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掌編小説集9 (401話~450話)

廃止論者

作者: 蹴沢缶九郎

日頃から死刑廃止を声高に訴えている死刑廃止論者が、その日も自身の考えを訴えていた。


「死刑反対!! 死刑制度は即刻廃止にするべきだ!! 命は尊いものなのだ!! 人間ごときが軽々に奪って良いものではない!!」


周囲の人間は、その様子をただ黙って聞いている。論者は続ける。


「何度でも言うぞ!! 良いか!! 死刑は即刻廃止せよ!! 死刑反対!! 死刑反対!!」


それまで黙って聞いていた人間の代表が前に出て尋ねた。


「…最後に言いたい事は済んだか? よし、連れて行け」


代表に促された部下の刑務官達は、死刑廃止論者である死刑囚の男を両脇から抱え、絞首台へと連行していった。

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