前へ目次 次へ 28/40 犬男、猫女 街の片隅。小洒落たバーで女と会話する。 「あなたって、犬みたいに忠実な人ね」 「そうかい? 少し生真面目すぎて嫌になるけど…… 君は猫っぽいところがあると思うよ」 「うそ! それ見た目で判断してない? 本当の私は好きになったら一途で、ひたむきにその人に尽くすタイプなのよ」 ふふふ。と妖しげな目つきで見つめ、グラスのキャッツアイを一口のどに流し込むと、彼女は続けた。 「でも何故か女友達には、泥棒猫って言われるのよね」