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兄の変身
朝。いつものように、
「お早う、お兄ちゃん」
と妹が起こしにきた。
でも目が点になっている。
「どうした?」と聞こうとして、声が出ない。
「お兄ちゃん。0円になってるよ」
僕は自分の体を見下ろした。
パジャマの裾から突き出た足は、確かにトメでありハネていない。
「お母さーん! お兄ちゃんが只になっちゃったー」
妹は部屋を飛び出した。
「お母さんってばー…」
だが、返事はない。
「大変だぁー! お母さんは、苺になっちゃってる」
朝。いつものように、
「お早う、お兄ちゃん」
と妹が起こしにきた。
でも目が点になっている。
「どうした?」と聞こうとして、声が出ない。
「お兄ちゃん。0円になってるよ」
僕は自分の体を見下ろした。
パジャマの裾から突き出た足は、確かにトメでありハネていない。
「お母さーん! お兄ちゃんが只になっちゃったー」
妹は部屋を飛び出した。
「お母さんってばー…」
だが、返事はない。
「大変だぁー! お母さんは、苺になっちゃってる」
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