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節分の夜


 節分の夜。

 会社の帰りに繁華街を歩いていると、街角になまはげが立っていた。

 僕は東北出身なので、包丁を持ってミノを着込んだ鬼を見かけ、懐かしさがこみ上げた。


「泣く子はいねぇ~かぁ? 悪い子はいね~かぁ?」

 いたずらっ子だった子供の頃は、なまはげに連れて行かれはしないかとヒヤヒヤしたものだ。


 僕はふらふら近づいた。

 すると、なまはげが言った。



「お兄さん。いい娘、いますよ」

 僕はとうとう、なまはげに連れていかれた。



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