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後編

 口の中からワンワフ! と満足の鳴き声。私はとりあえず犬用のエサ臭いので歯を磨き始めた。


 奥歯をやる際キャン! と犬の声。私は「ポチ、ごめん。擦りすぎたよ」と平謝り。


 とそこで口内から臭気がした。ポチめ粗相をしたな。正面の鏡に目をやると茶色い歯ぐそが奥歯にこびりついている。


 それをブラシでシャシャッと洗い、うがいをして清潔にした。


 鏡でポチを見ているとワンワフ! と吠えつつ歯から伸びた白い尻尾がブンブン振られている。かわいいやつ。


 私は今度は自分の朝食にはいった。パンを焼き、卵をゆでる。グラスに牛乳をそそぎ完成した。


 それらをテーブルに並べ、テレビをつける。お、ニュースだ。またいじめについてか……。暗い世の中だねー、まったく。


 パンにバターをぬっていると口の中からニャー、ニャーと声がした。まさか、歯猫か!


 洗面所で確認すると前歯が三毛猫柄になっていた。名前はミケだ。けってーい!


 それから怒濤の勢いで口内からパオーンやらヒヒーンやら聞こえてきた。歯象やら歯シマウマだ。


 社屋に向かう頃には歯ライオンや歯キリンまで現れた。私の歯は全て動物の歯になっていた。歯医者さんで虫歯になった歯をギュイーンと削られ痛がる歯キリンがむごかったのはちょっと先の話。


 そして私は一時、歯動物園としてテレビ、新聞をお騒がせすることになる。まあ、ガッポリもうかりましたぜい。これはもっと先の話である。


 会社で私は口の中の動物たちが鳴きまくるので課長に「うるさい!」と怒鳴られてしまった。このままだと総入れ歯かなと悲嘆した。


end

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