26終焉の刻~三大女神戦線~④
星も惑星もない。地球も月も太陽も。全てが消滅し、宇宙すらも引き裂かれた無の空間。そこに存在するのは3人のみ。
エツ子が勝利すれば、新たな世界を生み出すことができる。
マッダが勝利すれば、その無がマッダの命が果てるまで続くのみ。
コーコが勝利したときは………。予測不能な主従関係のみが世に存在する独裁的な世界が生みすされるだろう。
やはり私がこの終焉のピリオドを打たなくてはいけないわね。1対2で戦闘を進めるのはしんどいわ。標的を……、そうね、当初の目的であるマッダから討ち滅ぼした後、ゴミを掃除するのが一番ね。まずはあの無限に力を上昇させるマッダの特性を無きものにしましょう。
粘~全ての速度を遅緩させる速乾性粘着波紋~
「お?」
マッダはチューインガムに包まれた蟻のように、意図も簡単に動きを封じられた。
全く身動きのとれないマッダに、
ふふふ。絶対的ダメージを与えることを考えるのがそもそもの間違いよ。マッダ。アナタを倒すのはアナタがいれば充分。
シャドー、ハンザ、ワー
~幻影の倍返し~
鏡のような空間に、マッダそのものを映し出す。
馬鹿力でマッダはネンをぶち破る。
ネンを破るの想定内。
「お?なんだ?あたしそっくりなの目の前にいるけど。うぜえよ!!!」
不可説不可説伝の値から繰り出しマッダの残撃が、エツ子の造り出したマッダの偽物を一瞬でかきけす !!
オ?ウゼエヨ!!!
かき消されたマッダの幻影(以後疑似マッダ)は、再生し戦闘能力を向上させ反撃する!疑似マッダの壮絶なヘッドバットが、マッダの脳天を砕き裂き斬る。
「ひっひっひ。おもしろいもん造るじゃないの。勉強になるっちっち。」
…。
コーコを無視して戦闘を進めるエツ子だったが、その戦闘から知恵を盗まんとするコーコに不安を抱く。
「生意気なのがいたもんだなぁ~!今まで会ったことないよ。お前らみたいな強いババァども。ムカつくから殴り殺すぞ。お?」
無限。またも飛躍させる闘気の絶対値。マッダは存在上最強生物。眼力で疑似マッダを跡形もなく消滅させる。
…。正直行く末が予測できない状況ね。いいわ。とことんやりましょう。
再び傍観者コーコを除け者にし、二者激突!