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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第1章 うさぎさんとの出会い
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7話 うさぎさんと平凡な? 1日 その1

【仕事選びは丁寧に行うべきじゃね】


 日をまたいだ翌日。

 この服を着てだいぶ慣れてきた。なぜかしら昨日あれだけモンスターと死闘を繰り広げたというのに翌日には何事もないようにパーカーの切れた箇所が綺麗になり再生していた。

 アニメやマンガでよくある、すぐに治るだったり次の日何事もなかったことにされる作品も中にはあるがそれに近しい何かだろう。


ような気がする。


 しかもにおいもいつの間にかすっきりととれあらますっきり。こいつ生きているのか。

 まだ私の中で謎に満ちた強力なパーカーという存在がどれほどのものなのかと考えさせられる一方である。


 相変わらず。

 周囲からまた視線を感じつつも、クエストを受けにギルドへと赴く私達。

 つうか。こっち見んな。

 私は黒ずくめでもなんでもねえから、いい加減不審者扱いすんなし!


 瞠目。

 ざわつく冒険者の声。耳打ちで私のことを喋っている冒険者も中にはいる。……善し悪し気になる面々歩幅を短く前へ前へと出る。

 あの冒険者さんのみなさん、ひとついいですか? 黒羊効果ってあまりよくないとおもうぜ?

 話し声が気になるところだが、今はそんなことよりやることがある。


「今日も受けに来たんだけど、なんかある?」


 ひとまずだ。資金稼ぎが優先。世の中金。金がなければ生きていけない。

 世界は違えども万国共通の事柄。資金あっての食料はたまた武器一式の買い揃えなどやることは山積みである。……ひたすらモンスターを狩ればいい話だが、ほら絶滅危惧種に指定されたらやじゃん。だからそれはやらないでおく。

 外野の声はさておき、今日のクエストを。

 話を進め。


「今日ですか……今日は……」


 ハンカチで汗を拭いながら、依頼の紙が入った箱を取り出すお姉さん。

 箱一杯に詰まった紙。議論するのに困った政治家の人みたいになっていますよ。私と応対するのそんなにめんどくさいのか?

 それを辛そうに取り出して、私達の前にポンと差し出す。

 紙束は数え切れないほどの重厚感で、論文か何かの原稿と間違えるくらいの数だった。


「おーまいごっど」


 あまりの量に声が零れる。

 和製な発音だが、異世界人にこの言葉は通用するのだろうか。

 ……英語の概念が存在するかどうかは謎。いくつかの言葉を用いて会話を弾ませることは可能だと思うけど、上手く伝わるかこれ。


 因みにだが。

 学校でやった1学期における英語の小テスト。

 点数が悪すぎて、何回も補習テストを受ける羽目になった自分がここにいます。

 ……するとシホさんが。


「おう! 迷子っと? 愛理さん、迷子さんなんていませんよ?」


 変な空耳翻訳をするシホさん。

 エキサなんとかさんの翻訳を聞いているような感じ。

 あれそういえば、昔よく見ていた再翻訳シリーズの動画。最近見ていなかったな。

 と久々に見たいと思う愛理さん。


 やはりここ異世界というものは、現代ネタスラング等だったり外来語は理解に苦しむ品物か。

 でもこの街名はカナを使った名前になっているし、普及していないことも一概には言えないか。


 カナは英語で……。

 あれ?

 だと矛盾するんじゃないか。

 カタカナ表記の名前も、元々はどこからかの国が使う言葉から来ているわけで。

 …………細かいことはいいか。気にしたら負けって言うし。つっこんだら負けはい以上。


「いや、さっきのはね単にびっくりしたって意味でそういう意味合いではないからね。うん」


 英語が苦手な私でもこれくらいの言葉はわかるぞ。

 ……こらそこ、にわかって言った人表に出なさい。


「そうなんですか、愛理さんって意外と博識なんですね」

「博識つーかまあ外国語だよ外国語。昔、親と旅行で海外に行く機会があったんだけどそこで覚えた感じ」

「なるほど? 私田舎育ちなのでそういう経験あまりなくて」


 なんかディスられてない?

