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~エルグランドにて~

約1ヶ月振りの更新です。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

馬車にひたすら揺られ、ようやく遠くになにやら建物らしき姿が見えるところまで来た。

(…長かった…何処かに売られて行く家畜の気持ちがわかった。)

『マオ様、あの遠くに見えるのがエルグランド城です。』

アルが建物に指をさす。

「へぇ~。」

(…正直、あんまり興味は無い。そんな事よりもどうやって抜け出そうか…)

マオの気の無い返事を聞いて、アルが説明を続ける。

『もう少し近くまでいけば城下町も見えて来ますよ。』

「へぇ~。」

(…いっそのことこのまま城まで行って、エルみたいに脱走するか?)

マオの2度に渡る気の無い返事を聞いて、アルが勘違いしたのかフォローする。

『マオ様、エル様と…お母様と離れてしまって寂しいのはわかりますが…少しの辛抱です。なんでしたら少しの間、わたくしを母と思って甘えてくださっても良いんですよ?』

その言葉にマオが我にかえり、アルを見てみるとなにやらマオとの事を想像して、えつに入っている。

(…このメイド…色んな意味で怖い…)

マオがひきつった笑いを見せ、アルが想像を膨らませてる間に馬車がさらに城へと近づく。城下町も見えて来た。なにやら門のところに横断幕が掛けられている。

『ホラ‼マオ様、あれを御覧ください。』

妄想の世界から現実に帰ってきたアルが横断幕を指し示す。

『…ようこそ‼マオ様‼…』

と横断幕に書いてある。

(…なんか仰々きょうぎょうしい雰囲気だな…)

『きっと今頃、城下町ではパレードの準備も済んでますよ。』

アルのその言葉を聞いて、マオが驚く。

(パ、パレード‼なんでパレードなんてしなくちゃならないんだ‼)

「なんでパレードなんてするの?」

『それは…国民みんなのアイドル、エル姫様の一人娘ですから‼』

(…そうだった…エルはお姫様だったんだ…。)

「…そんなの恥ずかしいよぅ。」

マオがモジモジして見せる。

『…まぁ、パレードと言ってもお城までの道を馬車でゆっくり進むだけですから…』

(…しょうがないか…)

馬車が進み、城下町の門までたどり着く。門番となにやら話を交わし、いよいよ中へと馬車が進む。

『さぁ、マオ様‼笑顔でお願いします。』

門を抜けるとそこは広い通りで、真っ直ぐのびている。その先に城が見える。

(…うわっ‼人がいっぱいいる…)

大通りの両サイドに沢山の人々が並んでいる。一目、マオの姿を見ようと集まった者達だ。一瞬、その数に驚き、顔をひきつらせたが、先程のアルの言葉が頭をよぎり、すぐに笑顔を作る。

(…無心…無心になるのだ…儂は今だけ、笑顔で手を振る人形になるのだ…)

マオが愛想よく笑顔で手を振る。観衆からは歓声が上がり、その中を馬車はゆっくり城へと進む。

(…それにしても…色々な種族がいるな…エルフだけかと思っていたが…)

そんな事を思いながら無心で手を振っていると、城の門へと馬車がたどり着く。馬車を降り、集まっていた者達の方へと振り返りまた手を振る。

『…では、マオ様。王がお待ちです。中へと入りましょう。』

アルにうながされ、城に入る。

(…魔王城とは違い、そんなに荘厳そうごんさは感じないがこれはこれでおもむきがあるな…)

辺りをキョロキョロとみまわしながらアルについて行くと、やがて豪華な装飾が施された扉の前に着く。

(…ここが謁見えっけんか…)

アルが扉を開ける。

『どうぞマオ様、中にお進みください。』

アルに言われるがまま中に進む。部屋の中には沢山の衛兵が両方の壁際に配置されており、物々ものものしい雰囲気を感じる。

(…やはり、謁見えっけんともなると雰囲気が違うな…)

