4/40
兄カエル3
家族で囲む朝の食卓。
「お母さんお醤油取って」と妹。
「ほらよ」
優しい兄である僕が代わりに差し出す。
「嫌ーっ! 汚い」
「汚いってなんです。お兄ちゃんに向かって」
母が叱る。
「だってぇ、お兄ちゃん舌で渡すのよ」
「仕方ないでしょ蛙なんだから。長く伸びて便利じゃない」
僕は爆発した。
「なんだよみんな。僕だって、喉から手が出るほど元の姿に戻りたいよ」
二人が同時に聞いた。
「「え? この上、喉から手まで生えてくるの?」」
家族で囲む朝の食卓。
「お母さんお醤油取って」と妹。
「ほらよ」
優しい兄である僕が代わりに差し出す。
「嫌ーっ! 汚い」
「汚いってなんです。お兄ちゃんに向かって」
母が叱る。
「だってぇ、お兄ちゃん舌で渡すのよ」
「仕方ないでしょ蛙なんだから。長く伸びて便利じゃない」
僕は爆発した。
「なんだよみんな。僕だって、喉から手が出るほど元の姿に戻りたいよ」
二人が同時に聞いた。
「「え? この上、喉から手まで生えてくるの?」」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。