう。タケ」
こいつは俺の幼馴染の丸大也。小学校からの親友だ。
「おはよう。だいちゃん。」
そして俺たちの高校が見えて来た。
「それにしても、珍しいよな。お前がこんな早く登校するなんてよ。」
そうだ。俺は普段遅刻ギリギリまで登校しない。しかし今日だけは別だ。
「まぁ、バレンタインであり、お前の誕生日だもんな。」
そうだ。今日俺はチョコレートをたくさんもらうため袋を隠し持って来ている。
しかし今日は不思議なことに同じ高校生が周りにいないことが目についた。
もちろんだいちゃんにも言ったが、
「俺らが早いだけだろ。」
で済まされてしまった。まぁ、いいか。
そうして校舎に入るとだいちゃんはトイレへ駆けて行く。
起きてから行ってないそうだ。行けよ。
教室の鍵を開け、中に入ると、女子がいた。
名前はーー茉里。特段明るいわけでもなく、友達がいるわけでもない。でも悪い噂は聞かない。
俺は気まぐれに話しかけてみた。
「なぁ、豊瀬。お前も早いんだな。」
すると彼女はびっくりしたように、
「島武雄くんだっけ?おはよう。」
とだけ返した。俺もトイレに行くかと思い、廊下へ出る。
トイレに入るとだいちゃんが倒れていた。
「なんだよ寝てんのか?」
と笑いながら用を足す俺。
次の瞬間俺の意識は消えた。
目が覚めると、そこは学校の屋上のように見えた。
しかし俺の学校じゃない。周りを見渡すが何もない。
そう、扉もないのだ。不自然に佇む正方形の箱しかない。
「起きたか。」
振り返ると、だいちゃんと知らない男と女子が2人いた。
「ここは、どこなんだ。」
「知らねえよ。起きたらここだよ。」
すると後ろの男が
「自己紹介でもしませんか?焦っても何も始まりませんし。」
何を始めんだよ。
「俺の名前は島武雄。高校2年だ。」
続々と自己紹介を始める面々。
名前は豊瀬雅也、立川アリス、真鍋薫らしい。
自己紹介が終わると
「本日の参加者はこれだけですか?ギョヘレレレ。」
「デスゲームへようこそ、死にたい奴から死になさい。ギョヘレレレ。」
俺たちは面倒なものに巻き込まれたみたいだ。
「君たちには1人1つ、特殊能力を上げましょう。ギョヘレレレ。」
オーブのようなものが出てきた。すると俺たちの中に吸い込まれていく。
「うぐっ。」
俺の前にウィンドウのようなものが出て来た。
能力『ストッパー』
自分が止めたいものを1日3回止められる。
ただし、副作用ありの場合のある。
なんだよこれ。俺こんな弱い能力でどうしろって言うんだ。
服が濡れて重く感じる。
「それぞれ能力は確認したかね。じゃあ次はルール説明へ入るよ。ギョヘレレレ。」
俺の長くて憂鬱で胸糞の悪い最低な1日が始まった。
読んでくれてありがとうございます。
どんどん書いていきます