5 聖戦の刻~三代目魔神マッダvs番長ゴウキ~
大気に、大地に、空間に、神が設けたもの全てに亀裂を走らせる。マッダの発するエネルギーが、ヨウの存在をかき消そうとする。
「くっ!!!ま、まずいわ!!!嵐!!戦闘を一時中断し、持てる全ての力を大地の抱擁に当ててちょうだい!!!」
「グガァァァァ、ガルル!!!」
嵐が元のディフェンスへと態勢を切り替える。
「く………。蘇生術に合わせて空間と海の抱擁は荷が重いわ…!!こ、このままじゃ世界が持たない!!」
「コユキ!!」
ガクトとミカが立ち上がり世界の抱擁に力を注ぐ。
「はぁ、はぁ、、、空間は次元の壁固めりゃ守れんだろ。俺に任せろ。」
「海は任せて。嵐は大地に。でも、このままじゃマッダは誰が倒せばいいの?」
「あたしに任せな。」
遥か遠くに飛ばされたエリカが戻ってきた。
再びGOD6が集う!!
「エリカ!でも今のマッダの闘気は尋常じゃない、天文学的数値まで跳ね上がってるわ!!」
「分かってるよ。やらせろよ。あたしの拳はまだまだこんなもんじゃない。神の拳って言う由縁見せてやるよ、、、」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!
待てやエリカちゃんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
」
「!!!ゴウキ!!!」
遂に意識を取り戻し蘇生したゴウキ。
「こ、この大バカ者!!!!アナタの軽率な行動により世界は既に危機的状況にあるのよ!!!!」
「コユキィィィ。………………………
回復しとけやぁぁぁぁ。見せんだろぉぉぉぉ?マッダを討つその力をぉぉぉぉぉ。
それまで、俺様にこの場ぁ預けてくれやぁぁぁぁぁ。」
「ゴウキ。」
プライドの塊であるゴウキが、生まれて初めて自分が一歩引いた目線にたち、コユキに頼み事をした。ゴウキに常に纏っていた禍々しい邪気が、澄んだ曇りのない強さをひしひしと感じる闘気へと変わる。
「同じ徹は踏まねぇぇぇぇ。あのババァしばき倒してくらぁぁぁぁぁぁ。」
瞬時にマッダの元へと移動するゴウキ。
「うるぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「お?」
ゴウキの猛々しいオーラがマッダの破壊的なオーラを中和する。世界に与えるダメージを一瞬でかき消した!!
「ガ、ガル、、、!!」
世界の抱擁に全力を注いでいたガクト、ミカ、嵐を援護するかのように、ゴウキのオーラが世界を包み込む。
「すごい。」
「ええ。アナタたちも今のうちに自身の治癒を図ってちょうだい!」
自己治癒能力により、既に蘇生にて力を費やしていたコユキは回復を進めていた。
「今度はさっきみたいにゃぁぁぁぁいかねぇぞぉぉぉぉぉぁぁ。
ぶち潰してやらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「お?」
撃戦再び!