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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第1章 うさぎさんとの出会い
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4話 うさぎさん恥ずかしがりながらも冒険者になる

【中世風の街並みってまさにRPGって感じする】


 街の景色。

 夕方となり周囲は、団欒とした雰囲気に流される。

 活気に溢れ、街中を駆け回る子どももいれば。

 路上で酒を飲む冒険者達の姿もあった。


 どこかの作品に登場する、こういう夕方シーンで。

 あっけなく、隠れていた伏兵共に撃たれやられたりするものもある。

 だが、決して私はそんなことはしない。


 私は止まらないよ。止まんねーから。


「お互い疲れていることですし、このままギルドにでも行きませんか?」

「食堂も併設されているので、もしよかったらどうです?」

「え、いいの? 私今なーんにも持ってないよ」


 通行に必要な、料金も貸してもらい。

 今度は飯を奢ると来た。

 断るべき?

 いや、断ったらそれは別の意味で失礼。

だが、返せるものは今は何も。


「代金は私が払いますので遠慮なさらないでください」


(ますます断りにくくなってきたよこれ)


 世話を焼かれているような気がする。

 大丈夫? 私お荷物になっていないかな。

 でも、この世界の料理少し気になり。


「わ、わかった。じゃあここはシホさんに甘えて奢らせてもらおっかな!」

「やった! さ、さ愛理さんいきましょう」

「ちょ待って! また倒れたらどうするのさ!」


 せっせと前へと歩き出すシホさん。


 この街に入り、思ったことが1つある。

 周囲の視線がやばい。

 テーブルに座っている冒険者同士でひそひそと、私に向けてなんか話しているみたいだが。やめて恥ずかしいから。


「服装がやっぱ目立つな」


 小声で愚痴る。

 うさ耳パーカーをつけているから、このように周りの人から、

目を引く羽目になっているんだろうけど。

 いやもっとマシな装備とかなかったのか。


「どうしたんです、そんな周りをじろじろ見て。変二思われますよ」

「好きでやってるんじゃあないよ。なんでもない、本当になんでもないから」

「そ、そうなんですか」


 言ってみれば。

 前の世界でクソ教師に説教された、職員室並な視線が漂ってくるのだが。

 悪いことは言わない甘く見ない方がいいぜ?