『よくぞ参られた‼私がエルグランドの王、ミドだ‼』

玉座に置物のように座っていた初老の男性が、マオがちょうど良い位置に来たのを見て、喋りだす。

(…これが儂のおじいさん…おじさんとおじいさんの間位に見えるな…)

一応、ひざまずき挨拶をする。

『そこまでかしこまらなくてもい。儂とそなたは祖父と孫の間柄。遠慮は無しじゃ。』

ミドがニコりと微笑む。

「初めまして、お祖父じい様。マオです!」

立ちあがり、会心の笑顔を作り挨拶をする。

(…何事も初めが肝心だからな…)

『…おぉ…。』

ミドが感嘆の声をもらす。

『…あ、いや、すまぬ。あまりにも可愛くて見とれてしまった。』

そういうとミドが咳払いをする。

『…ゴホンッ‼あ~、え~、なんだ…お前達は下がってよいぞ。』

ミドが衛兵達に指示をする。衛兵達が動揺する。

『ですが…。』

『孫と少し2人きりではなしがしたいのだ。下がれ‼』

『ハッ‼』

ミドが少し語気を強めたのが効いたのか、衛兵達が謁見の間から出ていく。しかし、アルだけはその場に残る。

『……なぜ、お前は残っているのだ?』

ミドがアルに尋ねる。

『なにか粗相そそうがあったら困るからです。』

『そんな事は心配いらん。マオちゃんはそんな事をする子じゃない‼それにマオちゃんだったら何をしても許す。』

(…なんか爺さんさっきとキャラが変わってない?)

『…いえ、そうではなく…』

アルが冷静に言い放つ。

『王がマオ様に粗相をしないか心配で見ているのです。』

(…え、王にそんな事言っていいの?)

マオの心配を他所よそに2人の息のあったやりとりが始まる。

『‼お前はなんでいつもそういうことを言うんだ‼』

(…いつも?)

『ですが…王は少しでも気を抜くと口が滑ると言いますか…失言、粗相をしますので…』

『そんな事しないもん‼』

(…爺さん…なんか口調もかわってきたな…)

『いいえ、します。』

アルが冷静に反論する。

『しないもん‼』

『します‼』

2人の間に少しの間、沈黙がながれる。

(…なんだこのメイドと爺さん…)

『…儂、仮にもこの国の王だよ?少しその態度はひどくない?』

ミドが少しね始める。

『ですが本当の事ですので。』

『もういい‼儂の癒しはマオちゃんだけだ‼』

(…爺さんメイドに負けちゃったよ…)

マオが呆気に取られているとミドが近況を聞いてきた。

『マオちゃん、なにか困った事とかないかい?』

(…いきなり言われてもな…)

マオが思案していると

『…例えば、人間達にイジメられたりとか…。』

と、ミドが尋ねてきた。

「そんな事ないよ。」

『…本当に?』

「ホントに‼」

(…爺さん、やけに食い下がるな…)

疑問に思い、聞いてみる。

「お祖父様、なんでそんな事を聞くのですか?」

『それにはこの国の建国の歴史を話さなければならないのぅ…だが、その前に…』

「その前に?」

『儂の事はじぃじと呼んでくれ。それと、そんなに他人行儀たにんぎょうぎじゃヤダ。』

「………。」

『………。』

(…爺さん…皆の前と違ってキャラが変わりすぎじゃない?)

「…じゃあ、じぃじ、なんでそんな事聞くの?」

ミドが満面の笑みで満足そうに語りだす。

『むか~し、昔の事じゃったぁ…あるところに1人のエルフの子供がおったそうじゃ……。』

(…昔ばなし風に話すんだ…)

『エルフは、人間達と仲良くなりたいと考えておった。だけども人間達はエルフを怖がった。昔は大雑把おおざっぱに人間とそれ以外、という感じだったからの…今みたいに魔族や亜人、獣人、それにエルフといった種族分けがされていなかったからの…人間達は攻撃的な魔族だけを見て、全ての種族が攻撃的な種族…自分たち以外は皆、敵と思っておったからの…』

(…魔族も攻撃的なのは一部だけどな…)