 それとも褒められている? どっちなの。

 別に私頭いい方じゃないんだけどな。出されたクエストの紙を拝見する。


 どれどれ、どんなものがあるかな。


『夫が闘技場の賭けばっかり最近やってて以前より帰りが遅いです、どうにかして下さい』


 ギャンブル中毒で草。

 どうにもならねえよ私達じゃあさ。明らかにギルド案件じゃないと思うけど。

 悪いけど他渡ってくれパスパス。


『至急!モンスター退治!』


 お、まともなやつがようやくキタコレ。

 さあて討伐は小型か? はたまた大型のとびっきりモンスターか?

 なんでもどーんと来い。愛理さんならなんでも倒してやろう。


 と意気込んでいたのもほんの一瞬。


『って書きたかっただけで実際は頼みたいことなんてありませ~ん!』


ざけんなあああああああああああああ!!

とそこから下は全て白紙だった。

 舐めんじゃねえええええよ!  何ふざけているわけ? こっちは真剣に資金稼ぎにクエストを探しているっていうのにさ!

 ……こういうのは掲示板で書けよ。

 つうわけでこれもパス。




 ……ふざけたクエストの数々に嫌気がくる私。

 他も、依頼と言う内容より、友達の悪口を書いた書き込みだったり、世界征服を目論む悪の組織を作らないだとか変なクエストばかり。

 真面なクエストは1つもなく、気がつけば1時間経過していた。

 この街の人達、依頼する用途間違っていないか?

 こういうのってモンスター退治がポピュラーだと思うけど、予想外にもほどがあるだろ。

 仕方なしに隣にいるシホさんに尋ねる。


「あのシホさん、これってクエストの紙だよね?」

「はい、ですが誰でも用途問わず書き込めて、書いたものはギルド内にある『ギルドクエスト依頼募集ボックス』に入れるんですけど、しょっちゅうあるんですよのたまにこういう変な落書きが」


 はよ自由ノートでも作れ。

 罰金の制度とかないのかまじでおわっているだろ。

 逸脱と言う言葉があるが、相当ストレスが溜まっている人がこの街に蔓延っているのだと私は悟る。

 あーあ、抱え込んじゃあまずいですよみなさん。


「要するに審査なしで誰でもそこに出せるって事? すみませんギルドのお姉さん仕分けとかいうものちゃんとやった方がいいじゃないですかねッ⁉」


 クエストの紙をアンケート用紙か何かで間違えてね。

――いや確かに昔よくやったよ? この私もそういうの小学校でさ。


Q. 好きな偉人のセリフを教えて下さい

A.お前は俺を怒らせた。


Q2.好きな歴史は何時代ですか?

A2.とある漫画の三部の章。あの連続パンチが魅力的


 みたいに普通の回答とは逸れた回答をした当時の私。 

時々出されるアンケート用紙に、好きなアニメのイラストやアニメキャラの名言を用紙一杯に書いたりしてさ。

 …………まぁ後日先生に怒られ、連絡帳に書かれたりした結果親とは口げんかになったりしたことはあったけれども。


「しませんよ?」

「へ?」

「だからしませんよ?」


 なんか聞き捨てならぬことが返ってきそうな予感。


「だって面倒くさいんで、そういうのうちではやらないんで」


 ギルドの人が一番言っちゃいけないことを言っているよ。

 言っちゃっていいの? こういう場でさ。

 なんか聞いたことあるよ。面倒くさいって言葉世間では禁句なんでしょ?

 それを平然とここの人は……。え、マジで言っているの?

 と疑ったのもつかの間で。


「というのは冗談で、本当はこういうの冒険者さんがすぐ手に取ってもらえるようにわざとやっていないだけで、決して面倒くさいからやっていないのではないんですよ?」


 あまりさほど変わんないんじゃ。

 変な言い訳にしか見えず、真面な言葉として捉えることも難しいよそれ。

 顔を作り無理な笑顔をさせ脚を震わせているが……不安ごとあるって曝け出しているように見えるよやめなよそれバレバレだから。

 結果的に面倒くさいことに変わりはない。

 うん、もっと思い込みの強い理由は浮かばなかったのかな。 


「愛理さん、仕方ないですよギルドってそこまで心は広くないんですから」

「ま? それってつまりはそれぐらい自分でやろうね的な? ……それだったら仕方ないね」


 シホさんは一体どっちの見方なの?

