夜露死苦、金髪ドリル
「……なるほど。それは災難だったな。」
「ええ。ホントとんでもない高さから落っこちたから。わたしじゃなかったら、たぶん死んでたわ。」
花の都ジータンの冒険者ギルドにて。
街へと帰還したカミーラと。
この街にやって来た新顔である、”七瀬奈々”が話をしていた。
九条瞳とのいざこざの最中、なし崩し的にこの世界へと転移し。
浮遊大陸の1つ、メビウスの地にて。規格外の怪物、”赤き竜王”に襲われた。
圧倒的な力を持つ竜王から、命からがら逃げ延び。
自身の持つ”異能”も相まって、乗ってきたバイク共々、七瀬は無傷でこの街へと来ることが出来た。
視界の片隅では。
異世界大好き人間であるアルトリウスが、興味深そうにバイクを弄っている。
「ぜってぇ壊すなよ、お前。」
「――もちろんさっ!」
見ず知らずの世界、見ず知らずの土地にやって来てなお。
七瀬は、落ち着いた様子でくつろいでいた。
以前、この街にやってきた、”もう一人の異世界人”とは、まるで異なり。
完全に度胸が据わっている。
そんな七瀬に。
カミーラは気になっていたことを尋ねる。
「お前の話から察するに。もう一人、一緒にこの世界に来た奴が居るんだろう? そいつはどうなった?」
「さぁ? 別々にふっ飛ばされたから、何とも言えないけど。」
七瀬は、思い出す。
「もし生きてるなら、”絶対に問題を起こしてる”ね。」
九条瞳という、人間のことを。
◆◇
スタンネルンの町、その入口にて。
野盗の集団と、冒険者たちが対峙する。
数に関しては、圧倒的に野盗の方が多いが。
それでも、”勝てるだけの戦力”を、冒険者たちは用意していた。
冒険者たちの先頭には、主要戦力であろう3人の人物が立つ。
漆黒の鎧に、漆黒の剣を携えた男と。
その左右に。
魔法使いらしき黒髪の女と、痩せ気味の剣士の男が立っていた。
漆黒の男が、一歩前に出る。
「……俺の名は、”トガ”。帝都を拠点にする、Aランク冒険者だ。」
Aランクという単語に、野盗たちは動揺する。
紛れもない、”強者の称号”であるがゆえに。
「まさか、町にまで襲いかかるとはな。お前たちは完全にやりすぎた。死にたくなければ、大人しく投降しろ。」
トガは、知っている。
自分と、その仲間たちの実力を。
双方の力がぶつかれば、野盗たちに生存の未来はなく。
この場所が、血の海になることは目に見えている。
ゆえに、情けをかけた。
だが、しかし。
野盗たちは怯えつつも。
それが答えとばかりに、各々の武器を構える。
「……愚かだな。」
もはや言葉は不要と。
トガは、腰に携えた”漆黒の剣”を鞘から抜く。
すると。
その剣に込められた力だろうか。
空気を冷たくするような。
”漆黒の魔力”が、トガの周囲を包み込む。
その恐ろしい風貌に。
野盗たちは、たまらず怖気づく。
だが、
「――何を恐れているの?」
野盗たちの中から。
あまりにも、”場違いな存在”が。
「貴方たちには、”このわたし”がついているのよ?」
金髪縦ロールの少女、”九条瞳”が前に出てくる。
「あ、姉さん。相手はかなり強そうですけど、大丈夫なんですか?」
野盗の1人が、心配を口にするも。
九条は気にせず、優雅に髪をなびかせる。
「もちろんよ。この町を占領する”悪党ども”を、わたしの力で打ち破ってあげる!!」
その頃。
町の外、のどかな河原にて。
「……ふぅ。」
びっしょりと、汗をかいた”ソルティア”が。
腰を下ろして涼んでいる。
そのすぐ側には。
彼女と同様に、いや、それ以上に疲労した様子の”パンダ”が、ぐったりとうつ伏せに倒れ込んでいた。