『エルフは純粋に人間達と仲良くなりたかった…一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、何気無い日常を一緒に過ごしたいだけだった…だけども、人間達はそれを許さなかった…初めはエルフを怖がり、逃げていただけだったが、次第に攻撃をしてくるようになった…まぁ、当然じゃの…人間からすれば敵が攻めてきたようなもんじゃからな…エルフは攻撃されても耐えた…ここで自分も反撃すれば人間達と仲良くなるのは到底、無理と考えたからな…。』

(…まぁ、人間にすれば自衛だからな…反撃すれば完全に敵とみなされるからな…)

『エルフはそれでも諦めず、何日も、何年も人間達と仲良くなろうとした…だが、駄目だった。人間達はついにエルフ達を本格的に敵と見なし、エルフ族の集落を襲った。エルフ達は逃げ惑い、山の奥深くに追いやられた。人間達もそこまでは追っては来ず、エルフ達は安堵した。集落を新たにつくり、平穏を取り戻した。皆が平穏を取り戻した時、ふと、考えた。同じ時、同じ場所で暮らしているのだから仲良くなりたかっただけなのに…と、エルフは途方にくれた。人目を忍んで、さらに山深くにある池のほとりで何日も、何年も泣いた。ある時、さぁ、今日も泣くぞ、というときだった。』

(…そんな気合入れてやることじゃないだろ。)

『いつものように人間達の事や、エルフ達の事、それに自分の不甲斐なさや、憤り等を考え、悔しくて涙があふれそうな時だった。気がつくと目の前に男のような女のようなヤツがいた。ソイツはローブで全身を覆い、種族もわからなかった。だが雰囲気だけはただ者ではない感じがした。』

(…ふむ…。)

『ソイツは尋ねてきた。なぜ、毎日泣いているのかと…エルフは今までの事を答えた。ソイツは少し思案し、また尋ねてきた。お前はどうしたいのだ?と…儂は答えた。』

(…え、この昔ばなし…爺さんの体験談だったの…)

『人間達と仲良くしたいと…。ソイツは少し思案し、こう答えた。まだ人間達は種族としては幼い。自分達の事で精一杯で、まだ他者や他の種族の事を考える余裕がないのだと…儂は尋ねた。なぜ、お前にそんな事がわかるのだと…。ソイツはこう答えた。』

『わかるさ。私は神だから…。』

(…神‼)

『儂は驚いた。普通、そんな事を言うヤツはいても信憑性はなく、軽くいなして冗談ですませるのだが…ソイツの言葉には信憑性があり、それが真実と信じざるおえなかった。神が目の前にいるという事と、それが真実という事、それを信じてしまった自分に驚いた。』

(…神って儂も会ったことのある神か?)

『儂は神に尋ねた。どうしたら良いか?と…神は少し思案し、それは自分で考えろとおっしゃった。どうやら神が仰るにはあまり、こちらの世界に介入するのは良くないらしい。』

(…え、そうなの?儂なんかの場合、介入したことにならないの?)

『それでもこうして儂の目の前に姿をあらわしたのは儂の事を不憫ふびんに思って、との事だった。そして続けて神は儂に1つの金色に光輝く宝玉を差し出した。』

(…介入する気満々じゃん。)

『この宝玉は、たった1度だけ持つ者の本当の願いをかなえるちからがある。願いが叶った時、宝玉は粉々に砕け散る。これをお前にやろう。』

(…介入しちゃった…)

『儂はそれをたまわり、尋ねた。なぜこのような事をしてくれるのですか?と…』

(…まぁ、そりゃ聞くよな。)

『神は微笑みながら、神の気紛きまぐれだ…と答えた。続けて、あまりにもお前が毎日泣いて過ごしているのが不憫でな…だから気紛れと言う名の奇跡を起こすことにしたと…だが、お前がこの宝玉を使う時が来ない事を願う。』

(…渡しといて使うな‼か…何を考えているのやら…)

