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ザクロの味

「ザクロのシャーベットでございます」


 恋人を亡くしたばかりの同僚女性と二人きり。

 穴場のレストランで、デザートが運ばれる。

 シャーベットを掬ったスプーンが艶やかなルージュの口元へ。


「ザクロって、人肉の味がするって鬼子母神の伝説があるんだ」

 僕の言葉に目を丸くした彼女。

 ……ゴクリ。

 思わずザクロの果肉を飲み込み、薄く唇を舐めた。


「美味しいかい?」

 意地悪なその質問に、頬を染める彼女。





「でも…… 少し違うみたいね」



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