ソルティアに関しては、運動していい汗をかいた、くらいの様子だが。
パンダの方は、完全に力尽きる寸前である。
ソルティアとパンダ。
言葉では上手く説明できない、奇妙な出会いをした両者ではあるものの。
同じく、”強さ”を追い求める者同士。
共に鍛錬に励んでいた。
「打たれ弱いのは、少々考えものですね。やはり、もっと筋トレをするべきです。」
ぐったりとしたパンダに。
ソルティアがアドバイスを送る。
「わん。」
「いえ、残念ながら。ミレイさんが枕にするのは、体の大きいフェンリルでしょう。膝に乗せるのは、あの尻尾の燃えた小動物です。ですので、パンダさんは戦闘力を突き詰めるべきかと。」
「……わん。」
「はい、頑張ってください。」
わん、だけで言葉が通じるのか。
ソルティアの容赦ないアドバイスに、パンダは更に落ち込んでしまう。
無表情のソルティアと。
ぐったりとしたパンダ。
何ともいえない空気が、その場には漂っていた。
「では。」
パンダはそのままにしておいて。
ソルティアは立ち上がる。
「町の様子が気になるので、わたしは先に戻りますね。」
そう言って、ソルティアは河原を後にした。
◇
「――うぐッ。」
人間の拳のように変形した、金色の髪の毛に。
トガは捕らえられ。
完全に、戦闘能力を失う。
「勝つのは常に、”正義”よ!」
その戦いは、あまりにも呆気なく終了した。
トガを筆頭に、10人以上いた冒険者たちは。
九条1人の手によって圧倒され。
全員が、地に伏している。
「……なにが、正義だ。」
最後に、そう呟き。
トガは意識を失い。
そのまま、地面に投げ捨てられる。
「さぁ、町を解放しに行くわよ!!」
「「おおー!」」
九条を筆頭に、野盗たちは調子を上げ。
意気揚々と、町へと向かう。
だが。
「――止めたほうが賢明ですよ。」
いつの間にかそこに居た、黒髪の女性。
ソルティアに声をかけられ。
野盗たちは足を止める。
「町を襲っても、怪我をするのは貴方たちです。」
ただの事実を。
町にいる、”本物の怪物”の存在を、ソルティアは忠告する。
けれども、突然現れた、謎の無表情な女の話など。
彼らは聞く耳を持たず。
「へっへっへ。可愛い姉ちゃんだねぇ。」
下卑た笑みを浮かべながら。
野盗の1人が近づいていく。
しかし、ソルティアが僅かに視線を送り。
その瞬間。
まるで、全身をバラバラに斬り裂かれたような。
”鮮明な錯覚”を、その身に感じ。
「……あ、あ。」
思わず、野盗は後ずさる。
「あまり、近づかないでください。”殺さないよう”手加減するのが、少々面倒ですから。」
ただ冷たく、無表情な瞳のまま。
内に秘めた闘志を解放するように。
愛用の刀、”サムライブレード”を具現化する。
突き刺すような雰囲気に、野盗たちは呑まれるも。
ただ1人。
九条は真正面からそれを受け止め、前に出る。
「つくづく退屈しないわね、この世界は。」
喧嘩上等と、九条は笑う。
「みんなは下がって、先に町へと向かいなさい。ここは、わたしと彼女の”タイマン勝負”よ!!」
九条が、堂々と宣言し。
ソルティアもそれを受け止める。
「……言葉の意味は、よく分かりませんが。勝負なら望む所です。」
九条を除く野盗たちは。
ぞろぞろと町へと向かっていき。
この場には、2人の武人が残るのみ。
互いに互いを、未知なる存在と認識し。
無言で対峙。
――戦いが、始まった。
先に動いたのは、九条。
ものすごい毛量の髪の毛を、一気に動かし。
無数の拳のような形状へと変化させ。
長さも自由自在なのか。
