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1日1回ガチャ無料!  作者: 相舞藻子
サフラ拒絶領域
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剪定作戦





 半日以上にも及ぶ、長き戦いが終わり。

 街と、森と、海に、静寂が訪れる。


 聞こえてくるのは、微かなさざ波の音だけ。





 ミレイは、浜辺で膝をつき。

 瞳から大粒の涙を流していた。



 その目に映るのは、何も無い、広大な海の姿。




 そんな彼女の元へと。

 壊れかけた、巨大ゴーレムが近づいてくる。



 ミレイと同じく、激戦をくぐり抜けたイーニアが。

 静かに、そばに寄り添う。



 望んだ勝利のはずなのに。

 パズルのピースが1つでも欠けてしまえば、それは酷く歪に見えた。



「……貴女は確かに優しくて、正しい心を持っているわ。それを成し遂げるだけの”力”も。」

「でも、それで全てを得られるほど、”この世界は優しくない”。」



 さざ波に揺られて。


 腐り果てた”木の枝の残骸”が、ミレイの元へと流されてくる。



「……受け入れて、前に進むのよ。」





 きっと始めから、こうなることは決まっていたのだろう。



 根本的な問題。

 絶対的な運命。



 ”2つの世界は、出会うべきではなかった”。









「――きて。起きて、ミレイちゃん。」



 どんな日でも、相変わらず寝起きの悪いミレイを。

 キララはせっせと起こそうとする。


 だがしかし、ミレイの睡魔は手強く。素直に目覚めさせてはくれない。



 そんなミレイだが。

 いつもと異なる点が、2つほどあった。




 何故かは不明だが、その手には”黒のカード”が握られており。


 瞳の付近には、”涙の跡”が残っていた。




「……」


 いつもと違う様子に、キララは当然のように気づくも。

 不安な気持ちを、ぐっと抑えつける。



「一緒に行くなら、もうそろそろ起きないと。」


「……うぅん。お、起きる。」



 その言葉を聞いて。

 ようやくミレイは反応し、ゆっくりと体を起こす。



 そしてほんの数秒、ぼーっと壁を見つめ。



「――サフラ、居る?」


 思い出したように、ミレイは問いかける。



『急にどうした? わたしが君の体から離れるわけがないだろう。自らの生存こそが、わたしの行動理由だからな。』


「……そう、だよね。」



 自分は1人じゃない。キララだって居るし、体の中にも仲間がいる。

 その事実を、ミレイは大切そうに噛みしめる。


 そんな様子を、キララは複雑そうに見つめていた。



「ミレイちゃん。本当に危険な作戦だから、無理に参加する必要はないんだよ?」


「……ううん。一番平気で、一番適任なわたしが、何もせずに居るなんて。そんなの耐えられないから。」



 絶対に後悔しないように。

 ミレイは立ち上がった。









 一晩が経ち。


 異界からやって来た根っ子は、より大きな姿となり。

 その活動範囲を、着実に周囲へと広げていた。



 変異した森の植物たちも活発化し。

 異形の怪物として、ピエタの街へと向かってくる。




 そんな変異種たちの進撃を食い止めるべく。

 イーニアの生み出した巨大ゴーレムが、森の木々を蹂躙していく。



 そして。

 街を守るのは、彼女だけではない。





 新たにやって来た戦力。

 ”空を飛翔する2つの影”が、根っ子と変異種を相手に立ちはだかる。





「――うわっ、何あれ!?」



 キララに連れられ、アマルガムの甲板へとやって来たミレイは。

 空を駆ける、見慣れぬ存在に目を奪われる。




 1つは、美しい白色の”ドラゴン”だった。

