表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国賊  作者: 火村虎太郎
14/22

タケナガバックス


「ふふ・・」竹永


この椅子はエルメスか。上品でエレガントさがたまらんの。

こっちのテーブルは・・

ほうっ高級イタリア家具ブランド、カッシーナか。


そしてアクセントに飾られたアイテムの一つ一つは、

ふふ・・メンズ系ファッションの非売品アイテムか。


「いらっしゃいませぇ」店員


竹永店限定の新作ダブルアフォガートはいかがでしょうか?


「ふふ・・貰おう。トールで。」竹永


あのこわっぱめが。やはり仕事が出来るのぅ。


「お前らも好きな時に好きなだけ飲めよ」竹永

「はいっありがとうございます」使用人


竹永は一人奥の席で白いイヤフォンを付け、

マックブックエアを開きお気に入りの音楽を流す。

そして足を組み、英語の本を広げ、

香りを楽しむような仕草でドリンクを楽しむ。


「ふふ・・」竹永


完璧じゃ!居るか?ここまで完璧にスタバでイキった奴が!?

英語?読めもせんわ!なんの本かも分からんわ!


黒岩の計らいに終始ご満悦の竹永だが・・


「・・・多分、また先生に押し付けるよな・・」使用人

「ああ。それ相当の返しがあるだろ・・」使用人


てか・・もうすぐ引っ越すんだよなぁ・・二名島に・・

でも半端ないよな超絶金持ちのする事は・・


「ユニクロの会長、家にユニクロあるんだって」

「買い放題かよ!」


・・・竹永先生地味だな・・それ考えると・・

まぁ、スタバがある時点ですごいけど・・


「てか絶対竹永店赤字だよな・・」

「てかお金払ってないじゃん・・」


人件費とかも永遠に黒岩社長が払うみたいよ。

でも便利だなお客が来た時とか応接間として使えるし。


でも黒岩社長のさ・・


「個人投資家潰すのに50兆って多すぎない?」

「そうだよなぁ・・」


何か、防衛だって言ってるけど、

幾ら最強って言っても所詮名も知れぬ個人投資家・・

1兆どころか、1000億もあれば絶対に潰せるはずだけどなぁ


「何に使うんだろうな・・」

「180兆は電力会社買って・・」


返済は国の株を売って返済でチャラだろ?

残りの追加資金50兆ねぇ・・


「あ、俺、明日二名島登録申請行ってくるわ」

「どうなるんだろうなぁ」


正直国がどうなるか・・

マジで国が真っ二つかよ・・

二つの税制制度に二つの議会・・


「竹永先生に聞いたら、旧都の総理は三階先生だってよ」

「うわぁモロ、旧体制世代かよ・・」


他にも過去に総理経験のある先生方が役職を固め・・


「THE自民党かよ・・」

「まぁ。それでも旧体制で生きたいって人は・・」


旧都のままでいいんじゃないかな。

俺たちはしばらく・・


「地方(東京)在住の二名島民って感じ?」

「まぁみんなそうなるんじゃない?」


でもまぁそろそろ・・


「影の総理って言われだすんだろうな黒岩社長」

「でも結果出すよなぁ」


国の借金、個人能力で返すって・・


「まぁ、凡人には理解できないんだろうな」

「竹永先生も未だ国賊って呼ばれてるしな・・」


本当に国の未来の為に・・

これが本当ならば政治家なのじゃないだろうか?

今の政治家のほとんどは自分の利権だけで動くただの老害だ。


「原発も廃止だってな」

「今まで配ってた助成金とかで相当浮くらしいよ」


なるほど・・

無駄をトコトン切って行けばベーシックインカムの財源って、

割と簡単に確保できるのかな?

まぁ黒岩社長の手腕には驚かされるばかりだ。


「まだまだあるんだって」

「財源確保案?」


そして相変わらず毎日右翼が街宣しにやってくる東京本社では・・


『頑なにまげない意思!それが例え国民を殺す黒い心でも!

 まさしく黒い岩となって突き進む黒岩先生には感服いたす限りで・・』



「・・・ほめ殺しか・・」佐藤


何か強引だなぁ・・

でもたまには国賊っ!国賊っ!とかより良いかな。


「チャラ・・」


佐藤は自分の財布の中身を見て・・


「ふ~。」佐藤


お昼何食べようかな・・給料前だし贅沢できないなぁ・・

黒岩先生もお忙しくてお昼食べそうな雰囲気じゃないし・・

大体何で私財布にこんなに小銭入ってるんだろ・・

マジ重いわぁ・・札からばっかり出すバカなんだよなぁ私・・

だいたい・・


「なんで消費税は10%でキリがいいのに・・」佐藤


1円と5円あるんだろ・・

マジ意味分かんないんだけど・・


「っ・・・・・・・・・・・・」黒岩

「・・・あれ?どうしました?」佐藤


ご飯行く?いや、行くって言って!

お願い!お金持ち様!社長様!

当然おごりのお昼ご飯を!ウナギとか!最悪ウナギとか!

ただの味噌汁じゃなくて鯛のアラのお味噌汁とかついてるウナギとか!

私知ってます!近所で評判のおいしいウナギとかを!


「・・・出たら、ついでにコンビニでパン買ってきて」黒岩

「うわぁ・・ギリお金出さなくていいやぁ・・のライン」佐藤


ねぇ請求できる?・・社長っ130円でしたぁ・・・って?

わざわざ黒岩先生に財布から130円出させるの?

普段からお世話になってるのに?


だいたい社長が一番昼飯しょぼいなんて・・

いや待てよ、サンドと何かチキンが挟まったロールパンとかなら・・


「一個でいいよ、なんか練乳とかが挟まってるやつとかで」黒岩

「うわぁあああん。絶対あれだぁ!」佐藤


せめて500円以上とかなら請求できそうだったのに・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