……口では言わないけどさ。

 冒険者の諸君、私から一言言わせてもらおう。


 そうだな。


『うさぎ舐めんなよ』と。


 シホさんに誘導され、街中の1本筋の道を歩く。


 中世風の町並み。

 数多く立つ石造りの建物は、整頓されているように奥へと続いていた。


 心安らぐ豊かな空間。

 自ずと安心感を覚え、足は自然と歩一歩進んで行く。


 通りの道中、シェード屋根のついた店がたくさんある。雑

貨屋、防具屋、武器屋多岐にわたる。

 無論ゲーセンはないけど。


 私の思い描いていた、

ザ・ファンタジーな景観。

 実物を見るのは初めてだけど、ゲームの経験もあり。

 かなり、馴染みじみ深い街並みである。

 初めてきたのに来たことがあるような安心感。


「やっぱ異世界だな。ちらほら見たこともないモノがあるけれど」


 改めてようやく確信した。ここは異世界なんだなと。


 途中綺麗な川流れる橋を渡る。

 屋台の道を真っ直ぐへ進んでいると。


「美味そうな匂い漂ってくるねぇ」


  匂いに釣られて、一瞬足がそちらの方へと誘導されそうになる。

が思い留まる。

 いかんいかんシホさんに悪いでしょ。


  それに今は金欠。

 行ってもよだれを垂らし、他人の迷惑になりそうだしやめよう。


 かといって。

 シホさんに奢ってもらうばかりでは失礼だし。

 街中でDQN行為は慎むべき。

 まあ恩を作りたくないという、私なりの考えもありはするが。


「シホさん?」


 屋台の道をひたすら数分。

 シホさんが十字路で止まった。


「シホさんどうしたの? お願いだからもうぶっ倒れないでね」


 これは私の切実なお願いである。

 頼むから今日はもう勘弁してくれ。


「違いますよ。あそこ見てください」


 何のことかと。

 シホさんが向こうを指さした。


「うん?」

「あそこ、あそこですよ」


 シホさんが示すその方向に視線を向ける。


 両隣に建て並ぶ建物。

 その向こう側中央部。

 大きな長方形の共同施設らしき、一角の建物が姿を現す。

 あれは……。


 視線がそちらの方に固定され熟視。

 もしやあれが。


「あそこがギルドですよ!」


 見て薄々気づいたが。

 まさか、こんなにも大きいとは。


 2、3階はありそうな外観。

 ゲームでよくありそうな、小さめなものではなく。

 大規模で盤石そうな施設がそこに建てられていた。


 私が念願のギルドを拝んでいると。

 片手をもの凄い何かに掴まれる。

 いや、痛いよ。


「ちょっまっ‼」


 催促するシホさん。

の力強い牽引、手を引きずられる。

 あいたたパーカーってこういうのには無力なのか?

仲間には効力発揮しないとか。


ってそれよりもイテテ……。

もう少し手加減してもらえますシホさん⁉


☾ ☾ ☾


【とりあえず異世界の料理を試食しよう】


 中に入ると騒がしかった。

 食事しながら、談笑している冒険者達の姿もあり。

 各場所に置かれたテーブルで、班を作るように座っている冒険者達一向。

 チームか何かだと思うが。


 酒を一気に呷るその様子は。

 夜の居酒屋でサラリーマン同士が、くだらない話で盛り上がる様子と似ている気がした。


 どの世界でもこのノリは健在らしい。

  この世界での飲酒は、いくつからなんだろうか。


 妹から聞いたことある。

最小で10歳から飲める国があるって。

……だからってみんな、未成年ならまだ飲んじゃあだめだよ。

これ愛理さんとの約束。

 でもここは異世界。制限年齢の概念なんか見る感じなさそうだし、誰でも大丈夫なのかなこれは。


「ガチで飲めるこれ?」


 周囲に貼られている紙。

 どこにも『未成年の飲酒は禁止』

 などと書かれた紙は見当たらず。


 いやマジでこれ飲めるパターンじゃん。

けれど、私はお酒無理なんで遠慮しておく。


 ――――喧騒の渦。


「賑やかですね今日も。愛理さんあの窓際の席に座りましょう」


 ちょうど1か所。

 ぽつりと手前にある空席に座る。


 今、シホさん『今日も』と言わなかったか?

 まさかの常連。

 冒険者である以上、毎日来るのは当然か。


 横にはメニュー表? らしき物がある。

 気になったので、手に取って拝見する。


なんでも(ゝゝゝゝ)いいですよ」


 シホさんは、お約束な言葉を言ってくる。

 そういう言葉あまり口にしない方がいいですよシホさん。


 ……さてと。


 ……


 ……


 ……


「読めぬ。まったくと言っていいほど読めん」


 はい異世界語で書いてありますわ。

 私異世界語わかりませーん。


 アンデス文字、メソポタミア文明。

それに非にならないくらい難しい。

のか? ……なにこのハングル文字と英語が混在したような文字ちょいと日本語でおk。


「あのどうしたんですか? 気難しそうな顔して」

「い、いやぁ"なんでも"って言うからさ、選ぶのにちょっと困って……もうちょっと待って」

「了解ですごゆっくりどうぞ」


 と笑顔で返答するシホさん。

 え、早速詰み要素ですかこれ計ったな孔明!

 学校で真面に英語の授業を聞いていなかった私なんかが、わかるわけないでしょうが!

