5-21 デュフフ
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スタミナ:3
神様ポイント:23,824
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「それで、『スタミナ』についてですけど――」
ゼル子ちゃんの説明が続く。
「『スタミナ』は勇作サマが魔王のいる異世界で過ごせる時間を表しますの。1ポイントで1時間、異世界に滞在することができますの。『スタミナ』は毎日、回復いたしますの。現在、勇作サマはレベル1ですので、1日1ポイント回復いたしますの。レベルが上昇すれば、回復量も増加いたしますの」
プレイするのには『スタミナ』を消費。
『スタミナ』は時間で回復する。
スタミナ制のソシャゲと同じシステムだな。
1日で1ポイントっていう回復量を考えると、勇者バイトが2、3日に1回だったのも納得だ。
今までは、ごっちんに言われるがままにバイトしていた。
だから、どういう仕組でシフトが決まっているのかわからなかった。ごっちんの気まぐれなんじゃないか、と思っていた。
こうやって、『スタミナ』の残量が把握できると、計画立てやすくなって便利だな。
まあ、計画立てても実行しないのが、勇作くんだけどな!
「勇作サマは『神様ポイント』についてはご存知ですよね?」
「ああ、それは知ってるよ」
『神様ネットスーパー』での買い物で、何度も利用してきたからお馴染みだ。ゲーム内通貨みたいなもんだ。
一時期は10万超えていたけど、かわいいサタン子ちゃんについつい色々とプレゼントしたくなって、使い込んでしまった。
残り2万ちょいか……思ってたより使い過ぎたようだ。
だが、サタン子ちゃんの笑顔のためなら、後悔はない!
よーし、パパ明日からも頑張っちゃうからな!
「そうですっ!」
ゼル子ちゃんは急になにかを思いついたように、ポンと手を打った。
「ん?」
「丁度いいですし、飲み物はいかがですか?」
なんか唐突すぎる気もしたが、オレにとっても丁度よかった。
ゼル子ちゃんとも話し込んだし、よく考えれば、今のオレって「ビールをしこたま飲んでから風呂に入った状態」なんだよな。
言われてみて、結構ノドが乾いていることを思い出した。
「じゃあ、なんか貰おうかな」
「どのようなものがよろしいでしょうか?」
「うーん、ビールは……さっき散々飲んだし。なんかさっぱりしたヤツ頂戴」
「はいっ! では、ゼル子特製カクテルをお出しいたしますねっ!」
ゼル子ちゃんがにっこり笑顔でそう言ったとたん、目の前のローテーブルの上に、グラスに入った飲み物が現れた。
「勇作サマ、スマホを確認していただけますか?」
うながされたオレは、スマホ画面を注意して見てみる。
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神様ポイント:23,824→23,814
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おお、『神様ポイント』が10減っている。
「ホームでも『神様ポイント』でお買い物ができますの。しかも、現実の世界よりもダンゼンお得ですの。ですから、ここでいっぱい、おくつろぎ下さいね」
そのセリフと笑顔は反則だぞ~、ゼル子ちゃん。
そんなこと言われたら、誑かされちゃうだろ~。
そんな悪い子にはオジサンがお仕置きしちゃうからな~。デュフフ。