 白鳥のような翼を持ち、信じられないスピードで空を飛翔する。



 そしてもう1つは、得体の知れない”大きな昆虫”。

 なんとも形容し難い、”色鮮やかなゴキブリ”のような昆虫だが。


 その背中には、女性らしき人影が乗っていた。





 白いドラゴンは、凄まじい速度で飛行し。


 森の真上スレスレを通り過ぎると、鋭い風の刃を発生させ。

 森の変異種たちを一方的に刈り取って行く。



 巨大な虫の方は、背中に乗った女性が複数の魔法を起動し。


 無差別な魔力光線を、広範囲にばら撒いていた。




 彼女たちの攻撃能力は、Sランク冒険者であるイーニアにも引けを取らず。

 その3人の力を持ってして、森の進撃は食い止められていた。





 地上で行われる派手な戦いを、ミレイがまじまじと見つめていると。



「――あの2人は、応援でやって来たSランク冒険者ですよ。」



 夜通し街を守り続けた、金髪の騎士。

 ”マキナ”が、ミレイ達の元へとやって来る。



「わたしは、”あなた方の作戦”に参加するので。彼女たちに防衛を引き継いでもらいました。」



「……えっと。マキナさん、でしたよね。」


「はい。よろしくお願いします。」


「あっいえ、こちらこそ。」


 しっかりと話すのは初めてなため、ミレイは若干緊張していた。



「追加でやって来た2人は、Sランクの中でも比較的上位に入る実力者なので。防衛向きなイーニアさんと合わせれば、しばらくは持つでしょう。」


「……なるほど。」



 それは、確かに安心できる話だが。

 たった1人で一晩街を守りきり、平気な顔をしている目の前の彼女のほうが、よっぽど化け物じみている気がした。



「あれ、でも。Sランク冒険者、”5人”来るって話だったような。」


「ええ、その予定でしたが。他の町で、”かなり大きな事件”が起きたらしく。残る2人はそちらへ回されました。」


「……それは、なんとも間が悪いですね。」



「まぁ、大丈夫でしょう。敵は確かに、前例が無いほどに”異質”な存在ですが。わたしも貴女と同じで、”ノーリスク”で敵と戦えるので。」



 ミレイやフェイトと同じく。

 彼女もまた、変異放射線への耐性を持つ者。


 ”普通の人間”とは、異なる身体構造を持つ者であった。









 アマルガムの甲板には、作戦に挑む全メンバーが揃っていた。



 変異放射線への耐性を持つ3人、ミレイ、フェイト、マキナ。


 異界の門の専門家であるユリカと、護衛のシュラマル。


 そして、命知らずの戦闘要員、イリス、キララ、ソルティアの3人。



 総勢8名が、異界の門を閉じ、ピエタの街を守るべく集結する。




「――それでは、作戦の説明をさせてもらう。」



 作戦の指揮には、アーマーを纏ったエドワードと。

 明らかに寝不足のカミーラが担当する。



「ミレイとフェイト、そしてマキナ以外の5人には、特製のチョーカーを装着してもらっているが。違和感等は無いか?」



 エドワードの問いに、キララたちは無言で応える。

 彼女たちの首には、揃って黒色のチョーカーが装着されていた。



「そのチョーカーの名は、”アンデッドチョーカー”。魔力に目覚めていない普通の人間にとっては、ただ毒を注入するだけの自殺用器具だが。君たちのように魔法が扱える者にとっては、変異放射線への対抗手段となり得る道具だ。」

「本来なら、わたしもそれを装着し、君たちに同行する予定だったが。まだ魔法とやらの力に目覚めてなくてな。非常に申し訳ないが、君たちに託させてもらう。」



「まっ、気にすんなよ、オッサン。」


 表情の暗いエドワードを、イリスが励ます。



「変異放射線を感知すると。チョーカーがその濃度を測定し、自動的にそれを打ち消せるだけの”毒素”を体内に注入する。君たちの場合は、魔力由来の免疫機能が働き、魔力が枯渇しない限りは、毒で死ぬことも、体が変異して死ぬこともないだろう。」