 助けてくれ翻訳先生、私にとってあなたが必要だ。


 なんの嫌がらせだよ! 絶望な状況に困惑する私。

 そんな私の前に救いの手が。


「え、なにこれ」


 画面が表示される。

 新たに丸網状のボタンが追加されていて。

 気になりそこを押す。

……明らかにこれネットじゃあないよな。


【文字言語設定】


『説明:レベル3以上で習得。視界で見える文字が自分の設定した言語へと翻訳され表示される。自分が書いた文字などは自動的に異世界文字へと変換される』


 自動翻訳機能きたこれ。

あぁでも大丈夫か、某翻訳みたいに変な文になったりは。

 もしそんなクソ機能だったら、この場でぶっ壊して。

 作った張本人へクレームを入れてやろう。


 とりあえず設定。

 そのボタンを押すと。

 言語選択のボタンが出てきた。


 英語、ポルトガル語、ロシア語色々あるな。

 中には変な言語も。


(…………なんだよ『宇宙人語』って)


 他にも『動物語』

とか訳の分からん言語もあるし、なんでもありか!


 こういうのは、

学者や獣医さんに提供するべき品物だろう。


 下の方へとスクロールしていく。

 すると日本語の項目があったので。

 そこを押した。


\パシャッ!/


 一瞬。

 カメラシャッターのように視界が光った。

まぶい。

 画面を閉じ、再びメニュー表に目を射る。


【ギルド定番の絶品グルメメニュー表】


 明確に翻訳されてて驚いた。

 化学……うさぎの力ってっスゲー。


(どこかの機械翻訳より的確で草)


 先ほど、気づいたが。

 正確にいろんな言語を翻訳できる

と書いてあった。


 凄いかわかんないけど。

でも読める私にも異世界語が読める!


 読めるようになった。

 お陰で、とりあえずいくつか決める。

 私でも、親しみやすいメニューが多く見られたので安心感が得られた。

 写真がないのは少々腑に落ちないけど。


 代わりにメニュー名の横に。


「なんだ? この落書きみたいな絵」


 絵のようなものが描かれている。

 地味に自分よりうまくて羨ましく思えた。

 画伯って結局攻撃力なのか。


「シホさん選んでいいよ。私はもうちょっとみたいから」

「了解です、だいぶ悩んでいるようですね」


 他の人が注文してから頼む派の人間。

 ほらそこもったいぶらないで、早く頼めとか言わない。

 じっくり派なの私は。


「それじゃあ私は、これとこれにしますね」


 シホさんがメニュー表の【ドラゴンの骨付き肉定食】

と書かれたメニューを指さす。


 ドラゴンの肉……⁉ 美味しいの?

 普通に店に出すくらいだし、美味しいことは確かなんだろうたぶん。


(いや、美味いのそれ?)


