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留年になったので異世界生活することにしました  作者: 萌えがみ
第5章 うさぎさん達、力を付けに行きます!
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36話 うさぎさん達、新しい力手に入れる

【自分の報酬に似合ったクエストを受けるべき】


 目が覚めた翌日。

 退治の報告をしようと早朝狂政の元へと向かっていた。

 私が気を失っている間、シホさんとスーちゃんがあのゴリマッチョ君? を退治してくれたらしい。


 すっげえ痛みだったので、記憶が少々こんがらがっているが、2人には感謝しないとな。


「なんかごめんね。やっつけてもらってさ」


 街中。

 4人で立ち並ぶ建物を見渡しながら、オタクシティの道を歩く。すぐ横に立つ、シホさんと後ろにいるスーちゃんにお礼を。


「いえ、大丈夫ですよそんな大したことやってないですし」

「……あのシホさん、あの戦いっぷりは大したってレベルではないと思いますけど」

「私も同感よ。愛理を見守りながら見ていたけど、どう見ても上級者レベルだったわ」


 一体私が気絶している間何があったのだろうと、気になりはするが大方検討が付いたり……つかなったりで戸惑っている自分。

 トドメはスーちゃんとシホさんの同時攻撃で仕留めたらしい。同時攻撃か一体どんな激戦を繰り広げたのか、気絶していた私には想像もつかない世界だ。


その時の出来事を動画化しリプレイで見たいくらい。mp4、いやどうせならGIFの動画でもいいや視聴者がもしいたら動画化おなしゃす。


「いつもお世話になっていますしね。たまには私も役に立たせて下さい」


 横に立つシホさんは、にこにこしながら私の方へ身を乗り出す。

 たまには休め的なあれかな。

 悪くはないんだけどさ、あれはちょいと不覚だったな。

 わいわいと会話をしていたら狂政のいる建物についた。


 自由に出入りができるので、そのまま直進するように入る私達。

 一応無言ではいるのはダメな気がするから目礼だけでもしておく。

 とあるガラスケースに目がいくミヤリーは。


「ねえ愛理これなに? よくわからない小さな人が決めポーズ取っているけど……小人かな?」


 あぁそうか。ミヤリーはこういうのみたことないんだね。

 フィギュア。

 さてどう説明するべきか。


「それはフィギュアって言うんだよ。まあ人形みたいなもの」

「なるほどね。……これ高いんでしょ?」


 私しらね。

 フィギュアによって値段は違ってくるからな。それにこれはただの展示品。値札も一切貼ってないから余計説明するのが億劫になってくる。


「……ミヤリーさん興味津々になるのはわかりますが、今は報告が優先でしょう? あといきましょあとで」


 スーちゃんナイス。

 私もフィギュアのこと、そこまで隅々と詳しい人じゃないしちゃんと説明はできなさそう。

 やばい私がエアプだとか言われそう。


「フィギュア……興味がそそられる一品ものだわ。愛理あとでなんか買って」


 これは色んな意味でやばいのでは。

 仕舞いにはミヤリーが今の職業からオタクに転職しそうなんだが。……いやあるの? この世界にオタクの職業は。

 と狂政の部屋へと入る私達。


「おーす狂政やっつけてきたよ…………って」

「く……やはりこのAIどうやれば勝てるのかわからん」


 またもやゲームをしている。

 しているのは年代物のレトロゲーム。

 プレイ画面には、何通りもある通路に爆弾を持った男が数名…………あぁこれもしかして。


 バクダンマン。

 度々TASなどの動画で話題になる名作であるが。

 戦っている相手は明らかにバクダンTAS。1体だけ全く動いてないやつがいたので一瞬で見分けがついた。


 なんだっけ“戦わずして勝つ”だっけ? TASさんお願いだから少しでもいいので、舐めプはやめて戦ってあげてよ。数分後結局そのバクダンマンは1度も動かず、ゲームをクリアし見事1位を掴み取る。はいいつもの。


 人の手さばきではできなさそうな、動きの攻撃を彼のユニットは一瞬で潰され、涙ぐんでいた狂政。

 あれさっき動いていなかったヤツAIだったの。TASのAIか。やめとけ狂政バクダンTASは相手にならんから、そんなAI作るな悪いことは言わん。


 興味深そうに画面を見るミヤリー。

 おい、そのゲームやってもメンタル折れるだけですよミヤリーさん。


☾ ☾ ☾


【まずは結果報告じゃね。報酬はそれからやろ】


 ゲームが一段落し、私達を認知する狂政。いやだからどうしてあんな最強のCPU相手に張り合う気になるんだよ。


「ふむ。確かに。君達が倒した敵、私が気に掛けていたモンスターだ。倒してくれてありがとう」


 念の為聞いておこうかな?


「ねえ狂政」

「なんだね」

「あのモンスターの名前なんとかならなかったの? ……ゴリマッチョ君ってなに?」


 どうでもいいことだが、気になるので一応。


「……1度、ゴリラッコとか色々名前を考えてはいたのだが、後者に勝手に好きな名前でつけるよう頼み込んだ。……それで決めたのがゴリマッチョ君だ。うむワロス」


 いやなに自分でわろてんねん。

 ゲーム作っている会社でももっとマシな名前にするよ?

 そこまで名前を決めるのって大変なのかな。


「取り敢えずたおしたからいいって事? 正直疲れたよ」


 今回の戦いに関しては、少々自分でも反省する面々がある。

 だって新フォーム登場に問わず、迂闊にやられてしまうあの始末だから。


「苦労掛けたな。大儀であった」


 いや本当だよ。あんな変な名前をした敵がこの世界にあと何種いるのか……正直指を折っても数え切れないと思うのだが。

 ここで一層そいつら絶滅種になるよう討伐しまくろうかな。……ってそれはそれで色々問題が起きそうなのでやめにしておこう。


「……シホさんには助かりましたよ全く」

「私は全然。ですから大したことはやってないですって」


 よくあるパターン。

 自分はたいしたことないといいつつも、周りからすれば凄いように思えるあれ。

 今の彼女が正にそのパターンだが。


「おほん、それでは報酬をあげようじゃないか」


 仕切り直して、狂政は私達に報酬をくれた。各々欲しい願いを言って。

 要件の済んだ私達は再び街へと帰り、クエストに打ち込むのであった。

短いですがこんばんは。

報酬で得た力はまた明日にでも書くつもりです。

ミヤリーが二次元にはまり込む寸前のような状態ですが果たして彼女は大丈夫なのでしょうかね。

若干オタクになってしまう彼女を想像したりも……できなくもないです。

さて次回は通常のクエスト回ということで、4人は苦難? を乗り越えながら冒険者をやっていきます。

まあ山あり谷ありで色々と。

それでは皆さん読んでくれてありがとうございました。また明日も見て下さると嬉しいですではでは。

5月今日で終わりですねそういえば。

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