妹のエロ漫画家は風紀委員長で遊びたい! ~僕、また何かさせられちゃいました?~
いいオモチャをみつけたぞ!
「持ち物検査です! 新入生! カバンの中を見せなさい!」
…。
「リアルにあるんだね、ミスズ」
「そうですね、兄様。
真面目でメガネで典型的な可愛らしい風紀委員長ですね。3年生でしょうに、高校生になったばかりの私たちに敬語。加点ですね?」
「いや、知らんし」
双子の妹、ミスズは冷静に、淡々と何やら解説してくる。僕には理解できないけど流石は漫画家か。
…。
確かに、可愛いけど。
「な、何をジロジロ見てるんですか!?」
「わっ、ごめんなさい!」
「あら、可愛らしいお二方」
「い、いいから早く見せなさい!」
顔を若干顔を赤くし迫ってくる。
僕の鞄には変な物は入っていない。学校で漫画を読んだりする趣味もないし。変な物は入っていないはず。
それよりも妹の方が心配だ。漫画家だし、しかもただの漫画家じゃないし。
僕はミスズを心配しながら自分の鞄を開ける。
教科書などが入った鞄には何も入っていない。
そして、シューズや水筒が入ってる方の鞄を開ける。
「…なんこれ」
「あら、お兄様。立派な自慰道具を入れて。朝からそんな赤い筒を見せて、まだ登校時間ですよ?」
「じっ!?」
僕は慌てて鞄のチャックを閉めようとする。
しかし、時既に遅し。
「あなた! 風紀室に来なさい!」
「今から?」
「今から!」
僕、また何かやっちゃいました?
「何ですかコレはっ」
「本当に何なんでしょうね、コレ」
「コレはTENG○ですよ、兄様」
「TEN○Aですって、風紀委員長」
「何に使うつもりですか!」
「何に使うの? ミスズ」
「だから、自慰ですって。マスターするやつですよ、お兄様」
「「!?」」
「じっ、あなたは何のために学校に通うんですか!?」
「…面目無い」
僕は頭を下げる。もちろん顔は赤い。風紀委員長さんも顔が赤い。
ミスズだけ冷静な顔つき。
犯人のくせに。
まただよ、また僕の鞄に変な物入れやがった。エロ漫画家だからソッチの知識が僕の何億倍よりも半端ない。TENG○を知ってる男子高校生とか、いるの? それを知ってる女子高生もおかしいような。
「兄様はウブですからね」
「やめて、心読まないで」
え、いるの? 知ってる男子高校生。
ミスズは息を、ふう、と吐き、風紀委員長に微笑む。
双子の兄だからわかる、絶対変なこと企んでやがる。兄の鞄に変な物入れただけじゃ満足できないらしい。
「兄様、使い方は分かりますか?」
僕?
「困りましたね、私も使い方が分かりません。これじゃあ、ただ鞄に、自慰に使うかもしれない物が入っていただけじゃないですか」
「それだけでも問題ですっ」
「けど、もしかしたら勉強に使うかもしれないじゃないですか、私たちが知らないだけで。そうだったら、風紀委員長さんの勘違いで、本当は良いことかも、しれませんよね?」
ほーら何か始まった。
どうせ今朝、僕がいないときに入れたんだろ? ウキウキしながら。周りと僕がビックリしたら満足、けど今こんな事態になってワクワクしてるんだろ?
エッチな物と知りながら…。
エロ漫画家が。
わざとらしく、ポンッ、と何かがわかったようなジェスチャーをとる。
「私、使い方を思い付きました。
正解か分からないので試してくれませんか? 委員長さん」
おい?
ミスズは委員長に近寄り、ゴニョゴニョと耳にささやく。
何を言われてるのか、風紀委員長の顔がどんどん赤くなっていく。
そして、
「ほら、お兄様に試してあげて」
にっこり、と笑うミスズ。
「嫌ですー!」
風紀委員長は走って逃げていってしまった。
「あー、面白かった」
2人きりになり、うっとりとしながら本音を口にする妹。
「まだ高校生になったばかりなのに…」
ため息を吐く僕。
「私はただTENG○の使い方を教えてあげただけですよ? 知識を増やしてあげただけなのに、なぜ?」
「知識にも色々あると思うんだ、兄さんとしては」
「風紀委員長。真面目で、メガネで、可愛らしく、そして、ウブ、お兄様といい勝負のウブさかもしれない。
いいオモチャを見つけました」
後日、僕は風紀委員に入ることになってしまった。
あの風紀委員長の命令で。
ミスズがウキウキし、僕は「なんだかなあ」と言ったけど、また別の話。




