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つまらない話


 私は冷静沈着な男である。めったに怒りも驚きもしない。

 部屋に帰ると彼女が来ていて部屋を掃除してくれていた。

「ありがとう」


「ごめんなさい」

「どうしたの?」

「あなたの小説の原稿、掃除機に吸い込んじゃった」


 私は、めったに怒りも驚きもしない。

「フフフ済んでしまったことは仕方がない。掃除機は大丈夫?」

「ええ、つまらない話だったみたい」




 私は冷静沈着な男である。それでも再び原稿へと向かう。

 ただ少しだけ、涙が出た。


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