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甘いカヌレをあなたに届けたい・Black sweet ・Canelé カヌレ  作者: さかき原枝都は
夏雲のように
1/66

Prologue プロローグ

僕は、念願の高校に幼なじみと共に受かった。


入学式の6日前、僕はある河川敷の公園でアルトサックスの音色を耳にする。


そこにいたのは、金色の髪を後ろに束ね小柄で、まるで妖精のような女性だった。

彼女の奏でるアルトサックスの音色は、僕の心を今までにないくらい揺さぶった。


僕は、およそ1年と3ヵ月の間、彼女に一方的な恋をした。


彼女の奏でる音色は、どこか切なく悲しい。

想えば、想うほど、彼女の苦しみが僕に伝わってくる。


「告白」彼女のある一面を目にした僕は、自分の不甲斐なさを思い知る。もう一人の心の声と共に。


そんな想いの中、両親は、僕一人を残してこの世を去った。


引き取り手のない僕を「Cafe Canelé カヌレ」のオーナー兼パテシェの彼が身元を引き受けてくれる。

だがそこは、僕が想いを抱く妖精のような彼女の家だった。


運命、この言葉はいたずらの様に僕を新たな生活へと導く。

彼女と一つ屋根の下、僕の心はもどかしく揺れ動いた。


とめどなく、流れる雲の様に。


I begin now Love story



「ブウゥン、ブウゥン」

 「まったくさっきからうっせいなー」

マナーモードにしているスマホが鳴りやまない。

 「なんでこんなしらねー番号から何回もくるんだよ。まったく、変なのにかかわるのはごめんだぜ」

イライラしながら スマホの電源をおとした。

 これから、自分におきることがらを予想すら出来ずに・・・

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