第三回
・紙一枚にまとめる
トヨタでは紙1枚にまとめるよう指示される事が多いと言う事です。
ビジネスの場では「早く、簡潔に、かつもれなく、わかりやすく、結論から先」と言う形に出来る限りまとめなければいけません。報告、企画、問題提起。
これは小説だとどのようになるかと言えば「タイトル」「あらすじ」がそうです。特にネット小説の世界では。
「誰がどこで何をする話で売りはどこにあるか」を簡潔にしっかりまとめアピールできなければ生き馬の目を射抜く様な競争のネット小説世界で有名な作品を出す事は出来ないと思います。
紙一枚の本ではないのですが「SAVETHECATの法則」の最初の方に「で、誰が何してどうなる話なの?」と言う事を直ぐに分かるように説明できる作品でかつ口と自分の言葉で説明できないとプロの一流の作品にはなれないとありました。
小説家になろうだったらタイトルとあらすじを見て多くの人が読むか読まないか決めますがそこで面白そうと思ってもらえなければ手に取ってもらえません。
だからと言ってド派手なアピールをすると言うよりもいかに作品の良い点が伝わり自分でも説明できるかにかかってくるのですが、これは会社で企画を出したりする時も同様です。
紙一枚読書法は思考が深くなり没頭し読解が良くでき著者の言葉を自分の言葉に変換できると言います。
さらに「紙一枚にまとめる」と言う事は第一話で必ず「主人公はどういう人」「どんな世界」なのか説明しなければなりません。ここで簡潔に過不足なくわかりやすく説明し文にしなければなりません。
説明が要領を得ないと読者はどんどん退屈になってしまいます。
私も一話は苦戦し「どこをまとめて説明したらいいのか」とか悩んで書き直したりします。
だから紙一枚アピールを小説に当てはめるとすれば簡潔に過不足なく早くわかりやすくどんな物で売りは何なのかを伝える事です。
で紙一枚でなかったとしてもすいすい読んでいく事でこれがテーマで売りなんだ、と言う事が自然に受け入れられ競争に勝つポイントにもなるのではないかと思います。
紙一枚だからこそ分かりやすく強く伝わるのです。