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国賊  作者: 火村虎太郎
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17/22

竹永名誉アドバイザリー


『えーこちらでは・・』


二名島への企業誘致に貢献して頂いた竹永元パソック会長への、

名誉アドバイザリー就任発表などが行われております。


テレビに流れるニュースには、

アパレル企業に対して無償で土地を提供と説明され、

そのことに対する記者からの質問が飛ぶ。


『今回なぜアパレル業界には無償で?』記者

『ふむ』竹永


やはり魅力的な街を作るには、

まずアパレルと飲食に魅力ある店舗が必ず必要じゃ。

渋谷、表参道、銀座・・

多くの人が集まる街にする為には・・


などなど、それっぽい受け答えをし・・


『二名島の制度についてお聞きしたいのですが!』記者


竹永が表に現れる事など、めったな事ではない・・

このチャンスに企業誘致とは別の質問をする記者。


『本日は企業誘致関係の発表ですので、先生に別の質問は・・』黒岩

『かまわんぞ』竹永


記者の質問をかわそうとする黒岩だが、竹永が許し・・


『この新都と旧都での・・』記者


一番の悩ましき問題の年金問題。

若い働ける世代は新都でベーシックインカムを受けれるが、

働けぬ年配は旧都で年金を受けるしかない・・


『まるで家族を引き離すような、ひどい政策ではないでしょうか!』記者


旧都に、自分の父や母を残してなど・・


『お主は・・』竹永


結婚はしておるのか?嫁は働いておるのか?


『はい。嫁はパートながら・・』記者


で、あるならば・・

もう少しだけ嫁の労働時間を増やせば、

嫁の分もベーシックインカムが受けれる。

今より少し収入も増えてさらに二人分の40万円じゃ・・


『今、自分の父や母を介護に頼めば・・』竹永


いくらかかる?旧都の年金額だけで賄えるのか?


『・・・新都に一緒に移り住む方がお得だという事でしょうか?』記者


理屈的にはそうだが、

やはり自分のプラス40万は色々贅沢をしたいのが人の心・・


『お主が・・』竹永


何の生産もしない、赤子や学生の頃、

文句も言わず傍に居てお金を出してくれたのは親じゃないのか?

高校卒業まで・・大学卒業までと考えると・・


『18年か?22年か?』竹永

『うっ・・』記者


40万で何をするのじゃ?ブランドのバッグか?旅行か?

その中から半分の20万を親にやっても・・


『今より良い暮らしなのだぞ?』竹永


この二名島は・・

温かみのある家族、そして街、国を作ろうとしとるのじゃ。

新しい住まい、近くに居る家族、プラス40万・・


『ふふ・・』黒岩


まぁ残り20万増えても、

廃止した福祉と、税金とインフレで回収させてもらうけどな・・


もうベーシックインカムを受けるしかないだろ?

今かなり前貸ししてるみたいだしな・・


ベーシックインカムを担保に消費者金融が個人に・・

旧都でもパチンコや公営ギャンブルの売り上げがここ数か月で、

爆発的に増えたらしい。そのほとんどがこの前貸し金だ。


本当にこの国の国民はアホばかり・・

こういうアホは借金漬けにして新都で働かせればいい。

労働者は一生労働者で居ろ・・


『ありがとうございました』記者

『うむ』竹永


一通り質疑応答が終わり、あとはうまく抜粋してニュースに流せばいい

目先の金、計算に踊れ・・


「・・・そうだよねぇ私も二名島に親呼ぼう」佐藤

「うん。そうしなよ」黒岩


黒岩の家で二人でニュースを見てた二人


「・・アホにも響いたな」黒岩

「ん?何か言った?」佐藤


さすが竹永先生。

最後少し涙ぐみながら自分の貧乏時代の親の有難みを語った。


「竹永先生も苦労してきたんだね・・」佐藤

「あー・・」黒岩


ウィキペディアって便利だわぁ・・

みんな真実だと思ってるもんなぁ・・


今は、聞いて、目で見た事を、

もう一度ウィキペディアで確認すれば、それが真実に変わる・・


あんな天才が苦労するわけないでしょうが・・

学生の頃にはすでに億持ってたらしいよ・・


さて、これでふるいには掛けた。

これでも旧都に残る奴はずっと残る・・

超保守系の金持ち・・もしくはただの反逆児・・


こいつらがやっかいなのだ・・

こいつらが国を駄目にしたと言ってもいい。


たいした労働もしないくせに知恵がある。

金を稼ぐくせに、節税の知恵でわずかな金額しか国に治めない


「ソフトバンクさん旧都に残るってマジ?」佐藤

「うん。旧都の税制のがいいって判断したんでしょ」黒岩


日本有数の企業のソフトバンクが赤字?ふざけるな!

いつもいつもエリート弁護士揃えて法を掻い潜り・・


これから旧都で強引な税金回収の兵糧攻めにあって泣けばいい

三階やクソ老害議員がたかる旧都の企業はもう数しれてる。

いままで払ってこなかった税金、ここで納めるんだな!


「さて・・」黒岩

「にひひ」佐藤


ひさしぶりの二人の夜・・

我を忘れ汚く絡み合い・・


「スッ・・」


「お前はなんで絶対ヤッた後財布からお金出そうとするんだ!」佐藤

「だーぁ!っと!何となく癖でぇ!ごめん!」黒岩


・・・お主、そうとうヤッとるな・・浮気・・

でもそうやって本命の浮気を誤魔化そうとしてるんでしょ?


「・・・かすみさんだっけ?」佐藤

「・・・excellent・・」黒岩


発音いいなぁ・・素晴らしい?でしょー。

私のツイッターにDMで送られてきたの・・


二人の写真・・関係性・・


「極東の狂犬よりって」佐藤

「すぐぶち壊せそのスマホ」黒岩



ふふやるじゃないか狂犬・・

揺さぶってくるじゃないか。全部お見通しとのアピールか?

狙ってるんだろ?俺の残りの株を。

俺が売る前に売って暴落させるつもりだろ?

俺の返済額に届かないようにさせる為に。


俺の残ってる大口の株はあと3つ・・

たとえ奴が残りはこの3つと読み切っていたとしても・・


すでに俺の勝ち。


俺はもうあと2つも売れば返済額には届くのだ。

正確には、2つと暴落させられた株も入れてすべてな。


キーエンス、ソニー、トヨタ・・

このうちの2つを現状の株価で売れればいい。

例え一つ暴落させられても、ほぼ安全圏。

後だしジャンケンなようなもんだ。

所詮個人投資家。資金などたかが知れてる。

まぁ2つ以上暴落させられたらやばかったがな。


ただ一つ別件でやっかいなのは、

『アメリカ』が急にパソックの株を買い占めてる事・・

追加で借りた50兆は自社防衛だ。

借りた金は自社株買い(パソック株購入)だ。


金儲けの天才やハイエナは嗅覚が鋭いからな・・

パソックがどれだけこの国で重要か、

どれだけ利益を出し続けるかよく分かってるじゃないか・・


パソックがアメリカに落ちれば、日本がアメリカに落ちる・・

絶対に落とせない牙城・・



「せめて他を止めなさいっ!」佐藤

「わっかりましたぁ・・」黒岩


彼女は一人っ!愛人も一人っ!


ふふ・・ありがとう。寛大な彼女で居てくれて・・


「お・・おう。」佐藤

「あはは。テレてる」黒岩


仲のいい二人に気分のいい黒岩だが・・


敵の能力、策略を見誤っている・・

運だけでは、その高みになど登れない・・

アメリカにも天才は居る・・

そして嫉妬は力にも変わる・・


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