 お姉さんを擁護しているつもりかな。

 決してギルドの人に、悪い印象を抱いているわけではないけれど誠意を感じないというか。

 ガチなクエストを手に取るまで果たして何分かかるんだろう。

 念の為聞いてみるか。


「因みにお姉さん、これって全部見たの?」

「必要なもの……重要そうなものだけです」


 やる気のないソシャゲーの運営からのメッセージのようなセリフ。

 大丈夫かこれ後先心配だよこの街。詫び石でもなんでもくださいお願いします。

 ……私はパンと台を叩いて。


「じゃあなんでもいいからそれ出して、これじゃ日が暮れちゃうよ」


 するとお姉さんはとある紙を紙の山から3枚ほど抜きさる。

 その手さばきはまるでカードゲーマーのようだった。

 おい●●●●しろよ。


「これなんてどうですか?」


 クエストの内容。

 それは。

 地下水道に最近出現したとされるミドロンの群れ。

 それを退治してくれという依頼。


「ミドロンなんじゃそれ。聞くからにリバースしそうな感じだけど……誰だよ」

「リバースがどういう意味かわかりませんが、まあ大丈夫ですよ愛理さんは」

「そ、その確信どこから沸いてくるんですかねシホさん⁉」


 モンスターによる悪影響は大きく、そのとある街の水道は環境汚染されておりろくに水道が飲めないとのこと。


 そういえば。海外の水道で石灰水が出ている国たしかあったっけ。

 日本に生まれてきて良かった。……今は異世界在住だけど。

 いやいやなんのモンスターなのかと想像を膨らませつつ(したくないけど)差し出されたクエストを受け受注。


「ついでに残りの2枚ももらっておくよ。わざわざ出してくれたんだし……時間を浪費しちゃあ悪いしね」


 残りの2枚も一応貰った。


【準備を怠るな、遠出する際はちゃんと準備しとけ!】


 私とシホさんはミドロン討伐の準備を整えるべく、街の通りにある店を回ることにした。

 街にある防具屋。

 店内には多種多様に及ぶ数々の防具が並べられている。

 北欧風の防具から、全身金メッキの眩しい防具やら色々。

 果たしてここに使えそうな防具はあるのだろうか。


「あの愛理さんちょっとこんな装備で問題ないんですか?」


 腰回りに付けているものを気にするシホさん。

 自分の背中後ろまでそれを見回す。

 首痛くないのかなそんな姿勢とってさ。


「大丈夫だ、問題ない。それを巻き付けていると空腹しにくくなるんだよ」


 さらっと死亡フラグ言っちゃっているよ。どうせそのあとすぐゲームオーバーなるオチだろわかりやす。

 仇を討つ云々の人はさておき、これならシホさんの活動時間を長引かせることができるはず(できるとは言っていない)。

 一応最低限の注意ぐらいはしておかないとな。……もしこれが釣りモノだったら取り返しのつかないことになりそうなので。

 効果を一応確認してみよう念入りは大事。


【空腹ベルト レベル1】

 効果: 装備者の空腹度を25パーセント軽減できる。※ただし夜中外すと急激な空腹に襲われ食欲が膨大に活性化してしまうので、夕食前に外しておきましょう。


 こんなふざけた名前の防具でも、多少役には立つだろう多分。

 シホさんには打って付けの防具なのだが、果たして効果はいかなものか。というかなんでこんな都合の良い物がこんな場所に? ……左寄りなものだが一体どこで作られたのかと少し気掛かり。

 っていうかよくこんな防具売ってたな!


