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兄カエル
朝。いつものように、
「お早う、お兄ちゃん」
と妹が起こしにきた。
でも目が点になっている。
「どうした?」と聞こうとして、声が出ない。
「お兄ちゃん。蛙になってるよ」
僕は自分の体を見下ろした。
パジャマの袖から突き出た手は、確かに緑色で水かきがついている。
「お母さーん! お兄ちゃんが蛙になっちゃったー」
妹は部屋を飛び出した。
「あら~? それは大変」
「そうでもないよ」
「どうして?」
「ケロっとしてるもの。蛙だけに」
朝。いつものように、
「お早う、お兄ちゃん」
と妹が起こしにきた。
でも目が点になっている。
「どうした?」と聞こうとして、声が出ない。
「お兄ちゃん。蛙になってるよ」
僕は自分の体を見下ろした。
パジャマの袖から突き出た手は、確かに緑色で水かきがついている。
「お母さーん! お兄ちゃんが蛙になっちゃったー」
妹は部屋を飛び出した。
「あら~? それは大変」
「そうでもないよ」
「どうして?」
「ケロっとしてるもの。蛙だけに」
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