『バカでも分かるPASOK(パソック)講座』
「黒岩先生っ質問です!」佐藤
「ふむ。何かね佐藤君」黒岩
これ会社の日常だからね・・本当いい会社。
ずっと謎だったんだけど・・
どうしてパソックが儲かるのかを・・
「バカでも分かるように説明してください」佐藤
「ふむ。じゃあクソバカでも分かるように・・」黒岩
クソまでは私言わなかったような・・
簡単な事だ・・まず税制面の法律をいじくった。
企業は社員より外注で雇った方が圧倒的に税金が安いように。
そして新派遣法を作り派遣には国から補助金が出るようにした。
細かい計算はややこしいが、すべてがWINWINに。
ま、結局は税金で補填してるマジックだ。
だがそれは俺の毒・・すべてを飲み込む為の・・
「・・・いや、その・・」佐藤
闇の悪魔、黒岩様口調じゃなくて、
ポップな天使、白岩くん口調でお願いします。
もっと簡単にりんごが5個あってぇ・・とかで
「あ・・はい・・」黒岩
では数字は分かりやすい様に・・
トヨタは社員一人に100万円払ってます。
その労働で得られる売り上げは150万円です。
利益50万出ましたわーい
でもそこから税金が30万取られるので純利益は20万円です。
そこに税制面にすぐれたパソックさんが現れます。
トヨタさんはパソックさんに派遣を借り、
(社員を一旦解雇してパソックの社員にして)
パソックさんに労働代として税込み110万円払います。
その派遣社員労働で得られる利益は変わらず150万円です。
えー、利益40万に減ったぁ・・
ですが派遣を使った事により税金が安く15万円で済みます。
会社の純利益は25万円です。わーい5万増えたうれしー。
でも他の税金は少し高くなったような・・気のせいか・・。
そしてパソックの派遣社員も給料が105万になりました。
「・・・パソックさん、えぐいんですけど・・』佐藤
「あ、まだ続きあります」黒岩
今の所、大した事してないパソックさんが5万円の黒字・・
パソックさんはさらに新法律を作りました。
新雇用助成金とか補助関係です。
雇用創生として事務手数料や、助成金などで、
小さな金額ですが一人1万円が国から出るようになりました。
さらに税制面でも優遇されるいようになりました。わーい。
「えっ?じゃあ結局・・」佐藤
「税金ですよー」黒岩
えっ?でもパソックっで労働者の90%だよね?
「ちなパソックの系列社員5000万人な」黒岩
「やば!」佐藤
とは言っても実際に労働稼働してるのは70%位だ。
うまくワーキングシェアなどでごまかしてるが、
もっと雇用を作らなければ・・
「えっと・・」佐藤
じゃあゼロを4つ足せばいいのかな・・
もし補助が毎月一人1万円だったら・・
「労働稼働率100%だと5000千億!?」佐藤
「売り上げはな。ま、その他もろもろでもっとあるけど」黒岩
でもさ・・ちょっと意味分かんないのが・・
「パソックの社員も当然税金払ってるよね?」佐藤
「そうっすね」黒岩
所得税やら消費税やら固定資産税や車関係とか・・
「ぐるぐる。」黒岩
いや・・それだけでなんとなく分かる。
でも・・
「もっと簡単に!!りんごで!りんごで!」佐藤
「えっと・・」黒岩
パソックさん我等庶民が一生懸命働いてリンゴが2個出来ました。
ふむじゃあそれよこしなさい。そして給料をやろうリンゴ1個。
でも国の為にそのリンゴから40%を年貢で納めなさい。
そして食べたり売ったりしたら消費税として10%追加で納めなさい
他にも贅沢したらそのリンゴの数%をを納めなさい
政府様っ我等パソックがリンゴを餌に庶民に労働させましたー
ふむご苦労、庶民から納めさせたリンゴを駄賃であげよう。
大丈夫リンゴは適当な証書で借金してくるから。後の事?知らんよ。
「外道・・」佐藤
「うおっ!そんな一言で・・」黒岩
ま、なんとなく理解できたみたいね。
「消費税もでかいよなぁ竹永のおっさんひどいよなぁ」
このパソックの創業者で平成のフィクサーと呼ばれた竹永
消費税を10%にしたのもこの竹永だ・・
「だって何しても10%徴収するんだよ?」黒岩
「鬼ぃー」佐藤
物を買おうが食べようが、給料を払おうが・・・
あと法人税も高いよなぁ23%だよぅ・・
国から認められた公益社団法人とかだと、
19%で済むんですけどねぇ・・
「え?・・・パソックって・・」佐藤
もしかして・・
「国の為に雇用を作ってあげてるんだよぅ?」黒岩
「やな言い方ぁ・・パソックむかつくぅ」佐藤
あー、ほぼほぼ慈善事業に近いわぁ・・あー大変だわぁ・・
んで国から貰うのは本当事務手数料だけだわぁ・・
それと多少の助成金だけだわぁ・・
でも19%にしてくれる?じゃあいいかぁ・・
やっぱ国とのお付き合いっで大事だよねぇ。
「なんかすっげぇ儲かってる!きっと!」佐藤
「でも派遣業務分だけな。あとは23%」黒岩
日本って最悪だな・・
癒着癒着で国民からは税金鬼のように回収して
「恐い恐い恐いっ引っ越す引っ越す!」佐藤
「どこに・・」黒岩
えっと・・なんだっけ租税回避地とか何とかの・・
「なんとか諸島とか!」佐藤
「・・・・・・・・」黒岩
いや・・まぁ正解なんだよなぁ・・
でもお前さんの所得くらいで引っ越しても意味ないよ・・
てか引っ越しじゃなくて登記でいいよ・・
ま、いろいろ使えるものは使うのが超富裕層だ。
「そうだ!今度旅行行くか?会社の休み利用して一泊二日で」黒岩
「行く行く行く~!」佐藤
えっ今度って・・
「じゃあ明日の土曜、羽田集合なパスポート持って来いよ」黒岩
「明日ー!そして海外!」佐藤
そして次の日・・
空港で待ち合わせの時間・・
「・・・・・・・・」佐藤
「・・・お前なに待ち合わせにさぁ・・」黒岩
芸能人きどりで、クソバカでかいサングラス付けて粋ってるの?
スカーフ巻いて足クロスさせてモデルみたいに立ちやがってよぅ・・
「ええだってぇ・・」佐藤
記者とか居たら撮られるんでしょ?
天才経営者にセレブな女性の影って
だいたいそういうの空港で撮られてるじゃないですか・・
だからオシャレしてきたんでしょうが。
「もう一度おさらいしようか?」黒岩
「あ・・カメラマンもウチの社員だったわ」佐藤
てか・・
「よく考えたら空港とか・・」佐藤
サービス全般ウチの社員なんだ・・
そう理解してくると店とかでクレームとか言いにくくなったな・・
こないだ腹立ってめちゃクレーム言ったんだよなぁ・・
駄目だよな・・もっとやさしくしないと・・
「気を付けなよ・・」佐藤
「ええ・・・俺ぇ?」黒岩
謙虚に行けよ、謙虚にって・・・・
「ほらっ頭下げてっ」佐藤
「・・こんちわぁ・・・」黒岩
割と好感度の上がった黒岩だった。