第十七回
「問題解決プロフェッショナル『思考と技術』」
斎藤嘉則・ダイヤモンド社
今回はこの本について述べます。
①ゼロベース思考
ゼロベース思考とは今までの積み重ねから来る思い込み、概念を捨て新しい視点で物を見てアイデアを出す事です。自分の狭い枠を捨て、かつ顧客視点で考えます。
既存の枠に執着せず限定的に考える事を止め枠の外に解決策があるのでは、と考える。
更に大事なのは「顧客視点」である事。言うなれば消費者の生の声。ところがこれも既成のたががあると意志決定者に声が届かなくなる。
例・ドトールコーヒーは大量の客に150円でコーヒーを提供した。
・ピザーラは出前と異なるシステ新しい物が。
これをWEB小説で当てはめるなら良く言われる「なろうは無双しないと駄目」とか「ノンストレスが良い」とかなのですがこれが「既成の枠組み」で過去の成功からこれでないと駄目と決めつけると新しい物が生まれにくいです。もちろん顧客視点に立って。
これは受けない、受けるとかの枠組みでなくゼロで考える事に突破口がある、と問われます。
②仮説思考
まず問題の中身、原因を仮説を立てて立証します。根拠も添えて。そして「SO WHAT」を繰り返し核心に近づけます。そしてその「背景とメカニズム」も考えます。何がそうさせたのか、これは鶏と卵の関係と言われます。
「何故ストレスが少なく主人公にチート能力があり異世界転生の中世ファンタジーが受けるのか」その背景は? 等になります。
「すぐ本題に行かない作品」「設定説明が長い」話は「WEB小説は競争相手が凄く多くすぐに他の作品にとって代わられてしまうから」でしょう。だから出だしで「俺は事故で死んだ」とかでないと駄目。
「なろう読者はストレスに弱い」なんていわれますがそれが事実なのか、何故なのかは私が考えてもわかりません。「また努力が嫌い」は誤情報の様な気がします。
「読んでもらうのはタイトルとあらすじが命、だからしっかり作ろう」は正しいです。多くの方の試行錯誤から見つけた答えで出ないと面白いか面白くないか見極める方法がありません。だから私も長文タイトルにしました。