『そういうと神は何時の間にやら消えていた。そして儂はその宝玉を貰い考えた。この宝玉に願えば人間達との事は簡単に解決できる。だが、神は人間達はまだ幼いとも答えた。だったら人間達が成長するまで待とうと儂は思った。幸い、エルフ達は人間と違いはるかかに長生きだからな…。』

(…エルも確か…あの容姿でアークより遥かに歳上だからな…)

『それから儂らエルフは人間達が成長するまで干渉などせず、この地で待った。そのうち、同じような境遇の他種族も集まり、やがて国になった。それがエルグランドの始まりじゃ。そして、人間達が成長し、向こうから訪ねて来て、今日に至る、と言うわけじゃ…』

(…なかなか勉強になったな…。)

「でもなんでそれがいじめられるお話になるの?仲良くなったんでしょ?」

マオが純粋なふりをして聞いてみる。

『…それは…皆が皆、善人じゃないからじゃ…。儂らエルフも同じで悪いヤツもいる。それはどの種族にも言える事じゃな…。まぁ、人間に限った話しではないからな…。どうじゃマオちゃん、イジメられたりしてないかい?』

「うん。してないよ。皆、イイ人だよ。」

マオがニコりと微笑む。ミドもニコりと微笑む。

『そうか‼それは良かった‼もしもマオになにかあったら…儂は相手を滅ぼしてしまうかもしれん…』

(この爺さんサラッと怖いこと言うなぁ…だが、アークと同じで儂には甘いとみた。)

『どうじゃマオちゃん。なにか欲しいものとかないかい?じぃじがなんでもしてあげよう‼』

(…キターッ‼おねだりのチャンス‼)

なにが良いかしばらく考える。

(…流石にさっきの話しに出てきた宝玉はくれないだろ…どうする?)

『どうした?なんでもいいんだよ?行きたい所とか…』

(…行きたい所‼魔界とかでもいいのか?…アルからは逃げられないし…ダメ元でおねだりしてみるか…)

「じぃじ、あのね…」

『お、なんじゃ?決まったか?』

ミドが玉座から身をのりだし、嬉しそうに聞いてくる。

「…マオ、魔界に行きたいな~。」

マオがモジモジしながらおねだりする。

『なんじゃと‼』

(…まぁ、普通驚くよな…だが、ここでもしも爺さんが許可してくれるなら…公然と動く事ができる。何よりアークやエルから怒られないで済むしな…)

『ならんっ‼それはならんぞ‼』

ミドが声を荒げ、否定する。

「…でも、どうしても行きたいの‼行かなきゃならないの‼じぃじ、お願い‼」

『ダメじゃ‼……いいかいマオちゃん?』

ミドが今度は優しく諭すように語りかける。

『魔界はとっても怖い所なんだよ?怖い魔物とかいっぱいいるんだよ?そんな所に行かないで、じぃじとここにいよう。』

(…やっぱりダメだよな…だが、儂はここで退くような男ではない‼…これはいよいよ儂の必殺技の出番か?)

「…でも、じぃじはさっきなんでもお願いきいてくれるって言ったじゃん‼」

『それはそれ、これはこれ、マオちゃん、他のお願いだったらきいてあげるからなんでも言ってごらん。』

「じぃじのウソつき…」

『なっ‼』

少し狼狽うろたえるミド。

「なんでもきいてくれるって言ったのに…」

『だ、だから他のだったらなんでもいいんじゃよっ。』

あきらかに狼狽えるミド。

「じぃじがウソついた…。」

『そ、そんな事は無いぞ‼』

(…もう一押ひとおしか?…よし‼)

「マオの事嫌いだからウソついたんだ…」

『そ、そんな事は無いぞ‼マオちゃんそんな事言わないで‼ね?』

みるみるうちに泣き出しそうになるマオ。おろおろと狼狽えるミド。冷静に何事も無いような感じでそれを見ているアル。

(…喰らえっ‼勇者ですら一撃で倒すこの技を‼)

「じぃじがウソついた~っ‼」

(必殺‼ウソ泣き‼)

