レオンハルト・アウランティム
筋トレしすぎて
膝が炎症を起こしました。
最近なぜかはまってるんですよねぇ
~ベルタの町~
「ふぅ、やっと解放された。」
信也は王ランベルトの質問攻め攻撃、
セーラの名前間違ってる攻撃をくらい、
ようやく解放され、無事にベルタの町へ
到着していた。
まぁ、最後辺りはシルアが話をちらつかせ、
信也に戦いの教えを請い追いかける騎士から
かなりの速力で走って逃げていたが...
「レオンハルトは...」
そう、今回ベルタの町に来た理由は
二つ。1つは森にようがあり、
もうひとつがレオンハルトに会うことだ。
「お?信也やんけ!」
声をかけてきたやたら
でかい声の細マッチョの男。
眼の色からなにまでオレンジを基調とした
色使いの豪快な服装の男。
そして背負う武器は太陽のデザインが
施され、太陽に照らされ爛々と輝く大剣。
信也お手製の神器、太陽剣ソルバードだ。
「よう、レオンハルト。
からだの調子はどうだい?」
「ガンッガン魔素が入ってきて
元気ハツラツよ!
とうとう出てきたんだな!」
「うん。それはよかった。
ソルバードはちゃんと研いでんだろうな?」
「この輝きが
何にも勝る証拠よ!
あ、そうだ!飯食うか!?金出すぜ!」
「あいにく、飯は食ってきたんだ。
それと、暑苦しいキャラはもう
お腹一杯だ。やめてくれ」
ランベルトが暑苦しかったためか、
こうも立て続けに暑苦しいキャラが
来ると信也でも精神的に疲れると言うものだ。
そして、レオンハルトはランベルトよりも
声がでかく、うるさい。
さらに疲れる。
「そいつぁ無理な相談よ!
そう設定したんは信也なんだからよ!
あ、家買ったんだわ!
そこで色々話そうぜ!」
「あぁ。頼むよ。」
レオンハルトの住む家は、
周りの家となんら変わらない
レンガ造りの家だった。
だが、レオンハルトの暑苦しく、大雑把な
イメージとは裏腹に、小さな庭や
玄関、家の中までしっかりと綺麗に
整理されていた。
こまめに掃除を行っているのか、
埃が一切見当たらない。
「さて、色々情報は仕入れたぜ。
いったいなんのようで?」
「俺が聞きたいのは1つ。
バルなんちゃら信仰復活会の事だ。
その、ナッセル王国支部支部長、
オルドロック・ロンドオーズにつて知りたい。
能力は知っている。が、
パワーなんちゃらっていうスキルの詳細が
聞きたいな。」
「あー、いたねぇそんなやつ。
強化型洗脳菌のことだな。
ありゃ醜悪だな。あの力はもっと力がほしいと
願うもの、他人に恨みを持つものに対し、
なにか特別な力を外法より産み出し授け、
その代わり術者がかけたものを操作できる
っちゅう能力や。厄介なんがその
与えられる能力やな。
自分が繰り出す攻撃に凍結の属性付与とか、
闇力を形の制限つきで扱えるとかな。
なんせつよいんやわ。」
「う~ん。面倒この上ない能力だなぁ」
「それで信也、6つの約束は?」
信也はいくつか、
彼らに絶対の約束をしてある。
1つ、信也がいつか深淵を出たとき
その場合に備え、情報を収集し、
提供する義務。
2つ、罪は何が何でも犯さない。
犯した場合、早急に消去。
不可抗力は除く
3つ、危険物の監視。
町や国で何か不穏な気配を感じた場合、
監視、場合によっては処分をする義務
4つ、以上の条件を満たし、
信也との再会が深淵以外で達成できた場合、
分身体を肉体に変換し、新しい命を
信也が製作し、達成者を一つの命として
解放する権利。
5つ、解放されても己が誰の分身だったか
を忘れず、罪を犯さず、なるべく
平穏に暮らすこと。
いい方向への活躍はよしとする。
6つ、再会の時、何れかの約束を
守れなかった場合、内容によっては
消去する。
レオンハルトの場合、
それをすべて満たしているため、
達成者の権利が与えられる。
「あぁ、無事達成だよ。
おめでとう。自由になりたい?」
「あぁ、義務の途中でも
一人の女に惚れてな...
そいつとずっと一緒にいて、
最後は死にたい。」
「ほぉ~
レオンハルトが女に惚れたか。
どれ、どんなやつ?言ってみ?」
「があぁ~!
えっとな~。この国の王宮で王女さんの近衛
やってる冒険者ギルドで2番目に
つえーやつよ。」
・・・・・・。
信也が硬直した。
王宮で王女さんの近衛。
先程王宮にいたとき、マリーの近衛を
している人は誰か聞いた。
これだけならまだ第二王女の
近衛の可能性もある。
だが、冒険者ギルドで2番目に強いやつ、
これもマリーからいつか聞いた気がする。
そう、あれは深淵の家で
夕御飯を振る舞ったときに言ってた
「私と○○○は
冒険者ギルドで2番目に強いので、
色々なものを口にする機会があるのですけど、
これほど美味しいのは食べたことがないです!」
シルアだ。
絶対的にシルアだ。
シルアのどこに惚れたのだろうか。
いつも重鎧をきているし、
戦いに関して、熱心にうるさいし。
雑なイメージだし。
「ちょっとした機会でよ、
そいつは何時も重鎧を着込んでるんだが、
素顔、見えたんだ。んで、性格もいい。
料理うまい。そして、美しい。」
料理うまいんだな。
結構雑なイメージだったけど
意外と繊細なのかもな。
「よし、分かった!
お前に命と肉体を授ける。
6つの約束を忘れず、善良な人生を
送るように!」
レオンハルトの体が光る。
心臓の位置を中心に、光に覆われていく。
信也の手元から淡い炎が離れていき、
レオンハルトに近づいていく。
炎がレオンハルトに触れる瞬間、
光がいっそう強くなり、
辺りが何も見えなくなる。
光が収まり、レオンハルトの
姿が見えてくる。
レオンハルトは、ゆっくりと体を動かし、
目を信也の方へ向ける。
「肉体って、結構重いんだな」
「すぐ戻るよ。もとの感覚に。」
「そうか、なったんだな...とうとう。
よっしゃ!レオンハルト・アウランティム
もといサール!ここに完成!」
「おめでとう。」
「おう!」
「それじゃ、俺はいくわ。
まだ用があるところがあるからね。
あ、それと、シルアは
結構難しいと思うよ。
頑張ってね。アピールしまくるんだよ。」
「えっ!?知ってる!?ちょっ待っ!!!」
瞬間移動でにげよ。
ここからはレオンハルトの人生だ。俺が
邪魔していいものじゃない。
幸せになれよ。レオンハルト・アウランティム。
まぁ、ナッセル王国にいる間はまだ
結構会うだろうけどさ
レオンハルトの出番は
ぜんっぜん!消えません。
バンバン出まくります。
さすがに次の話ではでないけど。
それと!
ブックマーク人数がようやく
二桁に乗りました。
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