 ドラゴンはなんの肉に近しい味がするのだろう。

想像を出来ない品物だが、

食べると意外と美味しいかも。

 なら私もそれに便じょるか。


「シホさん、私もそれにするわ」

「……了解です」

「すみませーん、ちょっといいですか?」


 そして定員さんを呼び。

 私の代わりに注文品を言ってくれた。

 手慣れた手つきで紙に書き留めると

「かしこまりました! それでは暫くお待ちください」

と言い残して、端にある厨房へと駆け込んでいく。


 オーダーを承っているのは、

20代くらいの年端をした女性メイドである。

 メイド喫茶によくいるような、短め黒スカートと服の格好だ。


 というか異世界でも、こういうメイド文化があるとは。

 異世界って奥が深いな。


 しばらく待っていると。

 注文していた料理をメイドさんが、両腕に持つトレイの上に乗せて持ってきた。

 香ばしく食欲をそそるにおいが漂ってくる。


「それでは合計……」

「え、前金なんだ」


 直払いなせいかそこで合計金額を言われ。

 シホさんは言われた金額を渡した。

 まさかの即払いなのか。

 長引かないようにするための、対策か何かなのだろうか。


☾ ☾ ☾


【冒険者って子どもの頃からの憧れだよね】


 私達は食べながら話し合う。


「今日は本当にありがとう。シホさんがいなかったらここまでたどり着けなかったかも」

「それは私も同じですよ。でも愛理さんってお強いんですね」


 私はそんなことよりも、

シホさんの異常な腹減りように非常に驚いたけど。

 ていうかもりもり食っているが、胃の中どうなってんねん。

 もうかれこれ10皿目よ。


「……」

「もぐもぐ」


 こりゃ大食い選手権で天下取れるぞ。

 冒険者家業より、大食いに再就職した方が。

 彼女の柄に合っているような気がする。

 そんな考え事はさておき。


「これからどうするんですか?」


 明確なことはまだ定まっていない。

 だが、前提の。

 やることは決まっている。


「まずはギルドの登録かな」

「このまま金欠っていうのもあれだし、ボチボチクエストでかき集めていくって感じで」

「なら、これお渡ししておきますね。金貨3枚。発行手数料がこれで丁度なので」


 ここはゲーセンのICカード販売機のように、

手数料がかかるらしい。

 なんか入学祝いに、親からお金貰う子供みたいだな。

なにまですまないねえ。


「ありがとう」

「そんなお礼はいりませんから」

「シホさんそれでさ、私とパーティ組まない?」


 これから1人で戦っていくのもいいかもしれない。

 でもどうせなら、他のメンバーと一緒に冒険したい気持ちがある。

 なので私は彼女をパーティに誘った。


「えぇ……。それはどういう」


 歩いて話している最中。

 パーティは組んでいないとか言っていたし。

 別に私がぼっちがやだ

 とか、そんなしょうもない理由で、彼女を誘っているわけではない。

 本音として彼女には、過酷な冒険者ライフを送ってほしくない

というのも1つの理由だ。


「いいですけど。私でいいんですか空腹女ですよ。またすぐに倒れてしまうかも」


 というか自分で分かっていたんかい!

言っちゃったよこの人自分で空腹女って! この人無頓着すぎないか?

 でも自分で誘った事だしここは素直に応対すべき。


「別に気にしていないよ。それにシホさんがいるとなんか楽しそうだしね」


 無論建前ではあるが。


 照れながらシホさんは頬ぽりぽりと掻く。

 外見はとても可愛らしい面倒見のいいお姉さん

って感じなんだけど、ちょいと残念なキャラだ。


 でも逆にこれは1つの、縛りプレイが私に課せられたようなもの。

 誰もやらないって言うなら、私が責任を持ってやり遂げてやろう。(啖呵を切る)


