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クリエイトデイズ  作者: カルボナーラ田村
3/11

オタク憧れの監督の展覧会に行く

 オタクをして1年ちょっと、SNSを見ていたらこんな情報が流れてきた。


『〇〇監督の作品の展覧開催!!続報を待て!』


 その情報を目にした瞬間私の全身は沸騰した。

 私の原点ともいえる作品を作った監督の作品展が開催されるのだ。もちろんほかの作品も全部観た、全部最高だった。

 行かないという選択肢はない絶対に行って最高に楽しむ。心に誓った。



「うーん、予定としてはこんな感じかな…」

 平日に休みを取ってあまり人のいない時間を狙う……。あとは電車の時間とか美術館の場所を確認しないといけないけど……。


「まぁいっか!最寄り駅と美術館の場所わかってれば何とかなるっしょ!」

 私は無計画で大雑把だった。


 そして当日


「おぉー!知らん街だ!」

 出かけること自体があまりなかったので知らない場所というのは新鮮だった。知らない町ってワクワクしない?なんかとてもエモな雰囲気するよね。

 しかも駅には好きなアニメーターさんのイラストがあって初っ端からテンション上がる。


「ほえーマンホールがアニメ作品だ」

 美術館までの道のりは退屈しなかった。道中のマンホールには角川系列の作品がプリントされたものが点々とあった。ヤマトタケルだけ作品知らなかったな。知ってる絵柄だったけど。

 行く美術館は角川武蔵野ミュージアム、なんか要塞みたいな変な形している建物だ。壁一面に蔵書があるのが有名らしい、たまにSNSに流れてくる。気になる人は見てみるといいぞ☆



「なんとまぁ、でっかいし変な形」

 実際に見ても異世界の建造物にしか見えないくらいには不思議な建物だった。膨張した立方体が集合しているような歪な造形。近づいてみると壁面はレンガで積まれているような壁で漆喰(しっくい)で塗り固めたものではない。レンガの石窯みたいな印象だ。


「さて行きますか!」

 建物をぐるりと回ってから入口に向かう。チケットはあらかじめ購入している特典付きチケット!初めて発行するから操作に迷ったよね。


 館内は写真撮影、録画は一部エリアを除き基本禁止。版権や原画、設定資料の展示のためそうなのだろうか。

 撮影ができないということは心のアルバムにしっかりと記録するしかないということだ。

 展示会場でチケットを渡して特典をもらったら、さぁいざ夢の憧れの世界へ!


 会場の内容を語ってしまうのはまずいと思われるので、感想だけを垂れ流して感動だけを語っていこうと思う。

 それはもう感動という類の言葉で表すには足りないくらいに刺激的だった。展覧会に行くということが初めてだったので体験した全てが印象深かった。


 作品の初期の設定資料、絵コンテ、原画、3DCG等々作品のみでは見ることのできない資料が目白押しだった。普段見ている作品は完成までに幾重にもブラッシュアップがされ洗練されていったものだったと改めて実感した。

 それ以上にアニメとはたくさんのクリエイターが関わり作り上げる情熱の結晶なのだと感動した。


 2時間くらいだろうか、展示会を存分に楽しんだ。撮影ゾーンでは憧れのあのキャラと2ショットを取ることができて!物販ではあの作品の絵コンテが売っていて!

 合計4万円くらい使った気がする。(大事なのはお金じゃないんだよ、会場で買ったという体験なんだ。何事もその時に欲しい!体験をした!という形として買うことあるじゃん?まぁその絵コンテは真面目に読むのに2年は放置することになる)


 とても満足のいく体験をした。やはり実際に体験するということは何事にも代えられない経験を生む。素晴らしい、アイラブアニメーション。


 実際にアニメ作品が好きだからその作品展に行くという人間は少数なのか多数なのかわからない。

 でも作品展があるということは少なくともこの作家さんの作品はそれだけの知名度、人気度があるわけでコアなファンがいることは間違いない。


 一つ言えることはこの展覧会行ってよかった。


 私の解像度が広がった。

 言葉で表すには不明瞭だが、何かを作って表現するのって良いなと思った。


 大満足のお出かけだが次の日が仕事と思うと、足取りは重く帰りたくない。


~次回予告~

 小説内の次回予告なんてあんまりなくない?むしろあってもいいと思うんですよね!

 さて見切り発車間の強い感じで始まりましたこの小説ですが、9割は自伝要素があるのでほぼ自分語りに近いようなそんなような。

 オタクとは語りの多い厄介な生き物と学びました。それが良いところであり視野狭窄になる悪いところでもあると。

 さてさて次回も創作活動には移らずまたも個展に行くようです。え?いつになったら本題に入るの?と思ったあなた!!人生なんてそんなもんです自伝なんだから漫画のようにポンポン行動するわけないだろう!現実みろや!


 次回「オタク―の贖罪」お楽しみに!

思い返してもとてもよかった記憶

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