離れた場所にいるソルティアへと、思いっきり殴りかかる。
ソルティアは、それを紙一重で避け。
そのついでに、伸ばされた髪の毛に斬撃を浴びせる。
だが。
まるで、金属同士がぶつかったかのような音が鳴り。
髪の毛を切断することは叶わない。
(……なるほど。)
冷静に、ソルティアは考える。
迫りくる拳は、1つではない。
ものすごい威力、硬度、速さを伴った攻撃が。
休む間もなく繰り出されてくる。
ソルティアは、それを正面から見据え。
僅かに軌道をそらし。
かわし、またそらし。
ひたすらにそれを繰り返すことで。
攻撃をまともに受けることなく。
一歩、また一歩と近づいていく。
その力の差は、比べるまでもない。
ソルティアでは出せない威力、出せない速度。
望めない才能を持って、九条は暴力を放ち続ける。
その美しい才華を、解き放つように。
だが、それでも。
ソルティアは戦える。
思考し続けることが出来る。
たった1つの望み。
”勝利”へと向かって。
(素晴らしい能力です。)
迷いのない拳に、正確な狙い。
髪の毛の形状を自在に操作することが可能で、硬度も変化させられる。
(まともにかち合えば、わたしの剣では持たないでしょう。)
そう、知りつつも。
鋭く、しなやかに、力強く。
ソルティアは、刀に魔力を纏わせる。
「――ですが。」
待ちに待ったタイミング。
ここしかないという一点を突いて。
髪の毛の束の下へと潜り。
全力で、疾走。
九条の懐へと目指す。
だが。
人間の反応を遥かに超えた速度で、髪の毛はその動きを察知し。
ソルティアを押しつぶそうと。
上から叩きつける。
それに対するは。
”たった一撃”のために研ぎ澄まされた、純粋なる鋼の刃。
――ただ、斬る。
そのためだけに。
愚直な魔力の斬撃が、解き放たれ。
分厚い髪の毛の束を、
”一刀両断”する。
「……はっ。」
あまりにも、”鮮やかな一太刀”に。
九条は、ため目を見開くことしか出来ず。
その隙に、ソルティアは九条の懐へと潜り込む。
「1つの武器に、頼り過ぎです。」
剣術だけではない。
鍛錬によって、新たに学んだ”技”。
渾身の”掌底”を、九条の腹へと叩き込んだ。
「――がはっ。」
強烈な一撃に、たまらず悶絶し。
九条は、その場に膝をついてしまう。
苦痛に悶える彼女の眼前に、
鋭き刃が向けられる。
「わたしの勝ちで、よろしいですか?」
「……ええ。」
これにて、勝負は決着。
戦いは、ソルティアの勝利に終わった。
◆
「まさか、わたしの髪が斬られるだなんて。」
自ら、タイマン勝負を宣言した以上。
九条は素直に負けを認め、勝者であるソルティアの軍門に下った。
腹への一撃が効いたのか。
未だに、立ち上がることが出来ない。
「ほんとに何なの、この世界。サムライまで居るの?」
「……なるほど。異世界から来た人ですか。」
九条の言葉を聞き。
ソルティアは、何となく事情を察する。
あの白くて小さい、よく分からない彼女と、似たような境遇であると。
だが、それゆえに。
どうしてこのような状況になっているのかが、まるで分からない。
「なぜ、野盗たちに協力していたんですか?」
「なぜって、決まってるじゃない。”ゴブリンたちに占領された町”を、人間の手に取り戻すためよ!」
「……はい?」
ソルティアは、思考停止してしまう。
目の前の女は。
こんな”澄んだ瞳”で、何を言っているのかと。
「貴女こそ、それだけの力を持ちながら、どうしてゴブリンたちに従っているの? わたしの仲間たちみたいに、必死に抵抗しようっていう気概はないわけ!?」