「だが、毒が体を破壊し、魔力がそれを癒やし。その繰り返しが”永続的”に続くため、地獄のような時間になると考えてくれ。」



 ”地獄のような時間”。

 その言葉に、チョーカーを装着した面々は、静かにうなずく。



「一応、事前に痛みを体感しておいたほうがいいだろう。サフラ、数秒だけでいい。高濃度のガスを、彼女たちに浴びせてくれ。」



『いいだろう。』



 エドワードからの要請を受け。

 サフラ、正確には、宿主であるミレイの体から、高濃度の放射性ガスが発せられる。


 すると、5人が装着するチョーカーが、一斉に起動し。




「「――ッ!!」」



 同時に、全身に駆け回った強烈な痛みに。

 キララ以外の全員が、たまらず苦悶の声を上げる。



 イリスや、ソルティアなど。身体的には、非常に頑丈な面々だが。

 全身の細胞が、内側から崩壊していく痛みは、流石に未体験の衝撃であった。


 たまらぬ痛みに。

 ユリカに至っては、思わず地面に膝を突いてしまう。



 わずか、数秒足らずとはいえ。

 全身を蝕む痛みは、彼女たちに”恐怖”として刻まれた。



「こ、この痛みが、ずっと続くってことですか?」


 ユリカはすでに、大量の汗を流していた。



「……ああ。全身が変異して死ぬよりかはマシだが。正直な話、”一生分の痛み”を味わうと覚悟してくれ。」



 非常に酷な話だが。

 その”痛み”こそが、彼女たちの生存を可能とする唯一の手段であった。




「――1つ、アドバイスをしておこう。」


 あくびをしながら、カミーラがメンバーに伝える。



「”死んでたまるかと”、そう思い続けろ。そうすれば、体内の魔力がお前たちを生かし続けるだろう。そして、その痛みが続く限り、お前たちは戦える。」

「……それと、”何があっても戻ってこい”。生きてさえいれば、わたしが絶対にお前たちを死なせない。」



 ここに残る者として。

 カミーラの言える言葉は、それが全てであった。






「作戦の目標は、至ってシンプルだ。”根っ子の発生源”、つまりは異界の門が存在する箇所まで辿り着き、ユリカの作成した御札を使って門を閉じる。」

「御札は”全員”に配布する。最悪、誰か1人でも門に辿り着ければ、目的は達成できるだろうが。それでも、全員での到達を目指してくれ。」



 エドワードの言葉に、ミレイたちはうなずく。



「これから君たちには、2つのチームに分かれ、それぞれ別の方向からの突破を目指してもらう。”最高戦力”であるマキナと、フェイトを主軸としたチームだ。」

「根っ子があれだけ肥大化していることから、おそらくダンジョンは完全に埋もれているだろう。故に、根っ子の周辺を”掘削”しつつ、最深部まで目指してくれ。」



 前回、ミレイ達がダンジョン攻略を目指した際には、地上から地下に繋がる”穴”が存在した。


 だが今回は、あれだけ巨大な根っ子が出現したため。

 すでにダンジョン自体が、形を成していなかった。



「マキナとフェイトは各々の”力”を使い、最深部までの通路を掘ってもらう。他のメンバーはそれに追従し、根っ子や変異種の妨害があった場合は、それの対処をしてくれ。」




 エドワードは、8人のメンバーを見つめる。


 全員が、10代〜20代であり。

 あまりにも、若すぎるメンバー達だった。




「この場にいる全員、誰一人として欠けることなく、勝利を収めるぞ。」



「「「おー!!」」」



 彼女たちは、高らかに拳を上げ。

 異世界の植物を相手にした、”決戦”の火蓋が切られた。





◇◆





 根っ子の直上を目指して、戦艦アマルガムが飛行する。


 その甲板の上では。

 ミレイとキララが、出発前最後の会話を交わしていた。




「キララ、この子を連れて行ってあげて。」



 ミレイは、自身の能力の1つである、”お喋りタンポポ”をキララに手渡す。



「前に、地下で根っ子に襲われた時、この子が察知してくれたんだよね。わたし達、別チームだし。きっとこの子が、ピンチの時に助けてくれるはずだよ。」


「……えっと。それなら、ミレイちゃんがポッケに入れてたほうが良いような。」


「大丈夫! わたしにはサフラも居るし、平気だよ。」



 今回の作戦に関しては。チョーカーの着用が必要なキララのほうが、ずっと大変であると判断し。

 少しでも助けになればと、タンポポをキララに託した。



「タンポポ、キララをお願いね。」


「はい、マスター。」



 この繋がりが、良い運命を導きますように。





◆◇





 雲の中を抜けて。

 ”巨大な氷の結晶”に乗ったミレイたちが、2つの方向に分かれて降下していく。



 フェイトチームのメンバーは、ミレイ、ユリカ、シュラマル。


 マキナチームのメンバーは、キララ、ソルティア、イリスと。


 戦力的、魔法的な観点から、2つのチームに分けられる。



 奇しくも。

 フェイトチームのメンバーは、かつて共にダンジョン攻略に挑んだメンバーであった。



「今度は倒れないように気をつけてよね!」


「ぜ、善処するね。」



 氷の結晶に乗っているとはいえ。

 上空からの降下に、ユリカは腰が引けていた。




 対する、マキナチームは。

 武闘派メンバーが揃っているため、全員が凛とした表情で地上を見つめていた。


 しかし、このメンバーの中で新参者であるマキナは、ある不安を抱く。



「……やはりこれでは、戦力に隔たりがあるのでは。」



 こちらのチームには、マキナとイリスというSランク冒険者が2人。

 けれども、向こうのチームには1人も居ない。


 単純に、Sランクを分けるべきだったのではと、今更ながらにマキナは後悔した。



