20 終焉の刻~エツ子vsマッダ~⑤
自ら動く個体は生物として、はるか昔から徐々に進化を遂げ今、この世界に存在する。その生物を総称して第一生物とエツ子に名付けられた。それは極めて小さな微生物から動物、植物、人間、今を生きる生き物全般を称したもの。
終焉の刻。それにより第一生物全て、そしてマッダを含めた存在する全ての生き物を無に還し、全てを創造する能力をもつエツ子により第二生物を生み出し新たな世界を創りだす刻でもある。
エツ子、マッダより遥かに力の劣るGOD6たちに守られし世界は、崩壊を余儀なくされていた。
海は完全に干上がっていた。二人の衝突により広がる余波に吹き飛ばされ、その無限の熱量により蒸発し、世界の温度はサウナのような狂異の状態へなっていた。
草木は朽ち、植物や動物は生命を絶たれ大地は見るも無惨な荒野に成り果ててゆく。
ガクトの次元を守る力も及ばず、大気、天候、磁場、引力、目に見えないありとあらゆるものが平常を保つことができなくなる。
世界が終わる。誰しもがそう思う中、存在上最強の生物、エツ子とマッダの闘いはヒートアップする。加速しぶつかり合う二人。
「どぅああああありゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
威力を更に増したマッダの拳がエツ子を空振り地球にぶち当たる。地球は真っ二つに割れた。エツ子の手刀を交わしたマッダ。その手刀から放たれる衝撃波により地球は更に四等分に分割される。
「すごいね、、、もう、充分、、、」
「ガル、、、」
ミカ、嵐が力尽きその場に倒れた。
コユキたちも懸命に絶えるものの、もはや限界。
「はぁぁぁぁぁぁ。生まれ変わったらぁぁぁぁぁ、次やぁぁぁ殺す、、、あいつらぁぁ。」
最後まで去勢を張るゴウキ。
クライマックス。