「……はぁ。」
やはり、理解が出来ない。
異世界出身の人間は。大なり小なり、頭のネジが外れているのか。
ソルティアは、本気で思ってしまう。
「……貴女、騙されてませんか?」
「はぁ!? 一体何を言っているの?」
「いえ、ですから。」
「ゴブリンよ? ”あの恐ろしいゴブリン”の話なのよ!?」
「……あぁ。」
言葉の通じない、厄介な輩。
その対応に、ソルティアが頭を抱えていると。
「――おーい!」
聞き覚えのある声。
仲間の1人であるミレイが、のんきに手を振りながらこちらに近づいてくる。
「無事してるー?」
町の方からやって来るミレイの隣には。
当然のように、キララも一緒におり。
何よりも目を引くのは。
その背後にぞろぞろと続く、”見覚えのある野盗たち”。
「……どういう、ことなの?」
「どうやら、事は穏便に済んだようですね。」
こちらへとやって来るミレイの瞳には。
彼女の持つ能力を示す、”ハートの模様”が浮かんでいた。
「いやね、もうすんごいビックリしたんだよ? ヒャッハー、みたいな感じで襲ってきてさ。」
完全に、能力にやられているのか。
野盗たちは、大人しくミレイに付き従い。
そんな状況で、ミレイたちは情報を交換し合う。
「キララは速攻で武器を構えるし、町中でぼこすか戦うのも危ないからさ。久しぶりに、この能力を使ったわけ。」
「ね〜。わたしは、全然ぬっころそうとしてたけど。」
「……なるほど。」
気に入らない男が相手なら、殺意が全面に出るキララは置いておいて。
町へと侵入した野盗たちは。
その全てが、ミレイの能力、”蠱惑の魔眼”の餌食となっていた。
一部の高い魔力の持ち主を除いて。
問答無用で、相手を虜にしてしまう恐ろしい能力。
その能力をかけられた苦い思い出があるため。
ソルティアは、ミレイの瞳を直視しない。
「そちらの方々に、質問してもよろしいですか?」
「うん、もちろん。……素直に答えるようにね。」
色々と、聞きたいことがあったため。
ソルティアは野盗たちに質問を行うことに。
「貴方たちは、人々から物資を略奪する、いわゆる野盗ですね? そんな貴方たちが、どうやって彼女を仲間に引き入れたんですか? 異世界出身の方ですから、適当な嘘で騙したんですか?」
ソルティアの質問に、野盗が口を開く。
「あー。いや、別に。最初っから騙そうと思ってたわけじゃねぇよ。俺たちがゴブリンの商人どもを襲ってたら、”向こうから勝手に加勢してきて”。」
「あぁ、そうだよな。よく分かんないこと言いながら、俺たちを”勇敢な戦士”みたいに扱って。まぁ、訂正したら何されるか分かんねぇから。」
「みんなで適当に相談してな。ゴブリンと戦う、反乱軍ですって言ったら。もう全部、”勝手に都合よく勘違いしてくれて”。……そんで、今に至ります。」
蠱惑の魔眼の力もあって。
野盗たちは、ペラペラと事情を話してくれた。
事情、というよりも。
目の前の金髪女が、とんだ”勘違い女”なのかが分かっただけだが。
みんなの視線が、九条のもとへと集まる。
「――いや、だって。あのゴブリンよ!? あんな”醜い生き物”が正しい側だなんて、思うわけがないじゃない!」
大きな声で、九条は主張する。
そこには、何の悪意も持たず。
自分が美しい存在。
ゴブリンが醜き存在。
自分の持つ尺度を、微塵も疑うことなく。
きっと、町にいるゴブリン達にも。
彼女の凛とした声は届いていただろう。
あまりにも正直で。
また、”理解できなくもない”、彼女の主張。
その真っ直ぐな言葉に。
周囲の面々は、反応に困る。
だが、それでもやはり。