ついに泣き出すマオ。

「マオの事嫌いだからじぃじがウソついた~‼」

ワンワンと泣き出すマオ。あまりの事に狼狽える事しかできないミド。

『マ、マオちゃん泣かないで‼』

「うゎーん‼じぃじがウソついた~‼じぃじに嫌われた~‼」

(…これが効かないヤツはいないはず…まぁエルには効かなかったが…)

少し横目でアルを見てみると、至って普通だ。ミドはおろおろしている。

「うゎーん‼」

『マ、マオちゃん泣かないで‼』

「うゎーん‼」

『お、お願いだから‼ね?ね?』

「うゎーん‼」

『………ぐぬぬ。』

「うゎーん‼」

『…わ、わかった。わかったから‼魔界に行ってもいいから‼』

「ホント?」

(…勝った‼)

先程まで火のついたように泣いていたマオが泣き止む。

「ホント?本当に魔界に行ってもいいの?」

『あぁ、いいよ。』

「やったぁ‼」

跳びはね喜ぶマオ。

『そのかわり…』

(…ん、なんかあるのか?)

『そのかわりに何かあっても困るからアルを連れて行きなさい。それが魔界行きの条件じゃ‼』

(…まぁしょうがないか…それにアルからは逃げられなかったし…何かに使えるかもしれん…)

「わかった。」

アルを見てみるとりんたたずんでいる。

『それにしてもマオちゃん、なんで魔界なんかに行きたいのじゃ?』

(…まぁ、当然聞いてくるよな…)

「ん~フフフ、秘密~。」

マオが人さし指を立て、唇にあてる。

『そんな事言わないでじぃじに教えておくれ。』

「秘密~。」

(…言えるわけないしな…)

『そんな事言わないで…』

「しつこいじぃじキラーイ‼」

『そ、そんな…』

落胆するミド。アルが口を開く。

『レディには人には言えぬ秘密が1つや2つあるものですよ。それをしつこく聞くなんて…そんな事だから王妃様に逃げられるんですよ。』

(…そういえば爺さんはいるけど婆さんはいないな…)

狼狽え、焦るミド。

『そ、そんな事は無い‼ちょ、ちょっとそこまで買い物に行っているだけだ‼』

『そのわりにはずいぶん遠くまでお買い物に行ってるんですね。』

冷静に話をするアル。

『た、たぶん、どっかその辺で友達に偶然会って、立ち話してるんだよ‼ほら、アイツは友達多いから…』

『友達ならいいんですけどね…。』

含みのある言い方をするアル。

『と、とにかく‼アイツは多分友達と話をしてるんだ‼例えばドラゴンとか…』

(…竜いるんだ…しかも友達なんだ…)

『まぁ、なんにせよ早くお戻りになられた方が…マオ様もいらっしゃってますし…何より国民の間でも噂になっておりますし…』

追い討ちをかけるアル。

『…どうしてお前は儂をイジメるんだ…お前なんか嫌いだ‼』

ついにいじけるミド。

『嫌われてしまったようなので失礼します。マオ様、慣れない馬車での長旅でお疲れでございましょう?御部屋にご案内致します。ゆっくりと疲れをとってから魔界に出発いたしましょう。』

(…爺さんアルには勝てないんだな…)

うなだれるミドを尻目に部屋へと向かう。

(…今日1日ゆっくり疲れをとって魔界に出発するか…それにしても爺さん少し可哀想だったな…あとでフォローしてやるか…)

そんな事を思いながら案内された部屋にて、しばしの休息をとるマオ。


一方、少しだけ時間は戻り、マオがマッカイ村を出発して暫くたった頃。村に残ったアーク夫妻とリリスは戦争の準備に追われていた。



~人物紹介~


ミド~ エルグランド王でマオの祖父。マオには激甘だがメイドのアルには勝てないでいつも弄られている不憫な王様。噂では王妃様に逃げられたらしい。


次の更新から章がかわりましてリリス達の話しになります。章管理がよくわからないのもありますがそのまま更新していく予定です。ではまた次回。少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

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