「でも愛理さんがいいのならこれつけます。なるほど空腹しにくくなるベルトですか、案外ありかもですね」


 ベルトを外し。

 シホさんはしゃがみながら、木の模型がつけたそれをじーと真剣な目で眺める。


「結構かっこいいですねこれ」


 青黒の模様に白いラインが入ったベルト。

 オシャレなのかは分からないが、派手すぎずちょうどいい出来映えではある。

 ファッションなんて私には疎遠な存在だが、見た目は決してダサくはない。


「それじゃ買うね」


 ベルトを買う事を店の店主に言い購入。

 肝心な値段はというと5千ちょいぐらい。

 結構な値段だな。

 というかレベル1があるならレベル2、3もあるということか。


「これをこうつけて…………どうですか?」

「いい感じじゃあないの?」


 それが気に入ったのか、身につけながらまた腰回りをチラチラと嬉しそうに興味津々と見つめるシホさん。 軽快に一回転……一瞬突風が起こった気もするが錯覚ということにしておく。

 あれ、そんなによかった?

 別にこれと言って拘りは…………って本人が喜んでいるからいいか。


「それじゃ行きましょうか、大丈夫です今の私なら空腹に屈服しません!」

「そんなガッツポーズで意気込むのはすごく心強いんだけどさ……上手く押韻を踏んでいるような……nまいっかよしレッツらゴー」


 店を後にし外へと出て街の通りへ。

 冒険者達が行き交う場所。中には見知らぬ店もあるがスルーし街の外を目指す。

 こういうところ歩くの今更ながら憧れていた。これぞファンタジーって感じ。……冒険者の中に魔法使いもいるけど……魔法やはりあるのか使いたいなどうやって習得すれば。


「でさ、私は強いドラゴンに襲われちゃって……なんか奇跡が起きて辛うじて勝てたって感じ」

「レッド・ドラゴンですか? ……あれ上級冒険者3人でもてこずる相手なのに」

「え、あれそんなに強い敵だったの? 偶然偶然だよだからそんな堅苦しい表情しないでって。…………と? これは?」


 歩く途中に1枚。

 壁に張られた紙に目が止まる。

 掲示板的な何か?

 あちこちに色んな紙も張り付いているし、ここは広告紙の貼り場なのだろうか。

 で、目に付けた1枚の紙そこには。


『新(おさ)決定! オタクシティの村長! 昨日オタクシティの長が決定しました……』


 と下には名前は記載されていないものの、事の経緯がびっしりと書かれている。

 オタクシティってなんなんだよ。

 というかこの名前からして私以外に転移者や、はたまた転生者いるんじゃあないのか。

 明らかにこの世界に似合わない名前だが。時代錯誤っていうんですかこれ……嘘だろこれ。嘘だと思いたい。細目をしながら凝視させ1文ごと注意深くみる。明らかにおかしいおかしすぎると頭の中で復唱させながら。


「ねえシホさんこのオタクシティってどんな街?」


 問い尋ね……てみる。

 一刺し指を顎に当てながら、天を仰ぎながら考えを巡らす彼女。


「あぁオタクシティですか。旧名はエミットシティという名前でしたが、1か月前くらいに改名されて今の名前になったみたいで。……長の詳細はしりませんが偉大なお方なんだとか」


