8 聖戦の刻~三代目魔神マッダvs三代目神内定、神代行コユキ~①
神を越え、二代目神へと就任したエツ子。
そのエツ子の子であり、学園の統轄者であり、実質世界を影で動かし続けてきた神の化身コユキ。
学園の指揮をとり、学園祭では自ら闘いを避け、マッダを倒すためだけに生を受けたコユキが、遂に闘いの場に立つ。
聖戦の名にふさわしい、マッダとの闘いの最終局面に入る。
「ママの予言通り。アナタは陰陽両世界を危機にさらす存在。私はアナタを倒すために生まれ落ちた光。」
「次から次にうぜぇな。お?」
「光の前に、散りなさい。光合成。」
「お?」
太陽のエネルギーを吸収するコユキ。
「神による天地創造、生み出され造り出されたものの中で、最も力を持つものが太陽。光合成により私は太陽そのものへと化す。」
「ぐおおお!!」
「え?何が起きた?」
マッダは殴りとばされ、攻撃を受けた体が焦げ付いていた。
「あっちぃ!!なんだ、てめえ、、、、ぐおおお!!」
蹴りとばされ発火し、火だるまになるマッダ。
神速と呼ぶにふさわしい光の速度をもち、太陽と同じ熱量、エネルギーを纏うコユキ。
「光の速さを目で勘で、捉えられわけないでしょ?そして、太陽の熱を直に受ければ、発火は避けられないわ。さあ、聖戦を始めましよう。かかってきなさい。」
暗闇の中、懐中電灯のスイッチをonにすれば、光が闇を照す。スイッチを押す動作一つ。その動作を思考に転換し、攻撃をする、と脳に情報を伝達させるだけで、懐中電灯の光のように、拳を、蹴りを、技を繰り出すことを可能にしたコユキのスピード。光とゆうものに速度を単位として表すこと自体、不可能なことを戦闘においてスピードとして身に付けたコユキ。同時に、太陽と同じ熱を体に宿したコユキの攻撃は、いかなるものも焼き尽くす。
たった二発の攻撃で、今までにないダメージを受けたマッダはコユキをガン見する。
「なんだ?このハゲ」
「!」
無限。その言葉がふさわしいマッダの闘気は、ゴウキを相手に闘っていたときより更に脹れあがる。
「サンシャインテリトリー、インTHEワールド~太陽に溺愛されし世界~」
コユキが、光合成により身に付けた太陽のエネルギーにより世界を抱擁する。マッダの放つ闘気は、守る力をあてなければ、世界を既に無に還している程の破壊力を持つ闘気。
「地球に宇宙に、刻に、世界に優しくないわね。やっぱりアナタには消えてなくなってもらうしかないわ。」
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「ぐおおお!!!!」
燃え盛り吹き飛ばされたマッダ。いかに戦闘能力をあげようと、光の速さを持つコユキの攻撃を交わすことは絶対不可能。
最終局面にかかったコユキによる聖戦の行く先は?