「あ、ありがとうございます。そ、その迷惑掛けるかもしれませんがよろしくお願いします……」

「こちらこそよろしく頼むぜ」


☾ ☾ ☾


【冒険者になる。そして伝説? へ】


 食事を済ませて、前の方にあるギルド受付の方へと行く。

 何名か。

 長机には係がおり。

 人数は5名。


 今ちょうど空いている、前の女性と目があったので。

 近づいて私は声を掛けた。


「あのすみません」

「……はい、どうされましたか。クエストの受付ですか?」

「それともギルドの冒険者登録ですか」


 一瞬戸惑いながらも、

受け答えをする受付のお姉さん。


「えーと……冒険者になりたいんですが」


 若干恥ずかしいせいか、

目がそっぽ向いてしまう。

 それに気がついたにしたシホさんは、


私のパーカーを引っ張り、

そして前を見ろと指さす。


「……それでは金貨3枚になり……ます」


 だから笑うなて。

気まずく、先ほど貰った金貨3枚をテーブルに置く。

 私の元いた世界では、人を見た目では判断してはいけないという言葉がありまして。

……あぁ通用しない? そですか。


「……確かに受け取りました。それでは手を振りかざしてください」


 右手を差し出す。

 すると前にカードが光とともに生成される。


 詳細データらしきことが細かく、

そこに書き込まれてあり、

シンプルながらもずさんではなく、ちゃんとした造りとなっていた。

 ……ハイテクだなこの世界は。

 まさか一瞬で作ってしまうだなんて。


「はい確かに。……愛理さんですね。能力非常にお高いですね」

「これがあればどんな国や街へ行かれても、入り口におられる人にこれを提示すれば大丈夫です。一部ランク制の場所もありますが」

「ダンジョンとかはどうなの?」


 RPGだと、

ある程度話を進行させないと行けない場所だったり。

 ランクが一定値に満たないと入れない場所があるけど、そこはどうなんだろう。

すると後ろからシホさんが説明してくれる。


「愛理さん、ダンジョンはですね、そういった制度はないんで大丈夫ですよ」

「でも中には洞窟を管理している国や、街もあるみたいなんですがある程度は大丈夫ですよ」

「はい、シホさんの言う通りですね」

「ですがどこでも通してもらえる訳ではありませんよ。ある程度ランクが高い人じゃないと入れない場所だったり」


 なるほど。

 やはり最初から行ける場所と、行けない場所もあるんだね。


「条件付きの場所だってあります。因みに冒険者のランクはE~SSランクです」

「クエストなどをこなしていくと経験値が貰え、ある程度溜まっていくとランクが上がります。高くなればなるほどランクは上がりにくくなります」


 つまりは必要ランクがA以上の街や国だったら、今の私だと入れないのか。

 でもなんでそんな規制かけているのか気になりはする。


「どうしてそういう制度なの?」

「実力がない者を入れたくないからですよ。昔はそういった場所は少なかったのですが」

「昔より増えてきたんですよね」


 資格だったり実力を見て判断する。

 そんな感じかな。

 ある程度信頼感がないとダメだ的な。


 非常に億劫すぎだろ。


「愛理さんそれで職業どうしますか? 色々ありますが」


 嫌々に私は答えた。


「う、うさぎで」


 うぅ。

 なんという羞恥を。


「ぷっ。わ、わかりました。う、うさぎですね。うさぎ業」


 今また笑ったよこの人。どれだけ軽蔑されているの私は⁉

とカードにはうさぎという職業がカードに追加される。


「説明は以上です。それではよい冒険者ライフを」

「なにかございましたら遠慮なく聞いてくださいね……それと」


 私が冒険者カードを受け取り。

 ギルドを出ようとしたその時だった。


「へ?」


()()()()()()()()()!」


 受付のお姉さんは微笑ましい笑顔でそう言った。


「「こ、これは趣味だとかそういうのじゃないから!」」


 私は恥ずかしがりながら、ギルドを出た。

 その時、周りの冒険者達の視線を浴びていることに、私は薄々と感づいていた。

 周りから「うさぎっ! うさぎっ!」とのコールを浴びながら。


☾ ☾ ☾


 辺りはすっかり夜。

 仕方なく、

 シホさんに行きつけの宿屋に連れて行ってもらい。

 今夜はそこで一緒に寝ることにした。


 部屋も一緒。

 肝心の部屋もそれはもう心地よい場所だった。


 風通しのいい出窓に大きな白いベッド。

 RPGでよくありそうな宿屋だった。

 そして寝る前。


「いろいろありましたが、これからよろしくお願いします愛理さん」

「ご迷惑掛けるかもしれませんが」

「くれぐれも、あまりぶっ倒れないことを願いたいんだけど」


 きっと無理なんだろうけど。


「さあどうでしょうね……それではおやすみなさい愛理さん」

「お休みシホさん」


 ぐぅ~。

 しかし、私を安易に寝かせてはくれなかったのである。


「はっ?」


 腹の鳴る音に目が覚める。その音は何回も何回も再び鳴り。


「うるさいよシホさん!」

「へへへッ今日もお腹いっぱい~食べちゃいますよ~」


 よだれを垂らしながら寝言を言うシホさん。

……嘘やろ。

 私はその晩そのいびきにうなされながら。

寝付くまでそれから数時間かかったのであった。


 これで本当に大丈夫なのか私。

 そう苦し紛れに思いふけて。


「「「た、頼むから早く寝かせてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」」」

恥ずかしがりな、愛理の様子を想像しながら書いていた萌えがみです。

とりあえずギルドの登録を済ませ、今次から本気を出す的な流れにしたいと思っています。

シホに任せっきりな愛理ですがいい感じだと思ってはいるのですがどうでしょうか。

これでもちゃんとした女戦士なんです。それだけ頭の片隅においてもらえればいいです。

不定期ではありますがなるべく早く投稿する所存ですので、次回も気長に待って読んで下さると大変嬉しいです。それではまた。

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