 ひょっとして名付け親もそいつだったりするのだろうか。だとしたら異常だな。

 そういえば、前いた世界におかしな大統領いたな。

 頭領に就任したのにも関わらず、税金で稼いだ金を全てオタクグッズに金使って速攻で退任した頭のあたおかなヤツが。


 アイツはその後どうなったのか行方が付かずで、その後後任の大統領がその座についた。

 その後任の頭領はごく普通の人だったが。

 でも前の頭領がどこに行ったのか、私は気になっていたりするのだがそれももう叶わない夢。


「いつか行ってみたいな」

「そうですね、機会があれば行ってみるのもいいかもしれませんね」


 いや行くの? 半端な気持ちで言ったけど行っちゃうんだ……。

 よし、時間が余裕があった時でも一緒に行くとするか。


「その日を楽しみにしているよ」


街の治安はともかく、シホさんとその街に行くことを約束した。

気が早いようにも感じるが、はいそこツッコミ禁止ね。


ここ数日の間でレベリングを実施。

そしてようやく能力の制限解除であるレベル10に到達。

やったね。

……と言っても新たに習得したスキルは一切ない。

 まあ普通に考えてこんなインチキ能力以外あったら、それこそこの世界のバランス崩壊なり兼ねない。

 この数日で分かったこと。


 ……私が作り出すことができるパーカーは、その使った素材によってそのパーカーの能力や属性が決まる。

 あのアサルトパーカーは炎属性で、射撃系の武器を得意みたい。

 うん、能力は確かなんだ。それだけは確信が持てる。

 だが決定的な欠点がただ1つ。


 やっぱ外見がはずい。

 でも強いからそこまで恥じらう必要は…………あるようでないような。

 今着ているアサルトパーカー。結構気に入っていたりする。


 銃がかっこよしだし、柄に合っている見た目。

 舐めるなよ。元いた世界じゃバリバリのFPSプレイヤーだったんだこれなら敵なしだ。邪魔者をとことんねじ伏せて……ふふふ。

 あ、今私が言った台詞、決して死亡フラグなんかじゃないからね。

 と思っている間にもう街の外に来ていた。


「場所はここです」

「どれどれ……って街っていう割にはレーベルタウンより規模ちっさ」


 シホさんは持っていた地図を広げ、目的の場所を指さした。――そこの街はレーベルタウンの1割ぐらいの大きさだった。


「でもここってAランク以上の冒険者じゃないと入れないって地図に書いてあるけど」


こう記述がある。


『ボッサラタウン 条件:Aランク以上の冒険者以外お断り』


 はい、詰みです。


「愛理さん大丈夫です。目的の場所は街の外にある下水道からなので。直接街に入る必要ないので」


「ほうほう。……で因みにシホさんのランクはおいくつ?」


 すぐにぶっ倒れるけど、実力は確かなはず。


「あはは、何言ってるんですか愛理さん。私実績が悪くてランクは最下位愛理さんと同じDランクですよ~」


 はい的外れ。

 余計な期待乙です。期待した私がバカだった。


「あははじゃねーよ、あれほどの力あるのにすぐぶっ倒れるなんて宝の持ち腐れじゃない」


 私が険しい顔しているのにも関わらず、シホさんは笑顔でてへぺろ。

 あのシホさんかわいいんだけどさ……血が上り……はしないけど。

 かわいいから許そう。……けどシホさん。

 こっちはいつも苦労しているってことおわかりで?


「で、ですよね~ 未だに自分の力を思う存分扱えていない自分を少し情けなく思ったり……」


 自分で存分に力を発揮できていないこと、それは重々承知みたいだ。

 でも内心。本当に自覚あるのかね。

 こんな顔だからこっちはなおさら確信できないよ。

 さて彼女のランクが上がるのはいつになるのやら。


「と、とにかく行くよ。そうやって突っ立っているとまた倒れるかもしれないよ?」

「そそそそれはいや! 愛理さんですから無言で置いて行こうとしないでください‼」

「いてて……! 冗談冗談だってほんの軽い気持ちで言ったんだけど……だから力強く私を引っ張らないで……頼む」

「あ、すみませんうっかりしていて」


 私の肩を掴む剛力の腕が外れるとようやく体の自由がきくようになる。

 さてさて、待ち構えているモンスターはミドロンといういかにも汚そうな名前だが果たして。

 今日も何かと過酷な1日になりそうな()()がするけど。

 ――――大丈夫なのだろうか?

生存報告します。萌え神です。

最近書ける時間が少なくなってしまい結構間が空いてしまいました。すみません。

仕切り直して頑張って引き続きかいていきますのでよろしくお願いします。

さて、今回と次回は、隣街の下水道に住むミドロンというスライムみたいなモンスターを討伐する話です。

1体だけでなく大量発生しているのでさあ2人の運命は如何に。

異世界にやってきたうさぎさん達の次回の活躍にどうぞご期待あれ。

改めまして頑張って書きますので、皆様応援よろしくお願いします。

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