神器 & 神器
あ、お気に入りユーザーと
逆お気に入りユーザー0人だ...
まばたきをする一瞬。
その間にどれほどの距離を進んだろうか。
深淵からナッセル王国付近の草原までの
道のりを計算すると、約だが東京からから
ハワイまでがある。
ナッセル王国の近くに大地の龍王の住む山、
ディングラース火山があるため、
二人は龍王の背に乗るという
ことも含めて最短コースで来ることができた。
本当は日帰りにするつもりだったが、
思いの外信也との話が弾んだために
一日遅れての帰宅となってしまった。
これは平民であるシルアならそこまで騒がれや
しないが、第一王女であるマリーだったら
どうだろう。国が総出で国中のあちこちを
くまなく探すだろう。
そしたら信也に迷惑がかかることが
まるわかりだ。
そんなことをナッセル王国付近の草原、
ベルトルート大草原についたとたんに思いだして
焦っているマリーだった。
「さて、大草原についたはいいけど、
ちと失敗したな。ちょっと歩けばすぐ
見つけられると思うけど...
こっからは歩きでいこうか。
神器、欲望の方位磁針」
三人は歩き始めると
同時にマリーが神器という言葉に
過敏に反応する。
「神器!?
なぜそのようなものを個人が
持っているのですか!?
いったいどのような力を持っているのです?」
「神器なんて、神様との交流が
あればいくらでもてに入るさ。これは
欲望の方位磁針。欲望の神様の神器だよ。
自分の欲するものの方向を指し示す
無くし物したときに便利な道具なんだ。
まぁ、今の設定は人だから千里眼で見れば
よかったんだけどね。」
「神様と...交流?
本当に、信也様のお言葉には
よく驚かされますわ。」
「なぁ、大剣の神器とかあんの?」
「うん。このカラドボルグとかそうだね。」
よっと、という声を出すと同時に
なにもなかった空間に突然渦が巻き、
光沢がギラギラと太陽の光を反射する
美しい黒の大剣が出てくる。
「所持者の任意で
リーチを長く強靭にできる
神器 カラドボルグ。
その大剣を手に入れたものは、
天下無双の力を手に入れる!!
すげぇ!!そんなのもってんなんて!
実物が拝めるとは思いもしなかったよ!」
かなりの戦闘及び大剣マニアな
シルアはカラドボルグのことをよく知っている。
喉から手が出るほど欲しい武器だ。
更にカラドボルグは壊れにくく、壊れたり
刃こぼれしても再生する能力を持ち、その度に
刃にもつ退魔の力が強くなるという。
この世界での魔は、一般的に
魔物と闇力だと言われる。
ダクラは、魔物が持つ魔物特有の力で、
弱い魔物は微弱すぎてダクラマナを使うことは
できないが、魔鬼ほどになると、
拳にダクラマナを纏い、更に攻撃力をあげて
攻撃してくるときがある。
ちなみに退魔の力はダクラマナだけに
効果があるのではなく、ダクラマナを
扱う存在にも特攻性がある。
キングゴブリンやキングオークはまさに
女性の敵と言ってもいいだろう。
ベテランより下の女性冒険者だと、
ダクラマナに対抗することができる
レベルが足りておらず、ダクラマナの影響を
直接的に受けてしまう。
つまり、ダクラマナで作られた防具で
武器は通らず、ダクラマナで作られた手で
体を拘束され、身動きがとれないままに
凌辱される。これがよくある事例だ。
もっとも、ベテランより下でも退魔の力を宿した
剣を使っていればダクラマナを斬れるし、
退魔の力が強ければ一切の干渉を受けない
ようになる。あとは魔法で相殺も可能だ。
なお、例外もいて
ダクラマナを使う種族は魔物以外にも
たった一種族、ダークエルフと呼ばれる
者達がダクラマナを少しだが扱うことができる。
もちろん、強いダークエルフとなると
ダクラマナも強くなるが...
現在、信也の手によって
カラドボルグは何度も何度も壊され、
再生し退魔の力が強くなりを繰り返しているので
例えダクラマナを扱う神様のダクラマナでも
易々と斬れる。
魔物だと深淵の生物でもスパッと
キュウリのように斬れる。
「でしょ~?
これ手に入れるの苦労したんだよなぁ。
迷いこそしなかったけど凄い大きい迷宮で
結構歩かされたよ~。」
「迷宮?
カラドボルグが眠るとされている
クタラッカの迷宮には現在確かに
カラドボルグがそこにあるとされています。
それはどうしてでしょうか?」
「どう考えてもレプリカか
でまかせな情報だね。
俺の持つ森羅万象の知恵眼でも
しっかりカラドボルグってあるし。」
「レプリカ?一体なんですかそれ?」
「偽物って意味。」
「偽物...そうだったのですか。」
「あ、あれナッセル王国だよね?
まだ遠いけど見えてきたし、
早くいこうか。」
「おう!」「はい...」
「臨時捜索部隊報告!
王女、マリーさまのお姿が何処にも
見あたりません!」
「お父様!私も探しに行きます!
止めても無駄ですから~!!」
「ま、待ってくれ!セーラ!!!
ぬぅぅ。
何処にいったというのだ。
どうか無事でいておくれ、マリー。」
カラドボルグは常人が折ろうとすれば
100年たって使い続けてようやく刃こぼれ
なので、実質不可能に近いです。