「まっ、大丈夫だろ。案外、戦力的にはきれいに割れてると思うぜ? それにお前が思うほど、向こうの連中は弱くねぇ。」


「……なら、構いませんが。」



 全員の能力を、ある程度は把握しているイリスからすれば。

 これは案外、妥当なチーム分けであった。







 メンバーを乗せた氷の結晶が、巨大な根っ子の側面付近を降下する。


 すると、すでに広域的にガスが充満しているのか。

 キララ達の首についたチョーカーが起動し。


 毒による痛みが、彼女たちの体を蝕む。



「辛いとは思いますが。落ちないよう、気を確かに持ってください。」



 ミレイ、フェイト、そしてマキナと。

 純粋な人間ではない者のみが、この領域での生存を可能にしていた。





 根っ子の生える地点を目指して、降下を続ける彼女たちであったが。


 それに対し、”彼ら”が何の反応も示さないはずはなく。



 枝分かれした根っ子の一部が、氷の結晶を捕まえようと、手を伸ばしてくる。




「やっぱ反応するか。」



 2つの氷の結晶を、フェイトは能力で操作し。

 根っ子に捕まらないよう、落下の軌道を変える。


 とはいえ、その捕まえようとしてくる相手に近寄ろうとしているため。


 伸ばされる根っ子の数は増えていき。

 それを避けるために、氷の結晶の速度は速くなり、軌道もめちゃくちゃになっていく。




「――いいいいっ!?」



 もはや、立って居られる状況ではなく。

 ミレイは冷たい足場に掴まり、落ちないように必死にしがみつく。



「シートベルト! ジェットコースターなのに、シートベルトがない!!」



 フェイトの変則的な運転は、ミレイ達の内臓をシェイクした。



「良いじゃない! 遊園地とか、わたしも行ってみたかったわ!」



 めちゃくちゃな軌道を描きつつも。

 氷の結晶は、無数の根っ子を華麗に避け続け。





 それぞれ、根っ子を挟んだ反対側の地面へと着地した。






「さて、と。」



 迫りくる根っ子、そして変異種を、氷の剣で捌きながら。

 地面に降りたフェイトは、巨大な根っ子の周辺を観察する。


 すると、以前使用した入り口は見当たらず。



「やるしかないか。」



 仕方がないと。

 通路を掘るために、巨大な”氷のドリル”を生成する。



「いい? わたしは穴掘りに専念するから、背中は任せたわよ!」


「おっけー!」



 ミレイは魔導書をひっぱたくと。

 戦闘用の”聖女殺し”と、追加戦力である”フェンリル”をその場に召喚する。



「ユリカちゃん、立てる?」


「……うん。大丈夫。」



 チョーカーの機能により、全身に激痛が走りつつも。


 ユリカとシュラマルは、なんとか立ち上がり。

 作戦へと取り掛かった。






 ”ここまで来たからには、もう後戻りはできない”。


 その覚悟を示すように。




 迫りくる植物群に対して、双方のチームが懸命に応戦する。




 片や、フェイトが氷のドリルで地面を掘削し。

 片や、マキナが光の剣で地面を穿つ。




 力技で地面を掘削していき。

 どれほど地下に有るのか分からない、異界の門へと目指していく。




 絶大な力を持つ、彼女たちの力を持ってしても。


 ”1000mを超える穴”を掘るのは、中々に困難であり。




 およそ数時間にも渡って、戦闘と掘削は続いた。






◆◇






 地中を掘り進める氷のドリルが、巨大な空間へと進出する。



「ん?」



 手応えが無くなった事により。

 フェイトはとりあえず、ドリルをその空間へと蹴飛ばした。




 逆さま状態で、穴から顔を出すと。

 そこはかなり広大な空洞部分であり。



 遠くに、巨大な根っ子が”途切れている部分”が確認できた。



 すなわち、”異界の門”。

 ”ダンジョンの最下層”であった。





「……案外、早く着いたわね。」



 氷の結晶を生み出し。

 フェイトと、後に続く仲間たちは、ゆっくりと異界の門のある場所へと近づいていく。




 ミレイたちは、数時間に及ぶ戦闘の影響で薄汚れており。

 ユリカとシュラマルに関しては、チョーカーの痛みを耐え続け、かなり疲弊している様子だった。




「ん?」



 ミレイ達が、根っ子の途切れる箇所へとやって来ると。



 すでに、マキナ達のチームが到着済みであった。



 キララやソルティアは、多少なりとも疲労の色が見えたが。

 ミレイたちと比べると、幾分か余裕がありそうだった。




「……ちょっとアンタ達、なんで門を閉じてないのよ。」



 先着を許したことで、フェイトは若干不機嫌になっていた。





 しかし、何故。

 彼女たちは門を閉じずに、ここで突っ立っているのか。




 根っ子の途切れる場所を見て、ミレイたちは悟った。





「……”これ”、閉じれるの?」





 そこには。

 巨大な根っ子によって”拡張”され。



 数十メートルまで肥大化した、”巨大な異界の門”が存在した。








◇ 今日の召喚 ◇



 アマルガムの甲板にて。



イリス「おい、ミレイ。こういう時こそ、お前の本領発揮じゃないか?」


ミレイ「カードの召喚ってことですか?」


イリス「おうよ。」


ミレイ「じゃあ、やってみます。」



 黒のカードを起動し、新たなカードを召喚。

 鈍い銅枠の、”2つ星カード”が出現する。



イリス「……一応聞いとくが、どういうカードだ?」


ミレイ「えっと。カードの名前は、”ヒニャータ”。口から火の粉を吐く、猫みたいな動物を召喚できる、みたいな。」


イリス「……絶対、使うなよ。」


ミレイ「……あい。」





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