「……ダメだよ、そんなこと言っちゃ。」
若干、顔を引き攣らせながら。
ミレイは反論する。
「色々とイメージがあるからさ、そういうのも分かるけど。……ここは異世界なんだよ?」
ほんの少し、しゃがんで。
九条と目線を合わせる。
「周りを見てさ、いっぱい人の話を聞いて。よーく考えてから、”謝ろっか”。」
まだ、何も知らない。
この世界について何も知らない、彼女に。
ちょっとした”先輩”として、ミレイは微笑んだ。
「……あ、あ。」
目の前で、柔らかな笑みを浮かべる。
”白くてちっこい少女”。
その衝撃。
そのビジュアルに。
思わず、九条は言葉を失う。
「て、”天使”?」
「へ?」
彼女は一体、何を言っているのか。
その場に居た人々の頭に、疑問符が浮かび上がる。
それでも、九条は。
そんな周囲の反応などお構いなしに。
勢いよく、立ち上がる。
「――わたしが、間違っていたわ! わたしが信じていた正義は、本当の正義じゃなかった!!」
「……いえ、そもそもどこにも正義など。」
ソルティアが冷静に呟くと。
凛とした瞳で、九条が見つめてくる。
「貴女、名前は?」
「……ソルティアです。」
「美しい名前ね、覚えたわ。」
「はぁ。」
周囲の反応を置いてけぼりに。
続いて九条は、視線を下ろしてミレイを見つめる。
「それで、貴女は?」
「……ミレイ、です。」
「可愛らしい名前ね。貴女にぴったりだわ。」
「どうも。」
そのやり取りに満足したのか。
九条は微笑みながら、自分の胸に手を当てる。
「わたしの名前は、九条瞳。玉栄高校3年に所属するツッパリよ! まぁ、今年からダブりだけど、よろしくお願いするわ!!」
「……なるほど。」
文化の違いからか。
ソルティアを筆頭に、彼女たちは言葉の半分ほどしか理解できなかったが。
名前と、バカさ加減だけはよく分かった。
「――また、会いましょう。」
そう、”最後に呟いて”。
何らかの力が働いたのか。
九条の身体が、”光の粒子”へと変わっていき。
まるで、初めから居なかったかのように。
跡形もなく、姿を消してしまう。
「……マジか、あいつ。」
「何らかの能力でしょうか。」
「消えちゃったねぇ。」
突如発生した、ハリケーンのように。
暴れるだけ暴れて、彼女は消えていった。
「多分だけど。あいつ、わたしと同じ世界じゃないと思う。」
九条瞳という人間と遭遇して。
それだけは、確信できた。
◆◇
翌日。
「うそ、もう居ない!?」
「……は、はい。あの人達なら、今朝旅立たれました。」
襲撃に参加しなかった、他の野盗たちを全員捕まえて。
九条は再び、スタンネルンの町へとやって来たものの。
ミレイたちは、すでに帝都へと旅立っており。
町に居たのは、見ず知らずのゴブリンたちだけであった。
「このわたしを置き去りにするだなんて、いい度胸じゃない。」
そもそも、仲間でも何でもないのだが。
彼女は、思い込みの激しい性格だった。
「まぁ。これでもう、野盗たちの被害は出ないはずだから、安心しなさい。」
「はぁ、どうも。」
昨日の今日ということもあり。
町のゴブリンたちも、彼女への対応に困ってしまう。
そんな、周囲の視線を知ってか知らずか。
九条は、ゴブリンたちの顔を見つめ。
「……それと、もう一つ。」
その場で、両膝をつき。
自慢の長い髪の毛も、地面につけた。
「――”申し訳ありませんでした”。」
昨日の無礼を詫びるように。
九条は、町の人々に”土下座”をする。
これは、彼女なりのケジメ。
九条瞳。
アニメと映画が大好きな、武闘派不良少女であった。




