30 終焉の刻~三大女神戦線~⑧
唯一正義寄りに属する神エツ子はやられた!残るは鬼と悪魔。どっちが勝っても再び光ある世界が誕生することはないだろう。
「よーーーく分かったっちっち。アンタを倒すのは無理っちゃ。どんな攻撃をしても死ぬこともない、力を増してくだけ。単細胞のゴリラ女には死ぬまで幻の中にいてもらうっちっち。
コーコノーム。」
コーコは口から毒ではなく辺りが何も見えなくなるほど濃い黒い霧を噴射し始めた。
「お?」
濃霧は地球ほどの広さまで拡散された。黒い霧に包まれたマッダ。
「なんじゃこりゃあ?うぜえ!!!!!」
振りかぶる拳の爆風で霧を吹き飛ばす!!
「お?お!?」
霧が晴れた先にあったのは目を開けることもできない程の光がマッダを待ち受けていた!無数の太陽に囲まれたような熱と光。
「う~!!うぜえって!!!!!」
気合いのみで光を消滅させる!しかし、消滅した光が黒い霧を生みだし、再びマッダを濃霧で覆い尽くす。闇と光の無限ループ。コーコの罠にハマったマッダは霧と光を延々に破壊しつづける。
(ひっひっひ。一生やっとれ。さて、あたいはその間に………)
マッダを無限の罠にハメたコーコは、全てを造り出すことのできるエツ子の力を利用して、宇宙からはじまる惑星や自然、世界そのものを創り始めた。
「ふぅ~~。案外体力使うっちっちな。これでコーコワールド第一号の完成っちっち♪でもまだまだ!!」
今度は次元の力を操る。全くの異次元に別の世界を造り出す!コーコワールド2号が早くも出来上がった。休む間もなくコーコは延々と世界を創る作業を続けた。
無限地獄に閉じ込められたマッダ。そして世界を100も200も造り続けるコーコ。
神々戦線の末路は。




